✿❀✿ 登場人物紹介 ✿❀✿
櫛名田 玉依 ;
ご機嫌よう、諸君。
さて、初回のこのページは物語の本編ではなく、ワガハイら『旧家 ❀ 櫛名田一族の聖域』の登場人物紹介となっておるのだにゃ。
当初、一応 作者である黒猫堂のヤツが、設定や備忘録として作成したものであるによって―――
あまり読み込み過ぎてしまうと、いわゆる『ネタバレ』になってしまうところが多々あるらしい故、くれぐれも注意されたい。
また、もちろんここをすっ飛ばして、次頁から読んでもらっても一向に差し支えにゃい。
因みに、この章の登場人物や紹介等の内容は、本編の進行に伴い 随時更新されていく… ということのようだにゃ。
…… で、肝心の本編の方はと言うと、次章より プロローグ的な世界観の部分から始まっていく… ということだそうにゃので―――
どうかワレらの話を 楽しく読んでやっていただけると、とても嬉しいにゃあ。
櫛名田 玉依
『旧家 ❀ 櫛名田一族の聖域』主な登場人物一覧
【櫛名田家】
櫛名田家は、この『東方の島国』で450年の長きに渡り、自分たちが棲まう足元の『聖域』を護り続けてきた、所謂『宇宙人一族』である。
この一族は、クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系の出身者と その血族や縁者たちによって構成され、地球での滞在任務に充たっては、本国内務省や星系軍参謀本部が後ろ楯となっている。
地球星文化圏を中心とする限られた宙域においては、極々少数派の宇宙人種族であるものの―――
全宇宙規模で見ると 非常に先進的な技術力と精神性を持ち、更には星系単位の多種族間連合を形成して 揺るぎない長期安定統治を続けているという、次元を超えた全空間世界有数の巨大かつ強大な勢力である。
この星系の人型個体は寿命が非常に長く、優に地球星人の100倍以上は生きることができ、また地球星のような低位の三次元生活圏においては、殆どの者が『異能』と呼ばれる特殊能力を操ることができる。
異能を持つ者は、一時限定的な生体強化や飛翔などの他、空気中の元素や光を元に武器や防具などを実体化させたり、多層異次元を位相膜化させて固有結界を張ったり―――
更には、自らの姿を自在に変えたりといったことなども、基本的に可能であるとされている。
但し それ以外にも、個々により更なる固有の特殊能力を幾つか併せ持っている場合がある。
因みに、この星系人は多方面での様々な能力に長けているものの、個別の名称や呼称に関しては、その好嫌に全くと言って良い程 拘りを見せない傾向が強いため、ネーミングセンスだけはあまり宜しくない。
◇
櫛名田 須佐 ~ (未登場)
5089歳 〈紀元前3071年~ 〉
本名は Susano No.3510で、櫛名田 槍慈の父。
一応軍属で、それなりに頭も切れて有能なのだが、如何せん 本人が主要なポストに着きたがらず、何処のセクションにおいても必ず3~4番手という中途半端な立ち位置を好み、それを安定的に保持し続けている。
かつて地球星勤務だった折、東方の某島国の建国に尽力したという経歴を持つ。
飄々として掴みどころがないが、稀代の策士であり狡猾。
誰にでも優しく接し腰も低いが、どこか心ない印象も受ける。
クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系連合軍直属
地球星軌道周回要塞カマル Bブロック所管
異空間航行管制機構所属
ヘルツシュプルングクレーター支所駐在
地球星 N-E方面管理補佐室
副室長代理 兼 第3ブロック第3席統制官
地球星方面参謀本部付 予備役准将
(宇宙人度 100%)
櫛名田 玉依
4008歳 〈紀元前1990年~ 〉
クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系 第8惑星 イアス・ェインヌ・ォウクォック星出身の宇宙猫で、本名はティマィョ・レィ。
2958年前(紀元前940年・第22王朝時代初頭)、シェションクⅠ世統治下のエジプトに降り立ち、紆余曲折の末にバステト神として崇められた。
