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旧家 ❀ 櫛名田一族の聖域  作者: 漣 ✾ 黒猫堂
『紹』 chapter 000
1/40

✿❀✿ 登場人物紹介 ✿❀✿



櫛名田(くしなだ) 玉依(たまより)


 ご機嫌よう、諸君。

 さて、初回のこのページは物語の本編ではなく、ワガハイら『旧家 ❀ 櫛名田一族の聖域』の登場人物紹介となっておるのだにゃ。


 当初、一応 作者である黒猫堂(くろねこどう)のヤツが、設定や備忘録(びぼうろく)として作成したものであるによって―――

 あまり読み込み過ぎてしまうと、いわゆる『ネタバレ』になってしまうところが多々あるらしい(ゆえ)、くれぐれも注意されたい。


 また、もちろんここをすっ飛ばして、次頁から読んでもらっても一向に差し支えにゃい。


 因みに、この章の登場人物や紹介等の内容は、本編の進行に伴い 随時更新されていく… ということのようだにゃ。


 …… で、肝心の本編の方はと言うと、次章より プロローグ的な世界観の部分から始まっていく… ということだそうにゃので―――

 どうかワレらの話を 楽しく読んでやっていただけると、とても嬉しいにゃあ。



 挿絵(By みてみん)

 櫛名田(くしなだ) 玉依(たまより)





『旧家 ❀ 櫛名田一族の聖域』主な登場人物一覧



櫛名田(くしなだ)家】


 櫛名田(くしなだ)家は、この『東方の島国』で450年の長きに渡り、自分たちが()まう足元の『聖域』を(まも)り続けてきた、所謂(いわゆる)『宇宙人一族』である。


 この一族は、クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系の出身者と その血族や縁者たちによって構成され、地球での滞在任務に()たっては、本国内務省や星系軍参謀本部が後ろ楯となっている。


 地球星アルド文化圏を中心とする限られた宙域においては、極々少数派の宇宙人種族であるものの―――

 全宇宙規模で見ると 非常に先進的な技術力と精神性を持ち、(さら)には星系単位の多種族間連合を形成して 揺るぎない長期安定統治を続けているという、次元を超えた全空間世界有数の巨大かつ強大な勢力である。


 この星系の人型(ひとがた)個体(こたい)は寿命が非常に長く、優に地球星(アルド)人の100倍以上は生きることができ、また地球星(アルド)のような低位の三次元生活圏においては、(ほとん)どの者が『異能(ジン)』と呼ばれる特殊能力を操ることができる。


 異能(ジン)を持つ者は、一時限定的な生体強化や飛翔などの他、空気中の元素や光を元に武器や防具などを実体化させたり、多層異次元を位相膜化させて固有結界を張ったり―――

 (さら)には、(みずか)らの姿を自在に変えたりといったことなども、基本的に可能であるとされている。


 但し それ以外にも、個々により(さら)なる固有の特殊能力を幾つか(あわ)せ持っている場合がある。


 (ちな)みに、この星系人は多方面での様々な能力に()けているものの、個別の名称や呼称に関しては、その好嫌に全くと言って良い程 (こだわ)りを見せない傾向が強いため、ネーミングセンスだけはあまり(よろ)しくない。



 ◇



櫛名田(くしなだ) 須佐すさ ~ (未登場)

5089歳 〈紀元前3071年~ 〉


 本名は Susano No.3510で、櫛名田(くしなだ) 槍慈(そうじ)の父。

 一応軍属で、それなりに頭も切れて有能なのだが、如何(いかん)せん 本人が主要なポストに着きたがらず、何処(どこ)のセクションにおいても必ず3~4番手という中途半端な立ち位置(ポジション)を好み、それを安定的に保持し続けている。

 かつて地球星(アルド)勤務だった折、東方の某島国の建国に尽力したという経歴を持つ。

 飄々(ひょうひょう)として(つか)みどころがないが、稀代(きだい)の策士であり狡猾(こうかつ)

 誰にでも優しく接し腰も低いが、どこか心ない印象も受ける。


クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系連合軍直属

地球星(アルド)軌道周回要塞カマル Bブロック所管

異空間航行管制機構所属

ヘルツシュプルングクレーター支所駐在

地球星(アルド) N-E方面管理補佐室

副室長代理 兼 第3ブロック第3席統制官

地球星(アルド)方面参謀本部付 予備役准将

(宇宙人度 100%)




櫛名田(くしなだ) 玉依たまより

4008歳 〈紀元前1990年~ 〉


 クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系 第8惑星 イアス・ェインヌ・ォウクォック星出身の宇宙()で、本名はティマィョ・レィ。

 2958年前(紀元前940年・第22王朝時代初頭)、シェションクⅠ世統治下のエジプトに降り立ち、紆余曲折(うよきょくせつ)の末にバステト神としてあがめられた。

 その後も各地で度々(たびたび)猫系の神に(まつ)り上げられるという異色の経歴を持つ。

 恐らく全宇宙で最も地球星アルド在住期間が長い生命体であり、そのせいか地球人よりも地球人らしいところがあるが、しかしその一方で、そもそも生まれついての性格が理屈っぽく、とにかく話が長いという少し面倒な猫。

