2 娯楽の提供
マリエは王子や御伽衆に娯楽を提供する。一芸に秀でることの大切さを語る。
2 娯楽の提供
王子はマリエと協議を重ね今月の幹部会の打ち合わせを起こった。王子に取っても満足のいくものになった。マリエも同席する。
御伽衆との時間になる。マリエも一緒だ。しばらく雑談が続く中で、マリエは言った。
「幻影を゙見せしましょう。」
と言ってマリエは何唱えた。周りは桜、川が流れる。川に花の精霊達が舞う。やがてその姿は少女達になり、東の空が白むまで舞続けた。空が白んで、少女達は消える。
「すごい。」
王子も御伽衆も感嘆の声を上げた。彼らはマリエと同じかそれ以下の年齢だ。精霊の世界を受け入れるぐらい素直だ。
「明日は夕食後花火をやりますからね。」
翌日は池のほとりで花火をした。ロウソクを立て、一人一人に花火を渡し池に向かって花火をした。女の子がきゃあきゃあいいながら花火を楽しむのは風情がある。
他の日には楽器、美術、トランプ、カルタ、料理、手品、マジックショー、言葉遊びをやった。音楽に興味をしめした子には楽器と楽譜を渡した。マジックショーに興味をしめした子には魔法を付与した。王子が言葉遊びに興味を持ったので集団の場では言葉遊びを主体にした。マリエはみんなに一芸に秀でることの大切さを説いた。
マリエは転生者である。日本の大学の物理学者だ。教鞭を取りつつ、研究に励んだがある日タイムトラベルに成功した。その場スマホ出してインターネットに繋ぐと新しい情報が得られた。ノートに書き込んだ。5年ほど先の田舎に転移したようだ。株式情報も細かくチェックした。元の世界に戻った。上昇する株買付、新技術の研究した。
株で儲け、研究で評価を得るとメーカーからオファーがあった。幾つか提示して報酬を受け取った。
情報が枯渇した。再度のトラベル。しっかり情報収集した。元の世界に戻った。マスコミにも未来知る女性と報じられた。次々寄せられるオファー。株も順調に収入上げる。もう一生分の稼ぎはしただろう。あの時あれで辞めておけば良かった。評価され期待されるとどうしても良く思わたいと思ってしまう。未知の未来に行くこと危険性は判っている。戦場に向かってしまう危険性だってある。アイテムボックスの力を手に入れた。私物は全て収納した。情報が枯渇した。覚悟上タイムトラベルした。銃弾が私の胸を捉えた。
マリエ10歳に転生した。マリエの死因は食中毒だ。家族の多くがなったが一番身体の小さいマリエには致命的だった。転生したので治癒しているはずだが家族が回復するまで寝ていた。能力は上昇していることが判っだ。魔法全般に能力が上がりあらゆる情報と連結したデーターベースを保有している。タイムトラベルも充実した。テレパスやサイコキネシスも使え、転移やフライも可能、アイテムボックスが無限になった。今のところ不可能だと判っているのは異世界への転移くらいだ。しばらくここに落ちつこう。
5年間でやってきたのは、官吏に近づき科挙の情報を集めること。科挙の勉強をすること。美しく成長しているように見せるように変幻自在を使うこと。科挙には地方官吏の推薦状いるので精神支配をかけること。アンドロイドを幾つか作っていろいろなものを作って共有アイテムボックスに入れる。
目論見通り王子の秘書になった。
マリエは転生者だ。タイムトラベルを繰り返すうちに戦場にトラベルしてしまい転生した。