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         4 成功

 国王に事業の報告をする。短期間に大量の金を産出して事業は成功だ。

            4  成功



 第1王子とマリエは孵化施設に来て居た。採卵し受精した卵を孵化させてある程度成長させて養殖場に放つ段階まで進んだ。今日は幼魚達を養殖場に放つ見学だ。広い養殖場に次々に入れられる幼魚達。案内人が説明する。

「20センチほどほどの幼魚を60センチほどに成長させて収穫します。ブリは小さいもの取れたら成長させて出荷することがこれまでありましたから養殖に向いているということ判っていましたがまさか採卵からやることになるとは思いませんでした。他にもタイを何種類か、後スズキ、コチ、鰻の養殖始めます。養殖の成果出始めるのは3年目になってからとお考えください。」

この湾で生活していた人達は移住して貰った。敷地内への立ち入りは厳重に制限をかけ流れ込む水の管理もしている。この湾とは別に鮎の養殖も始めた。

 翌日は金鉱山の見学だ。鉱山を見学して製錬所も見て回った。採掘、製錬の説明を聞く。

「まだ縦に掘り進んでいるところですが10メートル進んだところから金が産出され始め。既に10トンをこえる金が産出されており、官吏の方を通して、指示を仰いでいるところです。」

金が厳重に保管されている様子も見た。王子は、

「この国史上最大の金鉱山やも知れぬな。」

王子は視察の報告に国王の元訪れた。王子は国王にも提出してある報告書元に報告した。マリエは映像を出す。

「保管室の金は10トンを超えていました。この短期間でここまでの成果を上げたこと見ても成功と言えるのではないでしょうか。」

王子は自信たっぷり言った。同意するもの反発するもの様々だ。国王は、

「官吏にこれだけの一度に売り出ては市場に影響を与えかねないので慎重に扱うように注意した。カノウにもそう伝えさせた。第1王子もそう心得よ。しかしこれだけ短期間でこれだけ産出する金鉱山を良く見つけた。大した眼力だ。」

国王は心底感心したように言った。

「マリエとのちょっとした世間話しがきっかけです。カノウのあのあたりでは砂金が良く取れるそうです。それを聞いて金鉱山の可能性を指摘し調査を命じたのがきっかけです。」

第1王子は自分の判断の正しさ強調した。

「砂金が海で取れたと言って金鉱山があるとは限らないだろう。」

王子はこれが話したかったとばかりには話し出した。

「潮流が半島の先掠め海岸の近くを゙流れているそうです。以前から半島の先に金鉱山があるという予測はあったそうです。でも予測で動くのは馬鹿らしいし、自分達で動くのも国に報告するのも結局国に取り上げられるだけだと思って貴重な情報が国に伝えられない様です官吏が私物化したのか国王が評価しなかったのか。私が国民が有益な情報を隠蔽することがないよう拾い上げていきます。」

国王は渋い顔をした。

「カノウの人が言ってました。以前は国に有益なことをしたり有益な情報を伝えれば評価されたと。しかし、財務長官とその一派が権力を握ってから有益な情報の私物化が進んで誰も話さなくなったそうです。国は国民に信頼されていません。」

財務長官の一派と呼ばれている連中の顔が厳しくなった。

 今国民からの有益な情報が途絶えていること指摘する。財務長官やその一派の仕業だ。

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