 元々、半獣はんじゅう人型ひとがた生命体であるため、本来であれば当然『人型(ひとがた)』にもなれるはずなのだが、ある理由から現在はそれが出来ず、猫の姿のままで日々 安穏あんのんと暮らしている。


地球星(アルド) N-E方面管理補佐室

第3ブロック主席統制官補

地球星(アルド)方面参謀本部付 特務中佐

カマルB ヘルツシュプルングクレーター支所所属

地球星(アルド)一等武官

二つ名(コードネーム)は『黒の賢魔術師(メラース マゴス)


 (ちな)みに、櫛名田(くしなだ)神社があった頃の御神体としての名は『涅之(くりの)玉依(たまゆら)

(宇宙()度 100%)




櫛名田(くしなだ) 槍慈そうじ

1067歳 〈951年~ 〉


 約450年前(1568年)に地球星(アルド)に着任。

 古参の駐在武官である玉依(たまより)と共に、櫛名田(くしなだ)家の(いしづえ)を創る。

 各時代の体制や世相(せそう)風潮(ふうちょう)に合わせ、(みずか)らの使命である『聖域守護』のために奔走(ほんそう)してきた。

 この国の中世戦国期から近世江戸期にかけては、櫛名田(くしなだ)神社の宮司を務め、幕末期以前の極位は正五位上。

 幕政下においても、朝廷で全国の神道しんとう統治をつかさどっていた 吉田(よしだ)神祇大副(じんぎたいふ)家と代々(よしみ)を通じ、また幕府の所管役人とも(ねんご)ろに付き合いを続けながら、『聖域』たる社領と高い格式を(まも)ってきた。

 明治維新後は勲功華族として襲爵(しゅうしゃく)し 子爵に列せられた上、官位も従三位(じゅさんみ)となる。

 新政府内各所への多額の賄賂(わいろ)が功を奏し、『聖域』である旧櫛名田(くしなだ)神社の社領をそのまま継承し、そこに屋敷を建てた。

 近年、屋敷地を都の文化財指定建造物とすることに成功した後、当主の座を息子である刀眞(とうま)に譲り、櫛名田(くしなだ)邸内の喫茶室『副伯(ふくはく) Viscount』のマスターとして 悠々自適(ゆうゆうじてき)の生活を送っている―――

 が、実は当初 別の世界線を辿たどっていたところ 何らかの問題に直面し、時間遡行じかんそこうによって歴史とみずからの境遇を改変したフシがある。

 瑞穂(みずほ)の夫で弓弦(ゆづる)櫻子(さくらこ)双子(キリかし)たちの祖父。

軍属で少佐待遇

(宇宙人度 100%)




櫛名田(くしなだ) 瑞穂みずほ

108歳 〈1910(明治43)年~ 〉


 貴族院の勅撰(ちょくせん)議員であった宗像(むなかた) 令熈(のりひろ) 子爵の長女で、槍慈(そうじ)の妻である()地球人。

 木花(このはな) 鏡歌(きょうか)や、失踪(しっそう)した天児(あまこ) 朝歌(あさか)の姉妹たちとは幼馴染み。

 三人共が、(いず)れも宇宙人一族に嫁ぐことになるという奇妙な運命を辿る。

 朝歌(あさか)失踪(しっそう)した後も鏡歌(きょうか)とは変わらず親交があり、ともすれば抗争に発展しかねない三家の関係を(こじ)らせないための、()わば『最後の(とりで)』的存在。

 (つか)みどころのない性格で、槍慈(そうじ)とは お似合いの夫婦である。

(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)




櫛名田(くしなだ) 刀眞とうま

39歳 〈1979(昭和54)年~ 〉


 櫛名田(くしなだ)家 現当主

 警察庁警備局 警備企画課 理事官で、階級は警視正。

 キャリア官僚のイメージとはかけ離れた、所謂(いわゆる) 江戸っ子気質で豪放磊落(ごうほうらいらく)な性格。

 普段は情にもろく 他人への面倒見も良いが、(みずか)らの『使命』のためには手段を選ばない。

 もしも両者を(はかり)にかけて 使命の方を選んだ場合には、躊躇(ちゅうちょ)なく情を捨て、恐らく えげつない程の狡猾(こうかつ)さを垣間見(かいまみ)せるであろう。

 数年前までは在米日本大使館に一等書記官として赴任しており、その間にも裏で様々な活動を行なっていたらしいが……。

 葉月(はづき)の夫で、弓弦(ゆづる)櫻子(さくらこ)双子(キリかし)たちの父親。

(宇宙人度 50%)




櫛名田(くしなだ) 葉月はづき

39歳 〈1979(昭和54)年~ 〉


 前職は、防衛装備庁(ATLA) 陸上装備研究所 機動技術研究部長であったが、現在は同庁 技術戦略部の革新技術戦略官。

 悪魔的なまでの発想力と底知れぬ知識や行動力を有し、今や国防装備開発には欠かせない存在と見なされている反面、目指す方向性が突飛(とっぴ)過ぎるため、『諸刃(もろは)の剣』として自国からも恐れられている、マッドな感性を持った天才キャリア技官。