その後も各地で度々猫系の神に祀り上げられるという異色の経歴を持つ。
恐らく全宇宙で最も地球星在住期間が長い生命体であり、そのせいか地球人よりも地球人らしいところがあるが、しかしその一方で、そもそも生まれついての性格が理屈っぽく、とにかく話が長いという少し面倒な猫。
元々、半獣人型生命体であるため、本来であれば当然『人型』にもなれるはずなのだが、ある理由から現在はそれが出来ず、猫の姿のままで日々 安穏と暮らしている。
地球星 N-E方面管理補佐室
第3ブロック主席統制官補
地球星方面参謀本部付 特務中佐
カマルB ヘルツシュプルングクレーター支所所属
在地球星一等武官
二つ名は『黒の賢魔術師』
因みに、櫛名田神社があった頃の御神体としての名は『涅之玉依』
(宇宙猫度 100%)
櫛名田 槍慈
1067歳 〈951年~ 〉
約450年前(1568年)に地球星に着任。
古参の駐在武官である玉依と共に、櫛名田家の礎を創る。
各時代の体制や世相風潮に合わせ、自らの使命である『聖域守護』のために奔走してきた。
この国の中世戦国期から近世江戸期にかけては、櫛名田神社の宮司を務め、幕末期以前の極位は正五位上。
幕政下においても、朝廷で全国の神道統治を司っていた 吉田神祇大副家と代々誼を通じ、また幕府の所管役人とも懇ろに付き合いを続けながら、『聖域』たる社領と高い格式を護ってきた。
明治維新後は勲功華族として襲爵し 子爵に列せられた上、官位も従三位となる。
新政府内各所への多額の賄賂が功を奏し、『聖域』である旧櫛名田神社の社領をそのまま継承し、そこに屋敷を建てた。
近年、屋敷地を都の文化財指定建造物とすることに成功した後、当主の座を息子である刀眞に譲り、櫛名田邸内の喫茶室『副伯 Viscount』のマスターとして 悠々自適の生活を送っている―――
が、実は当初 別の世界線を辿っていたところ 何らかの問題に直面し、時間遡行によって歴史と自らの境遇を改変したフシがある。
瑞穂の夫で弓弦や櫻子、双子たちの祖父。
軍属で少佐待遇
(宇宙人度 100%)
櫛名田 瑞穂
108歳 〈1910(明治43)年~ 〉
貴族院の勅撰議員であった宗像 令熈 子爵の長女で、槍慈の妻である元地球人。
木花 鏡歌や、失踪した天児 朝歌の姉妹たちとは幼馴染み。
三人共が、何れも宇宙人一族に嫁ぐことになるという奇妙な運命を辿る。
朝歌が失踪した後も鏡歌とは変わらず親交があり、ともすれば抗争に発展しかねない三家の関係を拗らせないための、謂わば『最後の砦』的存在。
掴みどころのない性格で、槍慈とは お似合いの夫婦である。
(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)
櫛名田 刀眞
39歳 〈1979(昭和54)年~ 〉
櫛名田家 現当主
警察庁警備局 警備企画課 理事官で、階級は警視正。
キャリア官僚のイメージとはかけ離れた、所謂 江戸っ子気質で豪放磊落な性格。
普段は情にもろく 他人への面倒見も良いが、自らの『使命』のためには手段を選ばない。
もしも両者を秤にかけて 使命の方を選んだ場合には、躊躇なく情を捨て、恐らく えげつない程の狡猾さを垣間見せるであろう。
数年前までは在米日本大使館に一等書記官として赴任しており、その間にも裏で様々な活動を行なっていたらしいが……。
葉月の夫で、弓弦や櫻子、双子たちの父親。
(宇宙人度 50%)
櫛名田 葉月
39歳 〈1979(昭和54)年~ 〉
前職は、防衛装備庁(ATLA) 陸上装備研究所 機動技術研究部長であったが、現在は同庁 技術戦略部の革新技術戦略官。
悪魔的なまでの発想力と底知れぬ知識や行動力を有し、今や国防装備開発には欠かせない存在と見なされている反面、目指す方向性が突飛過ぎるため、『諸刃の剣』として自国からも恐れられている、マッドな感性を持った天才キャリア技官。
しかしながら オフィシャルとプライベートの立ち居振舞いや言葉遣いの落差が激しく、職場では品行方正な官僚然としていながらも、普段の屋敷内では怪体な関西弁で話し、とにかく全てのことを『笑い』に結び付けたがる変わり者。
