第七部:魔王君臨
バトルによるグロテスクな表現があります。ご了承ください。
シラサキの魔法によって地上に戻ってきた4人。
「遅かったな。」
「サキさま!」
ダイアが叫ぶが他の3人は驚かない。私がここに来ることはすでに予知していたように。
「その感じだとガザに逃げられたようだな。」
「ごめん、ボクが…」
うつむくシラサキの頭を強く押すハルマ。
「このくらいでしょげるな。誰にでも失敗はある。」
シラサキは力なく頷く。
「プレセラとミクが追っている。私達も急いで追うぞ。」
全員走る。そっちはニアルの国であった。
「もう止まらないぞ!出でよエンペラー!」
ニアルから稲妻が空に向かう。快晴であった空が、一瞬で悪魔が宿ったように貪欲に変わる。
「来たか。」
走りながら私は呟く。
ニアル前に着く。そこにプレセラとミクがいた。
「すみません、間に合いませんでした。」
「ガザは?」
「魔王が召喚されたのと同時に業火に焼けました。」
力無きものが絶対なる王を僕に出来るはずがなかった。
しかし魔王が此方に来たことで魔界と繋がったと言うこと。最悪だ。魔物が大量に来る。
「奴を倒すことは?」
「不可能。」
プレセラが言う。何か。
「倒せなくても帰す事なら出来るんじゃない?」
いつの間にかナフサがいる。
「どうすれば、どうすればいいんだ?」
「王女にその口の聞き方は可笑しいんじゃない?」
「そんなことを言っている場合か!」
クレスが私を後ろに下げる。
「石か?」
「正解。さすがね。」
うふうふとしていてムカついた。そんなことより、
「石とはなんだ?」
私が聞くとナフサは耳に指を入れ掃除している。
「お、…教えてください。」
少しうつ向いて小声で言う。
「何か言った?」
「教えてください、ナフサ様。」
深く頭を下げ叫ぶ。
「最初っからそうしていればいいのよ。素直じゃないわね。あれ、」
屈辱だ。いまはそんなことを言っている暇ではない。ナフサが指差すのはシラサキだった。
【ダリア】
シラサキのポケットが光る。シラサキはゆっくりとポケットから物をだす。
それはあの少年から貰った石だった。
「それが魔王の封印されていた結界石の欠片よ。あれをアイツの頭に刺してやれば苦しがって逃げ帰るわよ。」
シラサキは驚く。
「シラサキ、頼んだぞ。」
皆の眼差しがシラサキに向けられる。
「ボクで良ければ。」
「では、始めるぞ。」
【白き六騎士よ。今ヴルキリアの名にかけて世界を救おうぞ。】
〈理狐・プレセラ〉
〈幻鳳・シラサキ〉
〈轟獅子・ハルマ〉
〈清猫・ミク〉
〈呉狼・クレス〉
〈神使・サキ〉
「白騎士、任務遂行。」
六人はちりじり飛んでいった。
「王女、私らはどうしましょ。」
「暇ならあたしのこと守って。」
「わかりました。」
今後もホワイトナイトをよろしくお願いいたします。