 しかしながら オフィシャルとプライベートの立ち居振舞いや言葉遣いの落差が激しく、職場では品行方正な官僚然としていながらも、普段の屋敷内では怪体(けったい)な関西弁で話し、とにかく全てのことを『笑い』に結び付けたがる変わり者。

 一族からは(おおむ)ね失笑の対象とされ、また時に大変迷惑がられているという、『現当主の妻』らしからぬ存在である。

 刀眞(とうま)の妻で、弓弦(ゆづる)櫻子(さくらこ)双子(キリかし)たちの母親。

 後、先進技術推進センター所長に昇任。

(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)




櫛名田(くしなだ) 弓弦ゆづる

18歳 〈2000(平成12)年~ 〉


 學士院大学附属 高等科3年生 櫛名田(くしなだ)家の長男。

 文科系の部活で存在感を示す妹 櫻子(さくらこ)との()み分けを考慮して 一時期、体育会系方面に身を置くことが出来ないかなどと考えたこともある。

 しかし 宇宙人の血をひき、一般的な地球人を(はる)かに凌駕(りょうが)する知力と身体能力を有しているが(ゆえ)(いず)れの競技においても『故意に手を抜く必要』にせまられてしまうことに対し『スポーツマンシップに(もと)る』との不誠実さを常に感じており、その罪悪感に(さいな)まれてしまうような潔癖症(けっぺきしょう)的気質の持ち主でもある。

 ゆえに最近は、敢えて不得手な芸術系の進路なども視野に入れつつ 将来を模索中。

 性格は極めて温厚かつ誠実で誰にでも優しく接し、三人の妹たちからも(した)われているという、櫛名田(くしなだ)家の数少ない『良識担当』。

 但し、実は意外とドライ…… というより、ある意味『冷徹』な一面も持っており、周囲の人や物事にも あまり深く関わろうとしない傾向がある。

 状況観察力や危機察知能力が異常に高く、事前にリスクを回避すべく努めるといった場面も多いが、回避できないと悟った時の引き際も驚くほど速い。

 (ちな)みに、先期の生徒会長として(かつ)ぎ上げられそうになった際には、幼馴染みである天児(あまこ) 春日(はるひ)を会長に()えることで (みずか)らは副会長となり、何とか会長職を(まぬが)れた。

 そのように、ある種『最低』な振る舞いも飄々(ひょうひょう)と悪びれずにやってのけるという、非常に()えない人物でもある。

前 生徒会副会長

(宇宙人度 25%)




櫛名田(くしなだ) 櫻子さくらこ

16歳 〈2002(平成14)年~ 〉


 學士院大学附属 高等科1年生 櫛名田(くしなだ)家の長女。

 1年生ながら生徒会副会長を務め、周囲からは次期会長とも目されているが、外面(そとづら)は良いものの、特に家ではピーキーな一面も目立つため、一族からは『かなりヤバいヤツ』として扱われている。

 学校では『電映有機受発信創作物交流同志會』という怪しげなサブカル系同好会を主宰(しゅさい)しているが、(みずか)らの人望とあらゆる権力や策謀、そして財力を駆使し、学内の優秀有望な人材を多数引き入れることに成功。

 オタク系サークルとは思えない勢力と存在感を有するに至り、周囲も(ようや)く何かがおかしいことに気付き始めつつある。

 (ちな)みに、幼少の頃から鍛練している直心影流(じきしんかげりゅう)薙刀術(なぎなたじゅつ)は免許の腕前ながら、薙刀部に入るつもりはないようだ。

 自身が持つ異能(ジン)のうちには『動植物たちの心の声が聞こえる』というものがあり、そのせいで 猫である玉依(たまより)との揉め事も絶えない。

 異能(ジン)を行使した潜在的な戦闘センスは抜群なのであるが、如何(いかん)せん経験不足のため (みずか)らの能力を把握(はあく)しきれていない。

 兄を(した)い、妹の双子(キリかし)たちを偏愛する『家族思い』の娘である。

生徒会副会長

電映有機受発信創作物交流同志會 主宰

(宇宙人度 25%)




櫛名田(くしなだ) 桐子きりこ

10歳 〈2008(平成20)年~ 〉


 學士院大学附属 初等科4年生 櫛名田(くしなだ)家の次女。

 双子の姉であり、いつも妹の柏子(かしわこ)と一緒にいる。

 天真爛漫(てんしんらんまん)な性格で 何にでも興味を持ち、とにかく全てにおいて良くも悪くも真っ直ぐな娘である。

 素直で聞き分けも良いが、自分のやりたいことなどを我慢(がまん)し抑圧していると、無意識のうちに ある厄介やっかい異能(ジン)が暴走してしまうことがある。

 しかしそれについては、何しろ本人自身が無自覚であるために多くのことが未確認ながらも、どうやら『異次元変異生命体(仮)』を無から(・・・)産み出してしまうという、希少かつ大層 あやういたぐい異能(ジン)である可能性が高い。

 従って 周囲の者たちは その都度(つど)、それぞれの思惑から戦々恐々とし 常に振り回されているのであるが、当の本人は日々 (いた)って健全に楽しく暮らしているようである。

(宇宙人度 25%)




