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小学生編⑤




私が、母がいなくてもちゃんと登校できていたのは多分「登校班」というものがあったからだと思う。近所の小学生数人で登校するというもので、1年生ということもあり私がいない時は上級生が家のチャイムを鳴らしてくれていた。近所の人も優しい方が多かった。



私が家の鍵を忘れてしまい玄関に座っていた時、2階に住んでいる奥様に「本当はうちに入れてあげたいんだけど息子がおたふく風邪なの」と困り顔で言われた。そして違う家の人へ相談しに行ってくれて家に上げてもらった。しかし人の家にお世話になったことがなかった私はどうしていいかわからず、時が経つのを必死に待っていた。でも近所の方は本当に優しい人ばかりだった。




夜遅く、母が迎えに来てくれて家に帰った。そして玄関に入るなり、母は私にビンタをして「何しているのよ!みっともない!」と叫んだ。


この時のことは覚えているが、日頃から「母に怒られないように」と思いながら生きていたのでいつも叩かれていたのだと思う。ご近所さんがとても優しかったのは私の家から聞こえる罵声に気づいていたからかもしれない。




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