一族からは概ね失笑の対象とされ、また時に大変迷惑がられているという、『現当主の妻』らしからぬ存在である。
刀眞の妻で、弓弦や櫻子、双子たちの母親。
後、先進技術推進センター所長に昇任。
(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)
櫛名田 弓弦
18歳 〈2000(平成12)年~ 〉
學士院大学附属 高等科3年生 櫛名田家の長男。
文科系の部活で存在感を示す妹 櫻子との棲み分けを考慮して 一時期、体育会系方面に身を置くことが出来ないかなどと考えたこともある。
しかし 宇宙人の血をひき、一般的な地球人を遥かに凌駕する知力と身体能力を有しているが故、何れの競技においても『故意に手を抜く必要』に迫られてしまうことに対し『スポーツマンシップに悖る』との不誠実さを常に感じており、その罪悪感に苛まれてしまうような潔癖症的気質の持ち主でもある。
故に最近は、敢えて不得手な芸術系の進路なども視野に入れつつ 将来を模索中。
性格は極めて温厚かつ誠実で誰にでも優しく接し、三人の妹たちからも慕われているという、櫛名田家の数少ない『良識担当』。
但し、実は意外とドライ…… というより、ある意味『冷徹』な一面も持っており、周囲の人や物事にも あまり深く関わろうとしない傾向がある。
状況観察力や危機察知能力が異常に高く、事前にリスクを回避すべく努めるといった場面も多いが、回避できないと悟った時の引き際も驚くほど速い。
因みに、先期の生徒会長として担ぎ上げられそうになった際には、幼馴染みである天児 春日を会長に据えることで 自らは副会長となり、何とか会長職を免れた。
そのように、ある種『最低』な振る舞いも飄々と悪びれずにやってのけるという、非常に喰えない人物でもある。
前 生徒会副会長
(宇宙人度 25%)
櫛名田 櫻子
16歳 〈2002(平成14)年~ 〉
學士院大学附属 高等科1年生 櫛名田家の長女。
1年生ながら生徒会副会長を務め、周囲からは次期会長とも目されているが、外面は良いものの、特に家ではピーキーな一面も目立つため、一族からは『かなりヤバいヤツ』として扱われている。
学校では『電映有機受発信創作物交流同志會』という怪しげなサブカル系同好会を主宰しているが、自らの人望とあらゆる権力や策謀、そして財力を駆使し、学内の優秀有望な人材を多数引き入れることに成功。
オタク系サークルとは思えない勢力と存在感を有するに至り、周囲も漸く何かがおかしいことに気付き始めつつある。
因みに、幼少の頃から鍛練している直心影流薙刀術は免許の腕前ながら、薙刀部に入るつもりはないようだ。
自身が持つ異能のうちには『動植物たちの心の声が聞こえる』というものがあり、そのせいで 猫である玉依との揉め事も絶えない。
異能を行使した潜在的な戦闘センスは抜群なのであるが、如何せん経験不足のため 自らの能力を把握しきれていない。
兄を慕い、妹の双子たちを偏愛する『家族思い』の娘である。
生徒会副会長
電映有機受発信創作物交流同志會 主宰
(宇宙人度 25%)
櫛名田 桐子
10歳 〈2008(平成20)年~ 〉
學士院大学附属 初等科4年生 櫛名田家の次女。
双子の姉であり、いつも妹の柏子と一緒にいる。
天真爛漫な性格で 何にでも興味を持ち、とにかく全てにおいて良くも悪くも真っ直ぐな娘である。
素直で聞き分けも良いが、自分のやりたいことなどを我慢し抑圧していると、無意識のうちに ある厄介な異能が暴走してしまうことがある。
しかしそれについては、何しろ本人自身が無自覚であるために多くのことが未確認ながらも、どうやら『異次元変異生命体(仮)』を無から産み出してしまうという、希少かつ大層 危うい類の異能である可能性が高い。
従って 周囲の者たちは その都度、それぞれの思惑から戦々恐々とし 常に振り回されているのであるが、当の本人は日々 至って健全に楽しく暮らしているようである。
(宇宙人度 25%)
櫛名田 柏子