櫛名田(くしなだ) 柏子かしわこ

10歳 〈2008(平成20)年~ 〉


 學士院大学附属 初等科4年生 櫛名田(くしなだ)家の三女。

 双子の妹であり、姉の桐子(きりこ)がいつも横にくっついているが、本人は基本無気力で自分から能動的に何かの行動を起こすようなことは ほぼない。

 一族の中でも頭の回転が際立(きわだ)って速く、状況判断や先を見通す力、そして分析能力などには かなりの定評があるが、如何(いかん)せん 常に『何もしたくない』というスタンスで生きているため、幸か不幸か その能力を発揮する機会も(ほとん)どない。

 いつもスマホや小型のゲーム機などに(きょう)じているが、実はそれらも自分で作ったものであったり、既製のものでもプログラムを勝手に組み直したりしているフシがある。

 また未確認ながら、ハッキングなどの能力も相当なものらしい。

 双子の姉の桐子(きりこ)とは、外見だけは瓜二つといえる程にそっくりなのであるが、性格や口調、行動といった立ち居振舞いが全て真逆であるため、間違えられることは全くない。

(宇宙人度 25%)




櫛名田(くしなだ) さや

0歳 〈2018(平成30)年~ 〉


 櫛名田くしなだ家に突如現れた、年齢 性別不詳の子供。

 見た目的には10歳前後に見えるが、最低限の言葉は話せるものの、世の中のことが全く把握はあくできていないようで、取り敢えずは櫛名田くしなだの屋敷で秘密裏に預かり、いろいろなことを教えながら育てていくこととなる。

 容姿は どことなく弓弦ゆづるに似ており、櫛名田くしなだ家と全くの無縁でもなさそうな不思議な子供である。

 桐子きりこ異能ジンにも関係がありそうではあるのだが……。

(宇宙人度 不明)




木花(このはな)家】


 櫛名田(くしなだ)の一族とは別の星系に属する宇宙人種族で、長きに渡って互いを探り合い、牽制(けんせい)し合い、そして時には ごく局地的な抗争なども繰り広げてきた間柄。

 金融大手『木花グループ』の創始家であり、政界などとも強い結び付きを持つ。



 ◇



木花(このはな) 矛連たけつら

1042歳 〈976年~ 〉


 木花(このはな)家の当主で、地球には680年程前に来たらしく、当初は欧州辺りを拠点としていたが、この国には約200年前頃から()み始めた。

 櫛名田(くしなだ) 槍慈(そうじ)玉依(たまより)とは旧知……… と言うより、江戸後期あたりからは互いを敵勢力と認め、時に衝突してきた。

 最近は八上(やがみ)家の者とも接触を(はか)るなど その動きは怪しげだが、そうした状況はこの1年半程の間、逐次一切(ちくじいっさい)を、獣化して潜入中だった櫛名田(くしなだ)家のエージェントである(うさぎ)特務曹長により監視報告されていた。

 (おもて)の顔は、木花(このはな)グループの会長であり創始者。

 木花(このはな)一族の この国での主な使命や活動内容は不明だが、櫛名田(くしなだ)側の動きを常に警戒しているのは確かなようである。

(宇宙人度 100%)




木花(このはな) 鏡歌きょうか ~ (未登場)

108歳 〈1910(明治43)年~ 〉


 矛連(たけつら)の妻であり、珠姫(たまき)鐸哉(たくや)の母親。

 櫛名田(くしなだ) 瑞穂(みずほ)とは幼馴染みで、失踪(しっそう)した天児(あまこ) 朝歌(あさか)を双子の姉に持つ()地球人。

 (いず)れも宇宙人一族に嫁ぐという奇妙な運命を辿(たど)る。

 主義主張や立ち位置が異なる三家の関係を(こじ)らせないための『最後のとりで』的存在。

 おっとりとした性格で、かつての幼馴染み3人の中では、いつも他の2人に付いて歩くような おとなしい子供であった。

(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)




木花(このはな) 珠姫たまき

14歳 〈2004(平成16)年~ 〉


 學士院女子大学附属 女子中等科2年生。

 弟の鐸哉(たくや)と、その一番の友人たちである桐子(きりこ)柏子(かしわこ)を、家同士の間のことなどは意に介さず可愛がっている。

 櫛名田(くしなだ)家も天児(あまこ)家も、子女は(ほとん)どが『學士院大学附属』の初・中・高等科に通う中、珠姫(たまき)だけは、父である矛連(たけつら)の意向で『學士院女子(・・)大学附属』の中等科に通っている。

 性格は穏やかで誠実だが、少し気が弱い部分がある。

 また、まだ未確認ながら 他人の心を読む異能(ジン)を持っている可能性が高く、屋敷に潜入していた(うさぎ)特務曹長の正体を見破った……… と言うより、元々解っていたフシもあるという、(とら)えどころがなく(はら)の読めない一面を持った少女。

(宇宙人度 50%)




木花(このはな) 鐸哉たくや)

10歳 〈2008(平成20)年~ 〉


 學士院大学附属 初等科4年生。

 桐子(きりこ)柏子(かしわこ)幼馴染(おさななじ)みで 今も同じ学校に通っており、両家の間の確執(かくしつ)などは気にせず、互いに屋敷を行き来してよく遊んでいる。

