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婚約破棄の瞬間、隣国の王子が私をさらっていきました

 玉座の間で、王太子が宣告する。
「侯爵令嬢クラリス、そなたとの婚約を破棄する!」

 理由は身に覚えのない罪――嫉妬、陰謀、卑劣な妨害。
 クラリスは冷たい視線に晒され、絶望に沈みかける。

 だがその瞬間、場の空気を切り裂くように扉が開いた。
 現れたのは、隣国の王子レオンハルト。
「その令嬢、我が国が迎えよう」

 驚愕に凍り付く廷臣たち。
 王太子は顔を歪め、「勝手な真似を!」と叫ぶ。
 だがレオンハルトはクラリスの手を取り、宣言する。
「そなたを“罪人”と呼ぶ国ではなく、“宝”と呼ぶ国がある」

 舞踏会で交わしたたった一度の会話。
 クラリスの機転と知識を覚えていた彼は、ずっと機会を待っていたのだ。

 こうして「婚約破棄」のはずが、クラリスは隣国の王子に攫われるように救い出される。
 ――そして後日、王太子が敗北に震えながら復縁を求める時、クラリスは静かに告げる。
「私の隣に立つ人は、最初からあなたではありません」

 婚約破棄 × 奪還 × 逆転劇。
 痛快かつ爽快な読後感を一話完結で届ける短編。
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