表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

6 再会


 …

 ……


 泡が生まれ、消えていく。

 弾ける音と、流る音は、果てしなく耳を抜けていく。




 _呪われた海の底にて、リツは溺れていた。




 この世の恨念のすべてを取り込んだともいえる、禍々しい漆黒の渦を巻く『抱呪ほうじゅの海』は、大型軍艦ですら航海に出る事が禁じられているほどに、沈没と死が確実となる死の海である。


 彼女はその死の海を、息もなく、鼓動をも忘れて、ゆっくりと沈む。


 意識を失う前、彼女は消えていく上空の光をうつろに眺めていた。


 光の中には、父《皇帝》と、自分の従者たちが乗る船があるはずだった。その船が、自分をこの沼の底から救い出してくれるはずだ。

 

 


 …違う。

 そんなことはあり得ない。



 …だって……。


 私は他でもないその船から、突き落とされたのだから。



 光は闇に飲み込まれていく。



 再び目を開けると、そこは何もない漆黒の空間だった。


 自分はあの海の底で死んだのだ、とすぐに理解した。あのまま助けが来るわけもない。自分を落とした船でさえ沈没したのかもしれないのだ。他に船が通りかかる可能性などあるはずない。


 彼女はその空間のなかで、あてもなく歩いていた。不思議なことに一歩歩くたびに、自分の中の大切にしていたものが身体の中から抜け落ちていくように感ぜられ、その気味の悪さに一度立ち止まる。来た道を振り返ろうとそこには無しかない。行く先もまた、無。


 彼女の中身はその『無』で満たされた。







「…。……か。…え……すか。リツ様」


 次に見た景色は、異様なものだった。


 リツは粗末な厩の中で、その部屋の半分を埋めつくす藁の上に身体を横たえていた。柔らかい藁は黴臭く、細かい棘が素肌を刺した。宮城の寝台ベッドよりはるかに寝心地が悪い。リツは知らず内に身をよじっていた。


「……リツ様。私の声は聞こえますか。リツ様」


 両肩を強く掴む温かいものに、リツは驚いて体を縮めた。そこではじめて、自分の身体が衣服を着ておらず、冷え切っていることに気が付く。突如、水の中に沈められるような感覚にあてられ、リツは動転した。


「う…あ。…あああ……ッ!」

 さらに強く肩をゆすられる。


「リツ様!!」


「はっ、はあっ、はあっ…!! だ、誰だ、お前は………、わたしは……、」


 世界がひっくり返ったかのように激しく揺れている。だが肩を掴む手は強く、暴れても全く離れない。


「……こちらを見てください」

 降りかかる静かな声に、リツは息を吸い、言われるままに視線を向ける。

 そこには短い黒髪を持つ若い男が、身体を支えてこちらを見つめていた。


 記憶にない独特な蒼色の瞳に、意図せず引き込まれる。リツは茫然と、その顔を見つめ返した。美しい人だ、と直感的に感じたが、やはり見覚えのない顔だった。


「……落ち着かれましたか。…お待ちしておりました、皇女様」


 皇女。


 リツは自分の中にかつてあったものを思い返す。




 …だけど、私の中にはなにもない。


「皇…女…。 私が……」


 目の前の男は意表を突かれたようだ。


「…覚えて、おられないのですか」

「……」



 リツは記憶の中に意識を集中させた。

 このなかに、絶対に譲れない、果たさねばならない目的があるはずだ。それだけが彼女の中にあり、それ以外は何もなかった。


「…私は、リツだ。帝国_そう、灯台郷の…。皇女。

 ……ああ。そうだ。早く戻らないと。戻らないと…。国へ、灯台郷へ帰らないと、いけないんだ」


「…帰ら、ないと」


「はやく……ここを出ないと…」


 リツは痛む体中に鞭打って立ち上がる。ようやく脚を立てられたが、すぐに膝の力が抜けてしまう、。崩れ落ちるリツの身体を男が素早く抱え込んだ。


「今はお身体を休ませてください。まだここに来て二日です。時間はあります。ただ今は_」


 リツはかぶりを振る。


「…はやく。戻らないと……」

「…」


 意識が混濁していく。


 暗く沈んでいく視界が、海の底の景色と重なった。

 意識を失う直前に見えたのは、未だ名を呼びかける男の顔だった。

 …まだ…、名を…聞いていない…


 リツは再び深い眠りに落ちた。







 ***







 …。

 全身が粟立つ。


 暑い。身体が熱を持っている。足元から熱湯が吹き出しているのだろうか。…いや、そんなはずはない。ここは乾いた地面だ。


 土の大地に私は立っている。


 …なぜ?