 姉の珠姫(たまき)とも仲が良く、4人で出掛けることも多い。

 あらゆる物を自在に動かしたり融合させたり、時には地球上に存在しない素材を生成したりすることなどもできる、対物質系の異能(ジン)を持つ。

(宇宙人度 50%)





天児(あまこ)家】


 櫛名田(くしなだ)木花(このはな)とはまた別の星系人。

 秩序を重んじ、平和や友愛 そして何よりも『正義』を尊しとする気質の宇宙人種族だが、一面 あまり融通(ゆうづう)()かず、頭の堅い不器用なところもある。


 この一族の担う詳しい任務内容は不明ながら、『秩序を守る』といった、この星系人特有の傾向に則したものではあるようだ。

 但し、その『秩序』が、地球人や他の星系人と相容(あいい)れるものばかりであるかどうかは不明である。


 木花(このはな)家と違い、櫛名田(くしなだ)家とは 過去には何かしらの経緯(いきさつ)もいろいろとあったようではありながら、現在はほぼ(・・)良好な関係を築いている。


 地球での家業としては、中堅ながらも全国に支社を置く程度の規模の建設会社を営んでいる。



 ◇



天児(あまこ) 居治知(いじち) ~ (未登場)

981歳 〈1037年~ 〉


 天児(あまこ)家の当主で、1000年以上前に地球で生まれ、両親が本国の星系に帰還した(あと)を受け継ぎ、今も地球星(アルド)滞在任務を実直に遂行している。

 失踪(しっそう)した妻を今でも待ち続けており、一人娘の春日(はるひ)を男手ひとつで育てている。

 時折、櫛名田(くしなだ)邸にも顔を出し、槍慈(そうじ)玉依(たまより)と何事かを定期的に話し合っているようだ。

 剣術の素養にけ、江戸後期頃には 当時流行りの剣術道場なども営んでいた。

(宇宙人度 100%)




天児(あまこ) 朝歌あさか ~ (未登場)

108歳 〈1910(明治43)年~ 〉


 櫛名田(くしなだ) 瑞穂(みずほ)とは幼馴染みで、木花(このはな) 鏡歌(きょうか)を双子の妹に持つ()地球人。

 (いず)れも宇宙人一族に嫁ぐという奇妙な運命を辿る。

 各一族間の確執やせめぎ合いを余所(よそ)に、昔と変わらず旧交を暖め続けていたが、15年前に失踪(しっそう)

 当時の幼馴染み3人組の中では 竹を割ったような性格で周囲への面倒見も良く、リーダー的存在だったようだ。

(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)




天児(あまこ) 春日はるひ

18歳 〈2000(平成12)年~ 〉


 學士院大学附属 高等科3年生。

 櫛名田(くしなだ) 弓弦(ゆづる)とは同級生で、(ひそ)かに想いを寄せてはいるものの、家柄や種族の傾向である『正義感の強さ』から、櫛名田(くしなだ)家に(まつ)わる『ある歴史上の(うわさ)』に若干の疑念を抱いているところもあり、その両者の感情に(さいな)まれながら、不器用な青春時代を送っている。

 また、失踪(しっそう)した母の生存を信じ、父である居治知(いじち)とは別に、自分でも地道に探索を続けている。

 努力を(いと)わず、全ての『事』や『人』にひたすら実直に向き合える、真っ直ぐで前向き かつ男勝おとこまさりな一面も持つ娘である。

 幼少時より、父親である居治知(いじち)から神道無念流剣術の手ほどきを受けており、なかなかの腕前(允許)であるらしい。

前 生徒会会長

元 古流剣術部部長

(宇宙人度 50%)





八上(やがみ)家】


 八上(やがみ)家 六代目 出雲いずもによって(おこ)された『八上財閥』の創始家。


 300年近く前から続く老舗(しにせ)船問屋(ふなどいや)であったが、江戸中期あたりから没落し始めていた。

 しかし大正から昭和初期にかけ、六代目 出雲(いずも)の代で時運に乗り財を成して持ち直し、現在では財界の雄として一角を担う程になった。


 銀行を始め、重工業や各種製品のメーカー、土地開発や建設業、商業施設やリゾート系施設運営など 様々な分野で成功し、この国の近代化の発展と共に歩んできた一族である。


 (ちな)みにこの家は、宇宙人ではなく普通の地球人の家系…… のはず(・・)である。



 ◇



八上(やがみ) 六代目 出雲(いずも) ~ (未登場)

享年50歳 〈1913(明治46)年~1963(昭和38)年〉


 一応 半世紀以上前に死んだことになっているが、ある時1人で海に出てそのまま失踪(しっそう)してしまったため、実際には生死不明。

 この家の『中興(ちゅうこう)()』ということで、今でも出雲の誕生日にはグループ企業を()げての式典などが()(おこな)われており、今年で『第105回』を(めい)打っている。

 (ちな)みに、グループ内では未だに『会長』の肩書きを、役員名簿上では出雲(いずも)のままにしており、現最高経営責任者は『副会長』ということになっている。

(宇宙人度0%?)




