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第二部:ガザ

バトルなどで少しグロテスクな表現があります。ご了承ください。

 翌日、外の花畑は空の混沌のせいで昨日みたいな輝きは一切なかった。

 今日は青いドレスに手袋にヒール、青一色に身を染める。

 玉座に座り、ミクと朝ごはんの話をしていた。今日は一品だけプレセラが作ったらしく嘘でも美味しいとは言えない玉子焼きだった。

 そんな話をしてい途中にハルマとダイアが入ってきた。準備は万端と言いに来た。軍はすでに外で待っていていつでも出動出来るらしい。

 後はシラサキが客人をつれてくるのを待つだけだった。

 4人で朝の玉子焼きの話題で盛り上がっていた。やはり全て真っ黒に焦げていたらしい。逆に難しいのだが。

 靴の音が響く。シラサキが来るのだ。4人は話をやめて位置に着く。

 シラサキとガザ率いる3人のニアル国の使いの者たちが私の前に来た。シラサキは私の隣へ戻る。

 役者が全員揃った。

 全員で朝の玉子焼きの黒さを語り始めたら。客人にも出ていたらしい。申し訳がたたない。

 盛り上がり始めた所にプレセラが入ってきた。一部始終を聞いていたみたいで柔らかい頬をパンパンに膨らませていた。

【エアアロー】

 プレセラが風の弓を放った。それは客人をすり抜け私に向かって来たのをミクが弾く。それがハルマの所にいくが再び避ける。その後ろにはダイア。ダイアはミクみたいに弾こうとしたが、普通に失敗して吹き飛ぶ。そして石柱にぶつかった。

「お前の死は…」

 ハルマが喋る。

「勝手に殺すな!」

 戻って来た。相変わらずタフなヤツだ。少し感心する。

「さてニアル国の方、準備は整っています。すぐに出発いたすか?」

 何故かガザは笑みを浮かべた。私はガザの笑みを見るなり寒気を感じた。蛇に睨まれたカエルのように。

「はい、すぐにでも。」

 気持ちが悪い。なんなんだ、こいつは。

 不安が増えたが見守る事しか出来ない。第二のハルマ、第三のダイア、出発をした。

 私はため息をつく。

「大丈夫でしょうか?ガザと言う男、何か変ですね。」

 ミクが話しかけてきた。私と同じことを思っていたらしい。敬語になっているがそっちを気にしている場合ではない気がした。

「シラサキ、奴等を追えるか?気付かれないように。」

 シラサキは驚く。

「ハルマさんなら大丈夫じゃないかな?ぼくじゃ足手まといに。」

「ハルマなら何とかなるかも知れないが、それが100%じゃない。しかもあのガザと言う男、嫌な感じがする。念には念をいれて頼めないか。お前のステルスなら何とかなると思うが。」

 シラサキが悩む。私が強く見つめているのを深刻に思ったのか静かに頭が頷く。

「すまないな、」

「いえ、サキのためならなんのその。」

 シラサキが笑顔が返してくれた。私にまとわりつく不安が全て吹き飛んだ気がした。

「じゃあ、準備してすぐに出るね。」

 シラサキは歩いて自分の部屋に戻って行った。消えた不安は何倍にもなって戻ってきた。さらに仲間を信じなかったという罪悪感が私を押し潰そうとしていた。

「大丈夫。」

 プレセラが私の手を握って微かに呟く。

「ありがとう。」

 私は笑って返した。体が軽くなった気がした。私一人が作戦を背負っている訳でない。シラサキも、ハルマやダイアも、私を信じて行ってくれた。それに答えられるように努力を繰り返さなければ。

「ミク、例の事を始めよう。」

「はい。では現状を報告しますね。」

 例の事、それは今、城下町で起きている通り魔の事だ。犯人を未だに特定出来ず、チンタラやっているうちに死者20人。手を焼いている所である。

「報告します。昨日、一人死者が出たそうです。やはりティラ橋でです。」

 ティラ橋、街の北部と南部を繋ぐ唯一の橋である。

「殺害された時刻はやはり真夜中の2時。晴れている夜だったそうです。そして今日が雨。凶器は動物のような爪に切り裂かれた傷。殺害されたのは女性だそうです。またこのパターンですね。」

 殺害された人は必ずこうだ。何かあるのか。

「まずは橋を真夜中の時間帯だけ封鎖する。確かめるか…」

「私がやります。」

 私は悩む。

「嫌、私がやろう。もしもの場合は助けて貰いたい。2人なら平気だよな。」 ミクは渋々頷く。犯人、いや獣の仕業であろう。次で最後だ。

「すまないがプレセラ、いい加減手を離さないか。」 少しの沈黙が起きた。

引き続きホワイトナイトをよろしくお願いいたします。

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