10歳 〈2008(平成20)年~ 〉
學士院大学附属 初等科4年生 櫛名田家の三女。
双子の妹であり、姉の桐子がいつも横にくっついているが、本人は基本無気力で自分から能動的に何かの行動を起こすようなことは ほぼない。
一族の中でも頭の回転が際立って速く、状況判断や先を見通す力、そして分析能力などには かなりの定評があるが、如何せん 常に『何もしたくない』というスタンスで生きているため、幸か不幸か その能力を発揮する機会も殆どない。
いつもスマホや小型のゲーム機などに興じているが、実はそれらも自分で作ったものであったり、既製のものでもプログラムを勝手に組み直したりしているフシがある。
また未確認ながら、ハッキングなどの能力も相当なものらしい。
双子の姉の桐子とは、外見だけは瓜二つといえる程にそっくりなのであるが、性格や口調、行動といった立ち居振舞いが全て真逆であるため、間違えられることは全くない。
(宇宙人度 25%)
櫛名田 鞘
0歳 〈2018(平成30)年~ 〉
櫛名田家に突如現れた、年齢 性別不詳の子供。
見た目的には10歳前後に見えるが、最低限の言葉は話せるものの、世の中のことが全く把握できていないようで、取り敢えずは櫛名田の屋敷で秘密裏に預かり、いろいろなことを教えながら育てていくこととなる。
容姿は どことなく弓弦に似ており、櫛名田家と全くの無縁でもなさそうな不思議な子供である。
桐子の異能にも関係がありそうではあるのだが……。
(宇宙人度 不明)
【木花家】
櫛名田の一族とは別の星系に属する宇宙人種族で、長きに渡って互いを探り合い、牽制し合い、そして時には ごく局地的な抗争なども繰り広げてきた間柄。
金融大手『木花グループ』の創始家であり、政界などとも強い結び付きを持つ。
◇
木花 矛連
1042歳 〈976年~ 〉
木花家の当主で、地球には680年程前に来たらしく、当初は欧州辺りを拠点としていたが、この国には約200年前頃から棲み始めた。
櫛名田 槍慈や玉依とは旧知……… と言うより、江戸後期あたりからは互いを敵勢力と認め、時に衝突してきた。
最近は八上家の者とも接触を図るなど その動きは怪しげだが、そうした状況はこの1年半程の間、逐次一切を、獣化して潜入中だった櫛名田家のエージェントである兎特務曹長により監視報告されていた。
表の顔は、木花グループの会長であり創始者。
木花一族の この国での主な使命や活動内容は不明だが、櫛名田側の動きを常に警戒しているのは確かなようである。
(宇宙人度 100%)
木花 鏡歌 ~ (未登場)
108歳 〈1910(明治43)年~ 〉
矛連の妻であり、珠姫や鐸哉の母親。
櫛名田 瑞穂とは幼馴染みで、失踪した天児 朝歌を双子の姉に持つ元地球人。
何れも宇宙人一族に嫁ぐという奇妙な運命を辿る。
主義主張や立ち位置が異なる三家の関係を拗らせないための『最後の砦』的存在。
おっとりとした性格で、かつての幼馴染み3人の中では、いつも他の2人に付いて歩くような おとなしい子供であった。
(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)
木花 珠姫
14歳 〈2004(平成16)年~ 〉
學士院女子大学附属 女子中等科2年生。
弟の鐸哉と、その一番の友人たちである桐子や柏子を、家同士の間のことなどは意に介さず可愛がっている。
櫛名田家も天児家も、子女は殆どが『學士院大学附属』の初・中・高等科に通う中、珠姫だけは、父である矛連の意向で『學士院女子大学附属』の中等科に通っている。
性格は穏やかで誠実だが、少し気が弱い部分がある。
また、まだ未確認ながら 他人の心を読む異能を持っている可能性が高く、屋敷に潜入していた兎特務曹長の正体を見破った……… と言うより、元々解っていたフシもあるという、捉えどころがなく胆の読めない一面を持った少女。
(宇宙人度 50%)
木花 鐸哉
10歳 〈2008(平成20)年~ 〉
學士院大学附属 初等科4年生。