 私は殺されたはずだ。足元の短剣に気を取られ、上にいる影に気が付かなかった。もう首は取られたも同然だ。もしゲッカがそばにいたとしてもかばいきれるはずがない。


 だから私の身体は冷たいはずだ。死ねば等しく熱を失うのだから。人はみな最期には、氷よりも冷たくかたいものに変わるのだから。


 …全身がたぎるように熱い。

 私はまだ生きている。


「ああ……、ああっ…!!」


 誰かの声が耳に入り、リツはようやく覚醒した。夢を視ていたのか、頭の中へ視界の情報が入ってこない。どれくらいの間意識を失っていたろうか。だが、ずっと声が聞こえている。誰かが嗚咽する音だ。…ゲッカではない。これは女…いや、幼い少女の泣き声だ。当然ながら覚えのない声だったが、その声がようやくはっきりと認識できた時、リツは訳も分からず胸をきつく縛り付けられるような苦しみを覚えた。


 リツは腕で自身の顔を覆った姿勢で立っていた。全身が熱に浮かされているせいか呼吸が荒い。肩で息をしていた。片手に剣を握ったまま、意識を失っていたのにきつく柄を握りしめている。その手が痺れているほか痛みはないらしい。ただ、頭を足元を中心に熱が溜まっているのみだ。


 …呼吸が休まらぬまま、ゆっくりと視界を覆う腕を下ろす。焦点の定まらぬなかに、地面と、そしてふたつの影が目の前にいた。ひとつは目になじみある黒い人物、もうひとつ、地面に伏している小さい誰か。先ほど見た青い影に酷似している。リツは完全に腕を下ろし、その人物を見下ろした。



「…リツ様。…葎様であらせられますか」


 青い影__濡れた顔をリツへ向ける少女は、掠れた声を発した。彼女は腹這いになって肘を地面についている。紺の袍は焼けすすけたような黒い跡がびっしりとついており、長く黒い髪は土にまみれ頬にへばりついていた。

 見たことのない小さな姿だ。…しかし、リツはその瑠璃の瞳に覚えがあった。たしかにその色が記憶の中で瞬いていた。


「……なぜ、私の名を。あなたは、誰だ」


 リツは無意識に剣を取り落とす。呼吸を荒く地面に伏せる少女に、迷いなく近づいた。膝をつき、顔を覗き込む。近くでその瞳を見たかった。

 だがその瞬間、少女の瞳は絶望に染まりゆき、暗くよどんだ宵の色に変貌した。


「…ああ…。どうして。どうして……」


 その瞳に再び涙があふれる。リツは少女の身体を抱き上げ、あおむけにさせて頭を腿に乗せた。顔を上げると従者も膝をついており、ひとつの目くばせで彼は素早くその場を去る。リツは再び少女の瞳に目を向けた。


「そうだ。私は、リツ」

「…!!」


 はっとその眼が見開かれる。


「…灯台郷の皇女、次期の皇帝だ」


 リツの眼をまっすぐ見上げるその瞳に、再び灯が灯った。



「ならば…」


 小さな唇を震わせる。


「ならば、わたくしを…」



 少女は苦し気に身体を震わせながら、細い腕を伸ばした。


「わたくしを…覚えて…」

「っ!!」


 崩れ落ちる小さな手を握り、リツは歯噛みした。少女にはまだ生きている。気を失っただけだ。だが、彼女の身体は今の自分と同じく異様に熱い。幼い身体には到底耐えられない熱だ。


 そのまま少女の手を取っていると、土埃が立った。従者が戻ってきたのだ。彼の手には木桶と杯がある。彼は跪くとすぐに杯をリツに手渡した。


「水を飲ませてください。はやく」


 リツは杯を少女口にあてがい、傾けた。ぼたぼたと少女の顎から水が零れ落ちるが、すぐに彼女の口は杯をとらえ、すぐに喉が動き始めた。二人はその様子をただ見守る。少女が水を嚥下する音だけがその場にはあった。


「…ぅ、…もっと、みずを……」


 杯の水を飲み干した少女が声を絞り出した。二人は目を合わすことなく動き、ゲッカが出した桶にリツが杯を突っ込んだ。水を掬い、少女に与える。少女は水を飲み続けた。リツが水を汲むたびに全て飲み干し続け、…やがて、ゲッカが両手で抱える程度の大きさがある桶が空になった。


 少女は小さな身体では想像できない量の水を飲んだ。リツは驚きで言葉を忘れ、熱が引いていく身体を抱いて座していた。ゲッカは眉根を寄せて少女の顔色を診る。水を飲んでから、あきらかに顔色が改善していた。瞼を閉じているものの意識はあるらしく、意図的に深呼吸を繰り返している。二人はしばらくそのまま見守っていたが、ゲッカがもう一度水を汲むために腰を上げたとき、ようやく少女が動き出した。


