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第五部:追跡

バトルによる少しグロテスクな表現があります。ご了承ください。

 シラサキです。今回はボクが貰いました。

 今はニアルの城下町の宿でガザが動くのを待っています。

 ちょうど宿の中を掃除している時でした。ちなみにお金が無かったので宿代としてタダ働きです。結界に触れる大量の人間が出ました。第二、第三班だと思われたので今までお世話になった宿にお礼を言い急いで宿を出ました。

 予想どうり第二、第三班でした。ボクは鳥になって空から追跡しています。

 バレないようにはぐれないように、種類を変えたり、他の動物になったり。

 それで着いたのはゲリティア遺跡でした。声は聞こえないですけどここだと言っているのでしょう。広い入り口の中に全員が入り外に残ったのはガザの仲間の二人だった。ガザは中に入ったようだ。

 さて、どいていただきましょう。

【クロマトリ…】

「私が気が付かないと思っていましたか?ボウヤ。」

 気持ちが悪い気配が後ろに、いつのまに。

 振り向く暇も無く、入り口まで蹴り飛ばされた。

「まったく、悪い子には罰を与えなければ。」

 ボクは呪文を唱え始めた。

「無駄ですよ。」

 ガザの仲間二人が飛び掛かってきた。

【魔性結界】

 二人はボクに近づくと結界に触れ、ガザの横すれすれを吹き飛んでいった。

「やりますね。」

【ネクロマンサー】

 結界から死霊の騎士を召喚した。

 それを見てガザは剣を抜いて来た。

「いけ!ネクロマンサー」

 ネクロマンサーとガザが殺りあっている。吹き飛んだ二人は伸びている。その二人のフードを取ってみた。

魔物(スパディリー)!」

 何なんだ。

「次は君の番ですよ、ボウヤ。」

 ネクロマンサーは無惨にもバラバラになっていた。

「ボクの番は無いですよ。」

 カタカタカタと音がする。ガザは後ろを振り向いた。

「ネクロマンサーは無敵なのさ。」

「しょうがないですね。」

 ボクは余裕ぶっていた。まさか、まさか。

【デモン】

 魔帝が闇の狭間から出てきた。ネクロマンサーが捕まれそれを食べた。

「私には勝てませんよ。ボウヤ。」

【デモンランス】

 魔帝は口から黒光りする先の尖った槍を出す。槍といっても実態は無いと思う。

 ボクは急いで光の壁を創った。

 デモンは槍を投げてきた。それは光の速さに等しく飛び、光の壁を突き抜けた。ボクは間一髪避けきれた。

 ボクの息が切れた音が響く。

 遺跡の中から手紙鳥が出てきた。それはガザ宛てだった。

「残念。あなたがもがいて死ぬ所を見れないなんて。ははは、」

 ゲスな笑いがこだまする。

「せいぜいがんばりたまへ。」

 そのまま遺跡の中に入っていった。

 デモンを倒す事はボク一人じゃ不可能だ。デモンの豪腕から繰り出されるパンチを避けながらどうすれば生きれるかを考えた。

 こんな状態じゃ魔法も召喚も出来ない。倒す事が無理。ボクに勝ち目は無いじゃないか。

【鳳凰列空波】

 デモンの横から火の鳥が放たれた。この声は!

 黒髪で誰よりも赤色の鎧を来ている。

「クレスさん!」

 ボクはデモンから目を話してクレスさんを見た。

「今は奴を倒す事だけを考えろ。」

 ボクははっとしてデモンに目を戻した。

 デモンを良く見てみると全身を出している訳では無かった。多分魔界と繋がっている空間の狭間にいるのだろう。よって、倒さなくても!

 クレスさんに攻撃目標を変えたデモンに魔法をぶつける。

【空間幻想】

 それは一時的にこの世界への経路、いわゆる次元ホールを遮断する魔法。

 思惑通りデモンの姿は無くなった。

「やりました!」

 ボクは普通に喜んだ。

「それにしてもなんでこんな所であんな危ない召喚獣と戦ってたんだ?それにあそこの伸びてる魔物(スパディリー)はなんなんだ?」 ボクは目の先ばかり考えていて重要な事を忘れていた。

「すまないのですが、時間がありませんのでついてきていただけませんか。」

 クレスさんは少し考えたのち頭を少し傾ける。

「ありがとうございます。」

 二人で真っ暗な遺跡に入っていった。

 中は獣やら蛇やらの死骸が角に転がっていた。切り傷があるということはハルマさんかダイアが殺ったのだろう。

 階段を降りた所で空気が変わった。寒い。壁まで凍っている。そのせいか松明を使わなくても明るい。


「奇妙だな。」

 クレスさんが言う。

「何がですか?」

 急に止まるクレスさんにあわせてボクも止まる。

「死骸が転がってるのにほら。」

 クレスさんが指差す前の方にはウルフが三匹唸っている。

「一本道だったから後ろからはないだろ。先に分かれ道があったとしても分かれて行動するだろうから何処から。」

 おかしなこと、と言うわけだ。とりあえず倒しておかないとこっちの身が危ない。ボクはナイフを取り出す。

 襲い掛かって来る前にボクは一斬りする。それほどのダメージはないはずだが三匹は倒れる。毒を塗っているからね。

「ち、」

 クレスさんの方を見た。後ろには同じようなウルフが何匹かいる。ボクの後ろの方にも唸り声がする。囲まれた。

「うじゃうじゃ湧いてくるな。」

「魔法で殺りますか。」

 ボクとクレスさんは共に背中を合わせる。

「遺跡が崩れたら厄介だ。とりあえず前に進むぞ。」

 ボクたちは遺跡の奥に進む。ウルフを掻き分けながら。

 やけに広い場所に出た。入って来た所はドンと大きな音を出して硬く閉じた。

「逃げ道は無しか。」

 こういう場所にはボスがいるはず。

 辺りを見回すとど真ん中にやけにデカイ機械があるだけだ。

「あれがボスですかね。」

 クレスさんは首を傾げる。

 ボクは機械に触れてみる。すると機械はガタガタと鈍い音を出し始めた。

「当たりだなシラサキ。」

 ボクはナイフを構えた。

「問題です。」

 機械がいきなり言い放った言葉だ。ボクもクレスさんも不意を突かれた。

「第一問」

 ジャジャンと効果音がなる。意味わからなくなってきた。

「頭は寒く、他は熱い、なーんだ。」

 ムカついてきた。

「カッパ。」

 クレスさんは答えた。

「そんなわけ無いじゃないですか!」

 怒鳴る。あたりなわけがない。

「正解。」

 ふざけてる。やる気を無くすよ。グレてやる。

 道が開いたら。お決まりのウルフがいるが…。

 強行突破。再び宛てなき一本道を突っ走る。

 また、やけに広い場所に出た。そこにはハルマとダイア、そしてガザがいる。ガザは台座の上の丸い水晶体を取ろうとしていた。

「やめろ!」

 四人の声が重なる。

今後も「ホワイトナイト」をよろしくお願いいたします。

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