番外編-みや×ゆきと- 「嫉妬」
現在本編連載中の「メン地下アイドル! めろらぶ!」よりみや×ゆきとのとある日の夜のお話。
3000字程度のSSでBOOTHにて販売中です。
需要がありそうでしたら出会いやサイドストーリーも描いていく予定ですので、ぜひ一度ご一読ください!
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「ふぅんふぅんふぅーん」
「随分ご機嫌じゃねぇか」
ゆきとの部屋のキッチンでお湯を沸かしながら、みやは鼻歌を歌っていた。
そんなみやをゆきとが後ろから抱きしめる。
「そんなにあの七森みちるってマネージャーのこと気に入ったん?」
不服そうに顎をみやの肩に乗せる。みやはゆきとを特に払いのけたりせず、静かにお湯が沸騰するのを待つ。
「それはそうよ。だってまるでアタシたちに興味のない、可愛らしい女の子が来たのよ? ワクワクするでしょ?」
「俺らに興味がないやつがマネージャー出来んのかね?」
今月、四月から「めろらぶ」というメン地下アイドルグループのマネージャーに就任した七森みちるという女は驚く程にメンバーに興味がなかった。
そもそもメンズ地下アイドルというジャンルに一切の興味を示さなかった。
「あと、可愛さで言ったらお前の方が可愛い」
「あら、嬉しいこと言ってくれるのね」
ここで初めてみやがゆきとの方に体ごと振り返った。
「お前は誰よりも可愛いし綺麗だよ」
「ふふっ、ありがとう」
「だからこそ、異性と一緒にいたり話したりしてるのを見るといい気はしねぇんだけど」
「嫉妬?」
「まあ……」
ゆきとはそっとみやの後ろにあるコンロの火を止めた。
「だってお前さ、バイじゃん」
「あら、それはアンタもでしょ? アタシに会うまではノンケだったじゃない」
「けど俺は今お前にゾッコンなの」
「それはアタシだって同じよ?」
「ふぅん? どうだか?」
そう言ってゆきとはそっとみやの唇にキスをした。
薄い唇に塗られた赤いリップがゆきとの唇に付着する。
だがそんなことは構わずゆきとは何度も何度もキスを落とす。みやは拒むことをせず黙って受け入れた。
ゆきとはみやの舌に自分の舌を絡ませながら体を抱き寄せた。
そのまま体を寄せながらリビングの方へ誘導する。
みやは一瞬唇を離した。けれどその距離はまだ近い。ゆきとの唇に吐息が触れる。
「ご飯、食べるんじゃなかったの?」
「んなもん後でいい」
間髪入れずにゆきとは答え、そのままベッドの前まで来ると勢いのままにみやを押し倒した。
それからそっと唇をみやの唇から頬へ、頬から首筋へと滑らせる。
「んっ」
みやの甘い声が漏れた。そのままゆきとが唇を滑らせようとした時、みやがゆきとの頬を掴んだ。
それから首をグッと浮かせ、そのままゆきとにキスをする。
「んあっ……」
今度はゆきとから甘い声が漏れる。息をしようとするゆきとをみやは離さない。
舌を絡ませ、何度も貪るように唇を重ねる。
やがてゆきとの体の力が抜けてきたとわかると、みやはゆきとの背中に手を回し抱き寄せた。
ゆきとの体が自分の体に密着したのを確認し、みやはくるりと回って体勢を変える。
今度はゆきとが下になり、みやが覆い被さる。
「なっ、みやっ!」




