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狼狩り集会  作者: 花音
1/13

プロローグ

チックタックと時計は動く。お父さんの自慢の時計。とっても綺麗で大きな時計。

チックタックと時計は動く。お母さんの素敵な時計。とっても古くて強い時計。


─────どうして?


村の全員、死んじゃった。狼に食べられて死んじゃった。みんな、助けてくださいって頼んだのに。泣きながら、叫びながら、血を流しながら、臓物を引きずりながら。


─────どうして?


お父さん、どうして私を守ったの?ねぇ、お願い。私も一緒に連れて行って。

お母さん、どうして私を隠したの?大きな時計の内側に。ねぇお願い。バイバイ、なんて言わないで。


ボーン、ボーン……。


時計の内側に時間を告げる鐘が響く。身体の奥まで響くその音に耐えられなくて、冷たいガラスの戸を開けた。


ぴちゃ、と靴が何かを踏んだ。


血だ。


父と母の血だ。


その血溜まりに沈む肉塊に縋り付く。お気に入りのスカートが血に染まっても構わずに。


ねぇ、どうして?どうして、どうして、どうして……。


─────どうして、私は生きてるの?


ずっと憧れてた「なろう」への初投稿です。せっかくだから大好きなファンタジーを書いてみたい!と衝動のままに(笑)


気に入って貰えたら嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「幸せ」と「不幸」対比があまりにも残酷で死ぬほど辛かったです。 本当にお母さんとお父さんの愛情が伝わるし、レティシアの感情も丁寧に描かれててすごく辛かったです。 ボロボロになったレティシア…
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