「もう……平気よ。だいじょうぶ…」


 少女は顔を歪めながら体を起こして座っている。リツは咄嗟に背を支えた。そこではじめて、少女が手に何かを握りしめていることに気が付いた。短剣ではない。黒く細い棒のように見える。リツがそれをじっと見つめていると、少女は長い髪を結い上げ始めた。素早く髪を纏め、持っていた棒に巻き付ける。持っていたものは簪だった。リツは無言で、その簪の先端に付けられた細い鎖の先で揺れている緋色の玉石を目で追った。…うっすらと、見覚えがある。


「…あなたは」

 頭上で、ゲッカが息をのむ音が聞こえた。


 俯く少女は、片手を首に当てた。そのまま大きく息を吸い込み、吐く。ゲッカは桶を地面に置いて、膝をついた。リツは従者が何に気が付いたのかわからず、ふたりを交互に見つめた。


「ふたりは知り合いか」

 ゲッカはしかし、すぐにかぶりを振った。

「いいえ。けれども、私は()()()を知っている…。もしや、もしやあなたは」


 従者の顔に影が差す。その蒼の瞳からは何も読み取れない。ただ、彼がリツと自分にとって重大な何かに気付いたことは明らかだ。リツは二人のその先の言葉を待つことしかできなかった。


 少女はきっと顔を上げ、リツの顔を見上げた。瑠璃色の瞳は鏡となり、リツの顔を映し出している。

「…葎様。貴方と()()お会いできるときを、どれほど待ち望んだことか…」

 少女はあどけない顔つきとは似つかない、優雅な女性の表情を見せている。


「…この水琴スイキン、己が使命の元、葎様に申し上げます」


 少女__水琴はリツの右手に自身の左手を重ね、語気を強め言い放った。


「皇帝陛下および摂政・鍾麟ショウリンをその為政の座から引き摺り下ろしていただきたい」


「_!!」


 リツの胸の内を、大波が打ち寄せる。

 呪いを抱いた海底に沈むのは、手放していた記憶だ。記憶は花弁のかたちをしている。丸くたおやかな手触りの花弁と、舟形の薄い花弁。どれも見覚えのある花のものだった。

 それが水底で、ばらばらに散り、香りを残したまま沈んでいる。…夢に見たのだろうか。それとも、実際に目で見たのだろうか。


 スイキン、…水琴。知っている。

 私は彼女の笑顔を覚えている。

 覚えているはずなのに、波が胸を騒がせるのに。なぜ何も出てこない。


「わたくしは…」


 水琴は頬についた泥を涙とともに手で拭い、リツから素早く離れた。そして小さな体はリツの目の前で跪拝する。十にも満たない細い身体を丸めて地面に伏した水琴はしかし、その姿は華麗な成人女性を思わせた。


「…貴方様の従者であり、教育係を仰せつかっておりました。ですが彼の裏切り者…鍾麟の『呪い』によって姿を変えて、国を追われてここにおります」


 水琴ははっきりと言葉を発している。髪を結う簪の玉石が地面の土で汚れていた。

 …胸と頭の痛みは尚も治まらず、記憶を刺激する波音も止まない。リツは水琴の肩を両手で持ち、起こした。軽い身体はいともたやすく起き上がり、見えた少女の顔は哀しみに暮れていた。




 *




「その簪を見て分かりました。気づくのが遅くなり申し訳ございません」


 ゲッカは水琴を前に膝折る姿勢で頭を低くし、静かに声を発した。


 水琴は地面に正座する。彼女は首肯した。


「この簪は証です。…貴方はどこまで覚えているの?」

 見上げて問われたリツは首をひねった。


「すまないが、…その玉石に見覚えがある気がするだけだ」

 水琴は目を伏せた。その事実は少女を激しく落胆させていた。


「…そうなのね。…先ほど、海に溺れて記憶を失くしたかもしれないといったわね?」

「ああ」

リツは水琴に襲われたときに見た記憶を思い返す。これまでは溺れたことすらも曖昧なものだった。だがひとつの()()()()を機にその部分の記憶を覆う霧が晴れた。

「きっと…記憶を失ったのは、溺れたショックの為ではないわ」


 リツ、ゲッカはそろって耳を疑った。


「どういうことだ」

「どういうことですか」


 重ねて問われた水琴は答えず、突然首を覆う着物の襟をつかみ、捲った。首筋には傷跡とは違う赤いなにかが刻み込まれていた。…邪の者に焼印される黒龍の紋様と酷似している。


