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僕が買った薬学書  作者: 白兎
11/12

魔力向上薬

魔力向上薬とは一定時間魔法や方術の威力を上げる事が出来る通称ドーピング薬と呼ばれる薬である。

購入出来るのは魔法使いライセンスはペガサス級以上、法術師は蘇生魔法を扱える者にのみ販売が認められている。純度の高い魔石程効力が上がる。

(魔法使いライセンスとはギルドランクとは別に魔法協会が定めるライセンス、下からラッド、クロウ、コカトリス、ペガサス、グリフォン、ドラゴンとされている。ライセンスの級により魔導具、魔法薬、魔法本の取り扱いが異なる。

法術師の蘇生魔法は口伝により伝えられており、一定の技量を持つと認められた者に教会から魔法を授けられる。

これ程までに取り扱いを慎重にしているのには、魔法薬の乱用防止とされているが力の弱い者の行使は魔物化の危険性が危惧されているからである。)


材料

魔石×1

(魔力のある石。魔物の体内から発見される、純度の高い物程宝石のような輝きを放つ)

風妖精の鱗粉×2グラム

(風妖精、風に乗って冬の終わりから春の始めによく見られる妖精。別名春告げの精霊。)

ワイバーンの牙から出る毒

液×1ミリリットル

(火山地帯に生息する飛龍の一種。牙は猛毒を持っており非常に凶暴。飛龍種の中でも飛行速度はトップクラス)

ウィンディーネの体液×200cc

(綺麗な湖にいる水の精霊。ウィンディーネの体液とはすなわちウィンディーネの住む湖の水の事でもある。)


作り方

1.ウィンディーネの体液に魔石を入れ満月の晩一晩置く。(魔石から魔力が出切ると魔石は白色に変色する。魔石の元の色によりウィンディーネの体液の色も変わるが問題はない。満月の晩が好ましいと言われるのは満月に魔力が一番高まるからだと言われている)


2.魔石の残骸を取り除いたウィンディーネの体液に風妖精の鱗粉をくわえ混ぜる。(混ぜる時はゆっくりと一周かき回すのに10分程かけて3回同じ方向に混ぜる。)


3.クリスタルの小瓶に2を注いでからワイバーンの毒液を小瓶に入れる。

毒液と2の液が分離状態で無くなれば完成。

(小瓶に入れる前に鍋にワイバーンの毒液を入れた場合、ワイバーンの毒液と鍋の金属が反応し鍋が溶ける上に強酸性の物質が出来上がる。イエロースライムの酸の50倍は酸性が強いので触れれば骨まで溶ける。)



「レイン殿、貴殿にフラードラ薬師協会の中級ライセンスを進呈する。」

「はい、ありがとうございます。」

薬学書を手に入れて半年が立ち初級から中級までの薬が作れるようになったのを期に僕は王都にある薬師協会に足を運んでいた。

魔法使いや法術師に組織があるように薬師にも協会が存在する。

ギルドの薬師と協会の薬師の違いは自分で販売出切るかどうかの違いだ。

ギルドに薬師として登録すると、作った薬をギルドに納品する事で収入を得れるけど協会の薬師のライセンスが無ければギルド以外で売ることは出来ない。

それに薬師のライセンスがなければ買えない薬の材料も多く存在する。

ライセンスがあればお金がもっと稼げる。お金があれば魔法書も買える。

そんな淡い希望を持って、飛び級で中級を獲得したのだった。

今回の魔力向上薬が実技の薬だったけど、中級までの薬を一通り勉強しといて良かった。

あの本の通りにやったとはいえ、自分の力と錯覚してしまうから気を付けないと。

材料も自分で調達出来る、そんな薬師になりたいな。


それにしても受験料本当に高かったな。事前講習とかがあったりとか材料費が入ってるのは分かるけど…

先行投資とはいえまたカツカツ…ではないけど、随分お金減っちゃったな


支出

中級受験料50000G

中級ライセンス発行料1000G

王都への旅費5000G


所持金10600G


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