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僕が買った薬学書  作者: 白兎
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回復薬

回復薬

主に傷を癒す力を持つ薬。ポーションとも呼ばれ効能は低いが安価で求めやすい。また材料となる露草も比較的手に入りやすいため薬師にとって初めに作る薬でもあり、ギルドで配られる薬学書の基礎と内容は変わらない。(品質が悪い程味にえぐみがあり高い程甘みがある傾向にある。中間ぐらいが私には飲みやすい)


効能

切り傷、擦り傷、打撲、打ち身などの軽症。

(疲労回復は混同されやすいがこの薬では効果は無く赤色ポーションを服用すべき。甘いものを接種することもまた疲労回復には効果的)


材料

露草×1(水棲の昆布草でも同じ効果が得られる)

精製水×200ミリリットル

(真水でもそれなりの品質のものは出来る。海水で作ると回復薬ではなく虫歯予防の薬になる)


1,露草を擂り鉢で潰しペースト状にする。(必ず刻んで細かくしてからペースト状になるまで練り続ける。昆布草で代用する場合は一度干して粉状にしてから使用する)


2,1に精製水を加え撹拌する。(少しずつ加えること。最終的に少しとろみがあるぐらいがベスト。更に一度濾紙で濾すと澄んだ緑色になり飲みやすくなり品質が向上する。)


3,小瓶に入れて終了

(保存の初級魔法、パックドを使うと半永久的に保存可能。我汝を封じ閉じ込める者瓶の中で時を止め眠りにつけ。パックドは生物に使うと失敗する。)



薬学書の基礎のような細かい図式は載ってなかったけれど、書き込みの説明が分かりやすくて僕でも作れた。いや、もともと作れはしたけど、僕が作るとドロッとした液体で精製水と分離してる回復量の少ない物だったのだ。

けど、この本の書き記されたとおりに作った今はどうだろう。

若草色をした液体は透明に澄んでいて匂いもエグくない。一本飲んでみたけど飲み口も爽やかで飲みやすい。高いお店で売ってる質の良いポーションが作れてしまったのだ。

しかもパックドの効果は普通1週間の筈なのに、これはどういうことだろう。普段はしない呪文の演唱が鍵なのかな?まぁ、ポーションなんて買ったその日か次の日には使うのが一般的だし、いつも通りのパックドでいいのかな?


兎にも角にも手持ちの露草を全て使って5本回復薬を納品したらまさかの1本250Gの価値がついた。

ギルドの鑑定師のお姉さん曰く回復量が中まで上がってるらしい。

今まで1本30Gだったのが嘘のようだ。

暫く寝床の心配はしなくて良さそうだ。早いとこ3000G稼がないと…いや、これは夢の店舗をもつのも夢じゃないかも。


収入

回復薬×5 1250G

支出

宿代 200G


所持金1050G

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