八上(やがみ) 大国おおくに ~ (未登場)

75歳 〈1943(昭和18)年~ 〉


 八上ホールディングスの最高経営責任者であり、肩書きは代表取締役 副会長。

 出雲(いずも)の息子であるが、あくまで『失踪(しっそう)』扱いでの継承あることから、7代目 出雲(いずも)名跡めいせきは継いでいない。

(宇宙人度0%?)




八上(やがみ) 杵築きづき ~ (未登場)

46歳 〈1972(昭和47)年~ 〉


 八上(やがみ)家の次男であるが、長男である国重(くにしげ)が他界したため、八上ホールディングスの代表取締役 社長に()いている。

 また、グループの傘下である、八上不動産開発の社長も兼務し、『仮称 神在町(かんざいまち)駅前再開発事業計画』を()し進めている。

(宇宙人度0%?)




八上(やがみ) 媛乃ひめの ~ (未登場)

42歳 〈1976(昭和51)年~ 〉


 杵築きづきの妻であり、勢理奈(せりな)紀理江きりえの母親。

 財閥創始家に嫁いだ者として、巨大組織を(まと)め上げる八上(やがみ)家を内助の功で良く支えており、精神力や芯の強さが伺える。

 また、元来の気さくな性格からか周囲からも慕われており、マスコミ受けも良いため、最近では以前にも増して『(おもて)の顔』となり、講演やCM出演なども精力的に(おこな)っている。

(宇宙人度0%)




八上(やがみ) 勢理奈(せりな)

20歳 〈1998(平成10)年~ 〉


 八上(やがみ)家の長女であり、紀理江(きりえ)の姉。

 このところ、何故(なぜ)木花(このはな)家と頻繁ひんぱんに接触を図っている。

 妹思いであり 優しい心根の持ち主であるが、責任感が非常に強く、目的に対し 一途いちずになり過ぎてしまう傾向がある。

 八上(やがみ)不動産開発 都市開発推進室長付 特命課長

(宇宙人度0%?)




八上(やがみ) 紀理江きりえ

16歳 〈2002(平成14)年~ 〉


 學士院大学附属 高等科1年生 八上(やがみ)家の次女。

 櫛名田(くしなだ) 櫻子(さくらこ)の同級生で、生徒会や私生活においても 一緒に居ることが多く仲が良い。

 玉依(たまより)を 当然ながら『普通の猫』として溺愛しており、櫛名田(くしなだ)邸にもよく遊びに来る。

 また、最近では弓弦(ゆづる)のことが気になり始めている他、櫻子(さくらこ)の影響で双子(キリかし)たちのことも大層 可愛がっている。

 良家の子女らしく 普段の立ち居振る舞いも非常に落ち着いており 優美華麗なのであるが、一度 舞い上がってしまうと、それらたしなみの一切いっさいが吹き飛んでしまう程に崩れてしまうことが多々ある。

生徒会書記

写真部

(宇宙人度0%?)





【その他】


秋津(あきつ) 速彦はやひこ

18歳 〈2000(平成12)年~ 〉


 學士院大学附属 高等科3年生。

 櫛名田(くしなだ) 弓弦(ゆづる)天児(あまこ) 春日(はるひ)の同級生。

 とにかく真っ直ぐな性格で、隠し事が一切出来ない。

 また、何にでも直向(ひたむ)きに向き合って取り組む熱血漢…… ではあるのだが、如何(いか)せん 物事を深く考えることが全くもって不得手であり、空気も読めずデリカシーもない。

 弓弦(ゆづる) (いわ)く、『春日(はるひ)とは絶妙な仲』。

前 生徒会書記

元 写真部部長

(宇宙人度0%)




宗像(むなかた) 令和のりちか

17歳 〈2001(平成13)年~ 〉


 學士院大学附属 高等科2年生。

 前生徒会役員である櫛名田(くしなだ) 弓弦(ゆづる)天児(あまこ) 春日(はるひ)の後輩であり、現生徒会副会長である櫛名田(くしなだ) 櫻子(さくらこ)の先輩にあたる。

 また、櫛名田(くしなだ) 瑞穂(みずほ)の実家である宗像(むなかた)旧子爵家の長男

 実は、瑞穂(みずほ)の妹の曾孫(ひまご)にあたるのであるが、当然ながら曾祖母の姉がまだ存命であるなどとは思いもよらないため、櫛名田(くしなだ)家のことは『遠い親戚』との認識である。

 成績優秀で規律と調和を重んじる性格だが、瑞穂(みずほ)の血を幾らかでもひいているせいか、話し方や動きが常におっとりとした好人物。

生徒会会長

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因幡(いなば) たすく ~ (未登場)

16歳 〈2002(平成14)年~ 〉


 學士院大学附属 高等科1年生。

櫛名田(くしなだ) 櫻子(さくらこ)八上(やがみ) 紀理江(きりえ)の同級生

生徒会会計

(宇宙人度0%)




諏訪(すわ) 建御たけみ)

45歳 〈1973(昭和48)年~ 〉


 警察庁警備局 警備企画課長で、階級は警視長。

 櫛名田(くしなだ) 刀眞(とうま)の上司で 櫻子(さくらこ)とも面識があり、いろいろと便宜(べんぎ)を図ってくれるなど気さくな性格。

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中綱(なかつな) 琴子ことこ)