桐子や柏子の幼馴染みで 今も同じ学校に通っており、両家の間の確執などは気にせず、互いに屋敷を行き来してよく遊んでいる。
姉の珠姫とも仲が良く、4人で出掛けることも多い。
あらゆる物を自在に動かしたり融合させたり、時には地球上に存在しない素材を生成したりすることなどもできる、対物質系の異能を持つ。
(宇宙人度 50%)
【天児家】
櫛名田や木花とはまた別の星系人。
秩序を重んじ、平和や友愛 そして何よりも『正義』を尊しとする気質の宇宙人種族だが、一面 あまり融通が利かず、頭の堅い不器用なところもある。
この一族の担う詳しい任務内容は不明ながら、『秩序を守る』といった、この星系人特有の傾向に則したものではあるようだ。
但し、その『秩序』が、地球人や他の星系人と相容れるものばかりであるかどうかは不明である。
木花家と違い、櫛名田家とは 過去には何かしらの経緯もいろいろとあったようではありながら、現在はほぼ良好な関係を築いている。
地球での家業としては、中堅ながらも全国に支社を置く程度の規模の建設会社を営んでいる。
◇
天児 居治知 ~ (未登場)
981歳 〈1037年~ 〉
天児家の当主で、1000年以上前に地球で生まれ、両親が本国の星系に帰還した跡を受け継ぎ、今も地球星滞在任務を実直に遂行している。
失踪した妻を今でも待ち続けており、一人娘の春日を男手ひとつで育てている。
時折、櫛名田邸にも顔を出し、槍慈や玉依と何事かを定期的に話し合っているようだ。
剣術の素養に長け、江戸後期頃には 当時流行りの剣術道場なども営んでいた。
(宇宙人度 100%)
天児 朝歌 ~ (未登場)
108歳 〈1910(明治43)年~ 〉
櫛名田 瑞穂とは幼馴染みで、木花 鏡歌を双子の妹に持つ元地球人。
何れも宇宙人一族に嫁ぐという奇妙な運命を辿る。
各一族間の確執やせめぎ合いを余所に、昔と変わらず旧交を暖め続けていたが、15年前に失踪。
当時の幼馴染み3人組の中では 竹を割ったような性格で周囲への面倒見も良く、リーダー的存在だったようだ。
(宇宙人度は0%だが月面にて生体強化済み)
天児 春日
18歳 〈2000(平成12)年~ 〉
學士院大学附属 高等科3年生。
櫛名田 弓弦とは同級生で、密かに想いを寄せてはいるものの、家柄や種族の傾向である『正義感の強さ』から、櫛名田家に纏わる『ある歴史上の噂』に若干の疑念を抱いているところもあり、その両者の感情に苛まれながら、不器用な青春時代を送っている。
また、失踪した母の生存を信じ、父である居治知とは別に、自分でも地道に探索を続けている。
努力を厭わず、全ての『事』や『人』にひたすら実直に向き合える、真っ直ぐで前向き かつ男勝りな一面も持つ娘である。
幼少時より、父親である居治知から神道無念流剣術の手ほどきを受けており、なかなかの腕前(允許)であるらしい。
前 生徒会会長
元 古流剣術部部長
(宇宙人度 50%)
【八上家】
八上家 六代目 出雲によって興された『八上財閥』の創始家。
300年近く前から続く老舗の船問屋であったが、江戸中期あたりから没落し始めていた。
しかし大正から昭和初期にかけ、六代目 出雲の代で時運に乗り財を成して持ち直し、現在では財界の雄として一角を担う程になった。
銀行を始め、重工業や各種製品のメーカー、土地開発や建設業、商業施設やリゾート系施設運営など 様々な分野で成功し、この国の近代化の発展と共に歩んできた一族である。
因みにこの家は、宇宙人ではなく普通の地球人の家系…… のはずである。
◇
八上 六代目 出雲 ~ (未登場)
享年50歳 〈1913(明治46)年~1963(昭和38)年〉
一応 半世紀以上前に死んだことになっているが、ある時1人で海に出てそのまま失踪してしまったため、実際には生死不明。
この家の『中興の祖』ということで、今でも出雲の誕生日にはグループ企業を揚げての式典などが執り行われており、今年で『第105回』を銘打っている。
因みに、グループ内では未だに『会長』の肩書きを、役員名簿上では出雲のままにしており、現最高経営責任者は『副会長』ということになっている。
(宇宙人度0%?)
