魔力向上薬レポート
魔力向上薬の副作用として魔物化、魔人化について。
魔力向上薬がある一定の技量の者以外の服用を認めていないのには体内で魔力暴走が起こり魔物及び、魔人化の恐れがあるからと指摘されている。
魔法使いや法術師以外の魔力の人の魔力保有量は数値にすると50~100と言われており生活魔法と呼ばれる基礎魔法を行使できるギリギリの保有量を有している。
そこで、魔法使い以外の者に魔力向上薬を与えてみた。
魔力70を持つ一般人の場合
魔力が飛躍的にクロウ級魔法使いと同等の300まで上昇した。しかし、実験を始めて1分程で吐血、そのまま魔力の放出が止まらず瀕死。蘇生薬の使用により一命を取り留めるも魔力は戻らず。青色薬を使用したところ魔力は戻るが体色が変化、及び角が生えるなど魔人化の兆しが見られたために服用は中止。
クロウ級、ラッド級も同様の模様だが一般人よりも魔人化への変化が激しく一人はアンデッド化も確認。
ペガサス級以上に副作用が出ないのは時間による魔力回復量の多さ魔力保有の器が大きく、高威力の魔法を連発して打ち出すことで魔力放出の器官が鍛えられている、もしくは丈夫なためと考えられる。
魔力向上薬の本質は威力を上げるのではなく、魔力を放出する器官の変異をもたらすものであると結論付ける。
よって魔力保有量が600以上の者への使用を推奨。一定時間の経過で魔力回復と共に変異した器官の変化も回復するようである。
魔力向上薬の次のページには上等な羊皮紙が挟まっていた。
それは書き込み主の筆跡で、どうやら魔力向上薬の実験レポートのようだった。
非人道的な実験だけれど、これを知らずに服用していたら魔人化したあげくに魔力がなくなるかもしれない。そう思うとゾッとした。
中級ライセンスの魔力向上薬、これの作り方を教わる最中でも十年前の研究により発見されたとこのレポートと同じ内容が説明された。
この書き込み主は、薬師協会の中でも凄い人なのかもしれないと講習会を受けながら思った。
そして僕の魔力保有量は700。ペガサス級と同じだと喜んだのもののこの説明を聞いて飲む勇気は全く無かった。
それにしても本当にこの本の書き込み主は凄いな。いつか会ってみたい