30歳 〈1988(昭和63)年~ 〉


 警察庁警備局 警備企画課長補佐で、階級は警視。

 櫛名田(くしなだ) 刀眞(とうま)の部下。

 時に、実年齢よりも上の世代がかつて使っていたような言葉を用いるため、(なか)ば公然と『死語辞典』などと呼ばれている。

(宇宙人度0%)




木崎(きざき) 美玲みれい)

27歳 〈1991(平成3)年~ 〉


 警察庁警備局 警備企画課の課員で、階級は警部。

 櫛名田(くしなだ) 刀眞(とうま)の部下。

 一見 何も考えていないように見えるが 実は相当に(さと)く、物事の本質を見抜き (とら)えるのに()ける。

 警察官僚(キャリア)であり、現在は 準キャリアである猿倉(さるくら)と同じ警部であるが、いずれは先に昇進すると思われる。

 上司である中綱(なかつな) 琴子とは『性質』は正反対ながらウマが合うようで、出身大学が同じということもあり よくつるんでいる。

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巫女芝みこしば 美野和みのわ

32歳 〈1986(昭和61)年~ 〉


 櫛名田くしなだ邸に窃盗目的で忍び込もうとした地球人女性で、屋敷の警備システムにより異次元空間に飛ばされ、一時は生死を彷徨さまよう。

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三峰みつみね しず

88歳 〈1930(昭和5)年~ 〉


 櫛名田くしなだ邸の東側、道路を挟んですぐの位置に1世紀近くも前から居を構え、更に遡っては天正期よりこの地に土着していたという最古参の家筋の住人。

 実の弟である滝治たきじと二人で暮らしており、玉依たまよりからは「裏の婆さん」などと呼ばれ、また槍慈そうじからも米寿べいじゅを祝われるなど、櫛名田くしなだ家とは比較的親しくしている。

 ちなみに、今の槍慈そうじ瑞穂みずほのことは 自分が子供の頃から知っているのであるが、当然 彼らが自分よりも若い姿で存命中だなどとは思いもよらないため、彼らによく似た子や孫の世代なのだと勝手に思い、納得しているようだ。

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三峰みつみね 滝次たきじ

85歳 〈1933(昭和8)年~ 〉


 櫛名田くしなだ邸の東側の住宅地で、古い平屋の一軒家に姉のしずと二人で暮らしている。

 戦時中、疎開先だった東北の親戚の家に滞在したのをきっかけにそのまま養子となり、近年までその地で暮らしていた。

 近年 妻に先立たれ、今や唯一の身寄りとなった実姉の住む神在町かんざいまちの実家に身を寄せている。

 体を壊し、最近ではほとんど寝たきりの状態であるが、どうも度々遊びに来ている玉依たまよりと『妙な交流』を持っている形跡が……。

(宇宙人度0%)





櫛名田(くしなだ)家の協力者〈藩塀(はんぺい) 〉】


 (いず)れも、クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系 第8惑星イアス・ェインヌ・ォウクォック星出身の半獣人型生命体。


 櫛名田(くしなだ)の家に使用人として出入りしているが、万が一の有事の際には、玉依(たまより)指揮のもと、一族の藩塀(はんぺい)たる特務中隊の軍人として、即時現隊復帰することとなっている。

 正式な所属は、星系軍 地球星(アルド)方面参謀本部直属 第一独立特務中隊


 構成員は全員 玉依(たまより)と出身星を同じくし、普段は人型(ひとがた)だが、それぞれが持って生まれた もうあと二つ(・・・・)の姿を臨機応変に使い分けて変化(へんげ)することができる。


 『使用人』というのは表向きの役割で、実際は軍で特殊な厳しい訓練を受け、様々な任務や実戦を数多(あまた)潜り抜けてきたエキスパートたちである。


 (ちな)みに、常勤の者でもそれぞれ自宅からの通いであり、基本は週休2日・1日8時間労働で、必ず1時間以上の休憩をとるという、現代の『働き方』に則した勤務形態を(むね)としている。




櫛名田(くしなだ)邸内常勤〉


龍岡(たつおか)

 執事 / 中隊長 兼 第1小隊長

 階級は 大尉

 常に冷静で的確な判断力を行使する、優秀な執事であり指揮官。

 櫛名田(くしなだ)家の藩塀(はんぺい)たる特務中隊の(かなめ)的存在である。

 玉依たまよりとの関わりは 古代エジプトの頃からと相当長く、年齢も 実は櫛名田くしなだ邸内では玉依たまよりに次いで年長であるらしい。



虎丸(とらまる)

 従者 / 第2小隊長

 階級は 少尉

 普段は主に槍慈(そうじ)の従者として付き従っている。



白鳥(しらとり)

 侍女 / 中隊付副官 兼 第1小隊長補

 階級は 少尉

 中隊に属する女性たちの中では唯一、第3小隊員でなく中隊長付副官として隊をまとめ、龍岡(たつおか)を補佐している。

 普段は主に瑞穂(みずほ)の侍女として付き従っているが、時には葉月(はづき)櫻子(さくらこ)のサポートに付くこともあり、多忙な日々を送っている。

 普段はあまり感情を表に出すこともなく、常に冷静で淡々と合理的に物事を運んでいくことを旨としている。

 第3小隊長の鷺山さぎやま少尉とは士官学校時代からの付き合いで、白鳥しらとりは1年下の後輩にあたる。



鷺山(さぎやま)