八上 大国 ~ (未登場)
75歳 〈1943(昭和18)年~ 〉
八上ホールディングスの最高経営責任者であり、肩書きは代表取締役 副会長。
出雲の息子であるが、あくまで『失踪』扱いでの継承あることから、7代目 出雲の名跡は継いでいない。
(宇宙人度0%?)
八上 杵築 ~ (未登場)
46歳 〈1972(昭和47)年~ 〉
八上家の次男であるが、長男である国重が他界したため、八上ホールディングスの代表取締役 社長に就いている。
また、グループの傘下である、八上不動産開発の社長も兼務し、『仮称 神在町駅前再開発事業計画』を推し進めている。
(宇宙人度0%?)
八上 媛乃 ~ (未登場)
42歳 〈1976(昭和51)年~ 〉
杵築の妻であり、勢理奈 や紀理江の母親。
財閥創始家に嫁いだ者として、巨大組織を纏め上げる八上家を内助の功で良く支えており、精神力や芯の強さが伺える。
また、元来の気さくな性格からか周囲からも慕われており、マスコミ受けも良いため、最近では以前にも増して『表の顔』となり、講演やCM出演なども精力的に行っている。
(宇宙人度0%)
八上 勢理奈
20歳 〈1998(平成10)年~ 〉
八上家の長女であり、紀理江の姉。
このところ、何故か木花家と頻繁に接触を図っている。
妹思いであり 優しい心根の持ち主であるが、責任感が非常に強く、目的に対し 一途になり過ぎてしまう傾向がある。
八上不動産開発 都市開発推進室長付 特命課長
(宇宙人度0%?)
八上 紀理江
16歳 〈2002(平成14)年~ 〉
學士院大学附属 高等科1年生 八上家の次女。
櫛名田 櫻子の同級生で、生徒会や私生活においても 一緒に居ることが多く仲が良い。
玉依を 当然ながら『普通の猫』として溺愛しており、櫛名田邸にもよく遊びに来る。
また、最近では弓弦のことが気になり始めている他、櫻子の影響で双子たちのことも大層 可愛がっている。
良家の子女らしく 普段の立ち居振る舞いも非常に落ち着いており 優美華麗なのであるが、一度 舞い上がってしまうと、それら嗜みの一切が吹き飛んでしまう程に崩れてしまうことが多々ある。
生徒会書記
写真部
(宇宙人度0%?)
【その他】
秋津 速彦
18歳 〈2000(平成12)年~ 〉
學士院大学附属 高等科3年生。
櫛名田 弓弦・天児 春日の同級生。
とにかく真っ直ぐな性格で、隠し事が一切出来ない。
また、何にでも直向きに向き合って取り組む熱血漢…… ではあるのだが、如何せん 物事を深く考えることが全くもって不得手であり、空気も読めずデリカシーもない。
弓弦 曰く、『春日とは絶妙な仲』。
前 生徒会書記
元 写真部部長
(宇宙人度0%)
宗像 令和
17歳 〈2001(平成13)年~ 〉
學士院大学附属 高等科2年生。
前生徒会役員である櫛名田 弓弦や天児 春日の後輩であり、現生徒会副会長である櫛名田 櫻子の先輩にあたる。
また、櫛名田 瑞穂の実家である宗像旧子爵家の長男
実は、瑞穂の妹の曾孫にあたるのであるが、当然ながら曾祖母の姉がまだ存命であるなどとは思いもよらないため、櫛名田家のことは『遠い親戚』との認識である。
成績優秀で規律と調和を重んじる性格だが、瑞穂の血を幾らかでもひいているせいか、話し方や動きが常におっとりとした好人物。
生徒会会長
(宇宙人度0%)
因幡 祐 ~ (未登場)
16歳 〈2002(平成14)年~ 〉
學士院大学附属 高等科1年生。
櫛名田 櫻子・八上 紀理江の同級生
生徒会会計
(宇宙人度0%)
諏訪 建御
45歳 〈1973(昭和48)年~ 〉
警察庁警備局 警備企画課長で、階級は警視長。
櫛名田 刀眞の上司で 櫻子とも面識があり、いろいろと便宜を図ってくれるなど気さくな性格。
(宇宙人度0%)
中綱 琴子
30歳 〈1988(昭和63)年~ 〉