「…でもあなたは邪では」

「よく見て。黒龍ではないわ」


 水琴に言われるままリツは顔を寄せる。たしかに、色と形は似ているが、描かれている物が違う。龍ではなく、蛇に見える。


「これが鍾麟の『呪い』よ。わたくしたち『術師』から力のほとんどを奪うもの。そして、貴方からも()()もの」


「…ショウリン」


 リツはその名を知っているかと問うために従者を伺った。彼は平生どおりの真顔のままだ。しかし、その蒼眼がわずかに揺れている。鍾麟という人物はただならない力を持つ者のようだ。


「…かつては鍾麟もわたくしたちと同じく、皇室に仕える従者だった。…いい、リツ。わたくしが今からいうことを、絶対に忘れないで__」


 リツは生唾を飲み下し、ただ頷いた。


「水琴、忘川ボウセン琅裕ロウユウ、鍾麟は、帝国に属し全国の神奈備山を守護する《四大術師》と呼ばれていた。貴方たちが超えてきた山の頂上に聖神の石板があったでしょう。その石板は魔獣を外へ脱出させないためのいわば監獄の檻。私たちはその檻を()()()()()()()ために存在する。生まれもって授かった法術の力を使ってね」


 教師が生徒にものを教える口調で水琴は話し続けた。手当を経て、かなり身体の調子がよくなってきたようだ。


「ここからが大切よ。鍾麟は未知なる、わたくしにもほかの術師にも打ち崩せない強大な力をどこからか蓄えている。

 _それでもって、御父上、皇帝陛下を手中において政権をほしいままにしている」


 予測できた一言だった。リツは俯いて記憶をまさぐったが、父の顔、鍾麟の顔、なにもかも浮かびはしなかった。


「……それで、私は」


 それでもわからない。

 なぜ私は、殺されかけたのか。


 水琴は厳しい視線をゲッカに投げた。


「わたくしが呪いを受けここに来たのは六年前。そのときのリツ様は平常だった。貴方__ゲッカといったわね? わたくしの記憶の中に貴方はいない。いつからリツに仕えていたの?」


 従者は平板な口調で答えた。


「当初はリツ様に直接付き従っていたわけではありません。ですが、『追放』される時の船に乗り合わせました。そこで__皇女様の危機を目にし、助け出し、今に至ります。もとより宮城で務めるようになったのは、その直前でした」


「…では聞くわ。あの『抱呪の海』で、どうやって彼女を救ったの?」


 ゲッカは言葉に詰まる様子もなく答えた。


「先程、リツ様が使われた『法術』を、当時も無意識のうちに放っておりました。そのおかげで幸運なことに私も所持していた術具を使う余裕ができ、海溝の渦から逃れられ、術で島まで流れ着いたのです」


 水琴はしばらくゲッカをにらんでいたが、やがて柔和な表情に戻り、息を吐いた。


「…なるほど、理解したわ。疑ってごめんなさい。私が貴方たちを攻撃した時の貴方の行動は、あるじに忠誠を尽くすものとして素晴らしいものだった。…貴方がリツについていてよかった」


 ゲッカは首を垂れ、礼を言った。

 リツは二人を見比べるように瞳をを左右に動かす。


「……私が術を使った?」


 二人の視線を一斉に浴びて、リツはますます首を傾けた。


「…先ほど、私は法術というものを使ったのか?」



 水琴は面食らって言葉を忘れた。ゲッカは眉根を寄せている。

 リツはさらに問うた。

「水琴は私の術を食らったというのか? だから怪我を?」


 水琴は足を挫いている。ゲッカが処置をし、包帯を巻いてあるが、打撲と擦り傷が衣服の間から見え隠れしていた。


「…自覚しないで、術を使ったというの?」

 水琴の静かなる声。少女は唇を一度閉じ、ゲッカを見た。従者は視線を厳しくさせる。

「……あなたには法術の心得があると思っておりました。…もしや今までも無自覚で使っていたのですか」


 リツは口を噤む。何を問われても分からないとしか答えられず、決まりが悪かった。


「…あれは、わたしが教えた護身の術のはずよ」


 水琴は零してから、リツの顔を見てはっと息を呑み、すぐに頭を垂れた。


「ごめんなさい。違うの、責めているのではなくて…」

「いや。私も済まない。…なにも思い出せず、不甲斐ない」


 リツは首を振って水琴と同じように頭を下げた。自分が皇帝だと名乗っておいて、帝国にいた自分を失っているという事実は、表情の変化に乏しいリツの胸に刀で傷を付けていた。_不甲斐ない、その一言を絞り出すだけで精一杯だ。


 …その頭に温もりを感じる。

 水琴の手のひらが、リツの髪を撫でていた。


「違うのよ…大丈夫。貴方はこの帰還で、全てを思い出せる」


 はっきりとした声音だった。


「…分かる気がするの。_貴方が記憶を取り戻す引き金が何であるかを」




 …やはり、私は知っている。

 彼らの声も、笑顔も。私の中から消えていない。




 私の中は、『無』じゃないのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