 家政婦長 / 第3小隊長

 階級は 少尉

 龍岡(たつおか)特務中隊麾下(きか)の女性部隊の長。

 隊内きっての頭脳派であり、腕も立つ優秀な女性士官。

 しかし 普段はすきのない印象の鷺山さぎやまも、士官学校時代の後輩である 中隊付副官の白鳥しらとり少尉にかかると どうにも分が悪く、いつも何かと遣り込められてしまう場面が多い。

 とは言え、二人は何かといつもつるんでおり、ウマは合うようである。



犬山(いぬやま)

 メイド長 / 第3小隊

 階級は 軍曹

 上官である鷺山さぎやましたい、また 後輩である鴨山かもやまたちの面倒もよく見ており、女性ばかりの第3小隊の中で『バランサー』としての役割を良く果たしている。

 メイドとしての職務中は 女性らしくとても礼儀正しいが、普段は姉御肌(あねごはだ)で 話し方もサバサバ…… というか、かなりゾンザイでガサツな一面もある。



鴨山(かもやま)

 メイド / 第3小隊

 階級は 兵長

 先輩である犬山(いぬやま)亀山(かめやま)(した)っており とても素直な性格だが、(ひそ)かに 後輩メイドの増員を、日々心待ちにしている。



熊野(くまの)

 料理長 / 第2小隊 班長

 階級は 特務曹長



亀山(かめやま)

 厨房メイド / 第3小隊

 階級は 伍長

 食べることを何よりも楽しみにしており、いつも明るくマイペースな性格である。

 頭の回転が相当速く、とにかく察しが良い。

 そして何故(なぜ)だか (かん)も異様に鋭いので、周りからは多少 怖がられてしまうことも。



烏山(からすやま)

 給仕 兼 主計係 / 第2小隊

 階級は 伍長



馬籠(まごめ)

 庭師 / 第2小隊

 階級は 軍曹

 聖域たる屋敷地内の諸設備や地表植生等の管理一切を任されている技術下士官

 また、(ゆえ)あって現在は『株式会社 馬籠工務店』の社長業も兼任中である。




〈櫛名田邸内非常勤 もしくは外勤〉


牛岐(うしき)

 ボディガード 兼 運転手(桐子(きりこ)柏子(かしわこ)付) / 第1小隊

 階級は 軍曹

 屈強な体躯(たいく)を持ち、体力やタフさは猪去(いさり)と並び中隊内でも有数。

 常に桐子(きりこ)柏子(かしわこ)に付き従い、影に表にと 実直にサポートしている。



猪去(いさり)

 ボディガード 兼 運転手(弓弦(ゆづる)櫻子(さくらこ)付) / 第1小隊

 階級は 伍長

 屈強な体躯(たいく)を持ち、体力やタフさは牛岐(うしき)と並び中隊内でも有数。

 常に弓弦(ゆづる)櫻子(さくらこ)に付き従い、影に表にと 実直にサポートしている。



(うさぎ) 改め 兎城(うさぎ)

 諜報員 兼 特殊戦闘員 / 第3小隊 班長

 当初の階級は 特務曹長 木花(このはな)家より帰還後は准尉

 1年半に渡り、木花(このはな)家に獣化してウサギの姿で潜入していたが、珠姫(たまき)に思考を読まれていることが確定的となり離脱。

 戦闘力は部隊トップクラスであり、また卓抜した直観力を持つ。

常に誠実さを(むね)とし、これまでに積み重ねてきた勲功も抜きん出ている優秀な女性士官。

 玉依(たまより)を上官として尊敬しているが、それが最近では 徐々に特別な感情へと昇華しつつある。

 (ちな)みに、故郷であるイアスには、両親の他 弟妹(きょうだい)たちが五人いるらしい。



猿倉(さるくら)

 諜報員 兼 特殊技術員 / 第1小隊 班長

 階級は 特務曹長

 警察庁警備局 警備企画課 総合情報分析室所属 警部

 警察庁の準キャリアとして正式に国家公務員採用されおり、常に刀眞(とうま)に付き従う。

 刀眞(とうま)がアメリカに数年間赴任していた折も同行した。



鹿沼(かぬま)

 櫛名田家付主治医 / 軍医

 階級は 少佐待遇

 クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系軍の軍医

 地球のN-E方面に在住する星系出身者のためのメディカルセーフティネット的存在。

 但し、櫛名田(くしなだ)家の面々は(ほとん)ど病気も怪我もしないため、現状 最も多い任務は、余計な事(・・・・)を知ってしまった地球星(アルド)人に対する『記憶抹消処置』となりつつある。



 挿絵(By みてみん)

 (さざなみ)黒猫堂(くろねこどう) 拝


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― 新着の感想 ―
[良い点] チャプター00だけ軽く読ませてもらいました。ザッツ・SFですね、ワクワクします。時間が取れれば読みたいです。多いルビで助かりました、とても読みやすく世界に入り込めますね。それでは、拙作もよ…
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