警察庁警備局 警備企画課長補佐で、階級は警視。
櫛名田 刀眞の部下。
時に、実年齢よりも上の世代がかつて使っていたような言葉を用いるため、半ば公然と『死語辞典』などと呼ばれている。
(宇宙人度0%)
木崎 美玲
27歳 〈1991(平成3)年~ 〉
警察庁警備局 警備企画課の課員で、階級は警部。
櫛名田 刀眞の部下。
一見 何も考えていないように見えるが 実は相当に聡く、物事の本質を見抜き 捉えるのに長ける。
警察官僚であり、現在は 準キャリアである猿倉と同じ警部であるが、いずれは先に昇進すると思われる。
上司である中綱 琴子とは『性質』は正反対ながらウマが合うようで、出身大学が同じということもあり よくつるんでいる。
(宇宙人度0%)
巫女芝 美野和
32歳 〈1986(昭和61)年~ 〉
櫛名田邸に窃盗目的で忍び込もうとした地球人女性で、屋敷の警備システムにより異次元空間に飛ばされ、一時は生死を彷徨う。
(宇宙人度0%)
三峰 しず江
88歳 〈1930(昭和5)年~ 〉
櫛名田邸の東側、道路を挟んですぐの位置に1世紀近くも前から居を構え、更に遡っては天正期よりこの地に土着していたという最古参の家筋の住人。
実の弟である滝治と二人で暮らしており、玉依からは「裏の婆さん」などと呼ばれ、また槍慈からも米寿を祝われるなど、櫛名田家とは比較的親しくしている。
因みに、今の槍慈や瑞穂のことは 自分が子供の頃から知っているのであるが、当然 彼らが自分よりも若い姿で存命中だなどとは思いもよらないため、彼らによく似た子や孫の世代なのだと勝手に思い、納得しているようだ。
(宇宙人度0%)
三峰 滝次
85歳 〈1933(昭和8)年~ 〉
櫛名田邸の東側の住宅地で、古い平屋の一軒家に姉のしず江と二人で暮らしている。
戦時中、疎開先だった東北の親戚の家に滞在したのをきっかけにそのまま養子となり、近年までその地で暮らしていた。
近年 妻に先立たれ、今や唯一の身寄りとなった実姉の住む神在町の実家に身を寄せている。
体を壊し、最近では殆ど寝たきりの状態であるが、どうも度々遊びに来ている玉依と『妙な交流』を持っている形跡が……。
(宇宙人度0%)
【櫛名田家の協力者〈藩塀 〉】
何れも、クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系 第8惑星イアス・ェインヌ・ォウクォック星出身の半獣人型生命体。
櫛名田の家に使用人として出入りしているが、万が一の有事の際には、玉依指揮のもと、一族の藩塀たる特務中隊の軍人として、即時現隊復帰することとなっている。
正式な所属は、星系軍 地球星方面参謀本部直属 第一独立特務中隊
構成員は全員 玉依と出身星を同じくし、普段は人型だが、それぞれが持って生まれた もうあと二つの姿を臨機応変に使い分けて変化することができる。
『使用人』というのは表向きの役割で、実際は軍で特殊な厳しい訓練を受け、様々な任務や実戦を数多潜り抜けてきたエキスパートたちである。
因みに、常勤の者でもそれぞれ自宅からの通いであり、基本は週休2日・1日8時間労働で、必ず1時間以上の休憩をとるという、現代の『働き方』に則した勤務形態を旨としている。
〈櫛名田邸内常勤〉
龍岡
執事 / 中隊長 兼 第1小隊長
階級は 大尉
常に冷静で的確な判断力を行使する、優秀な執事であり指揮官。
櫛名田家の藩塀たる特務中隊の要的存在である。
玉依との関わりは 古代エジプトの頃からと相当長く、年齢も 実は櫛名田邸内では玉依に次いで年長であるらしい。
虎丸
従者 / 第2小隊長
階級は 少尉
普段は主に槍慈の従者として付き従っている。
白鳥
侍女 / 中隊付副官 兼 第1小隊長補
階級は 少尉
中隊に属する女性たちの中では唯一、第3小隊員でなく中隊長付副官として隊をまとめ、龍岡を補佐している。
普段は主に瑞穂の侍女として付き従っているが、時には葉月や櫻子のサポートに付くこともあり、多忙な日々を送っている。
普段はあまり感情を表に出すこともなく、常に冷静で淡々と合理的に物事を運んでいくことを旨としている。
第3小隊長の鷺山少尉とは士官学校時代からの付き合いで、白鳥は1年下の後輩にあたる。
鷺山
家政婦長 / 第3小隊長
階級は 少尉
龍岡特務中隊麾下の女性部隊の長。
隊内きっての頭脳派であり、腕も立つ優秀な女性士官。
しかし 普段は隙のない印象の鷺山も、士官学校時代の後輩である 中隊付副官の白鳥少尉にかかると どうにも分が悪く、いつも何かと遣り込められてしまう場面が多い。
とは言え、二人は何かといつもつるんでおり、ウマは合うようである。
犬山
メイド長 / 第3小隊
階級は 軍曹
上官である鷺山を慕い、また 後輩である鴨山たちの面倒もよく見ており、女性ばかりの第3小隊の中で『バランサー』としての役割を良く果たしている。
メイドとしての職務中は 女性らしくとても礼儀正しいが、普段は姉御肌で 話し方もサバサバ…… というか、かなりゾンザイでガサツな一面もある。
鴨山
メイド / 第3小隊
階級は 兵長
先輩である犬山や亀山を慕っており とても素直な性格だが、密かに 後輩メイドの増員を、日々心待ちにしている。
熊野
料理長 / 第2小隊 班長
階級は 特務曹長
亀山
厨房メイド / 第3小隊
階級は 伍長
食べることを何よりも楽しみにしており、いつも明るくマイペースな性格である。
頭の回転が相当速く、とにかく察しが良い。
そして何故だか 勘も異様に鋭いので、周りからは多少 怖がられてしまうことも。
烏山
給仕 兼 主計係 / 第2小隊
階級は 伍長
馬籠
庭師 / 第2小隊
階級は 軍曹
聖域たる屋敷地内の諸設備や地表植生等の管理一切を任されている技術下士官
また、故あって現在は『株式会社 馬籠工務店』の社長業も兼任中である。
〈櫛名田邸内非常勤 もしくは外勤〉
牛岐
ボディガード 兼 運転手(桐子・柏子付) / 第1小隊
階級は 軍曹
屈強な体躯を持ち、体力やタフさは猪去と並び中隊内でも有数。
常に桐子や柏子に付き従い、影に表にと 実直にサポートしている。
猪去
ボディガード 兼 運転手(弓弦・櫻子付) / 第1小隊
階級は 伍長
屈強な体躯を持ち、体力やタフさは牛岐と並び中隊内でも有数。
常に弓弦や櫻子に付き従い、影に表にと 実直にサポートしている。
兎 改め 兎城
諜報員 兼 特殊戦闘員 / 第3小隊 班長
当初の階級は 特務曹長 木花家より帰還後は准尉
1年半に渡り、木花家に獣化してウサギの姿で潜入していたが、珠姫に思考を読まれていることが確定的となり離脱。
戦闘力は部隊トップクラスであり、また卓抜した直観力を持つ。
常に誠実さを旨とし、これまでに積み重ねてきた勲功も抜きん出ている優秀な女性士官。
玉依を上官として尊敬しているが、それが最近では 徐々に特別な感情へと昇華しつつある。
因みに、故郷であるイアスには、両親の他 弟妹たちが五人いるらしい。
猿倉
諜報員 兼 特殊技術員 / 第1小隊 班長
階級は 特務曹長
警察庁警備局 警備企画課 総合情報分析室所属 警部
警察庁の準キャリアとして正式に国家公務員採用されおり、常に刀眞に付き従う。
刀眞がアメリカに数年間赴任していた折も同行した。
鹿沼
櫛名田家付主治医 / 軍医
階級は 少佐待遇
クスゥ・ィルナ・ドゥアン・ィラ星系軍の軍医
地球のN-E方面に在住する星系出身者のためのメディカルセーフティネット的存在。
但し、櫛名田家の面々は殆ど病気も怪我もしないため、現状 最も多い任務は、余計な事を知ってしまった地球星人に対する『記憶抹消処置』となりつつある。
漣 ✾ 黒猫堂 拝