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男だと思っていたネトゲ友達が、同じクラスの美少女だった  作者: おとら@9シリーズ商業化


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カラオケにて

……カラオケって、こんなに狭いの!?


ソファーが一個しかないし、ほとんどテーブルとテレビで場所が埋まってるし!


「ど、どこに座れば……」


「ほらほら、奥に座って!」


「ちょっ!?」


奥に押し込まれて、ソファーに座らされる。

そして、隣に松浦さんが座った。

……近い近い! 良い匂いする!


「時間も二時間しかないから、ちゃちゃっと歌っちゃおう」


「そ、その前に狭くない?」


「うん? 確かに少し狭いけどこんなもんだよ? もちろん、広い部屋に通される場合もあるけど。それに、さっきの店員さんも言ってたし」


「い、いや、言ってたけど……」


流石に想定外です! こんな密室とは思ってませんでした!

……俺は息をして良いのだろうか?


「それで、何を歌う?」


「こういう時って何を歌うべきなの?」

「別になんでも良いんだよ? カラオケなんて自己満足なんだから」


「自己満足……なんか、人に合わせないといけないと思ってた」


誰かがJ-POPを入れたならそれを、アニソンを入れたらそれをみたいな。

というか、機械を見せてくるので肩と肩が触れ合うくらい近いのですが?


「ううん、そんなことないよー。もちろん、ノリとかはあるけど。個人的には、別にスマホをいじってても良いし」


「えっ!? ……怒られないの?」


「うーん、そういう人もいるけど……あんまり、行きたくないかな。もっと気楽に歌いたいし」


「そういうものなんだ」


「おっと、お喋りも楽しいけど入れないと……よっと。はい、入れたから次は吉野君が入れてね」


そう言い、俺に機械を渡して立ち上がる。

俺が機械をタッチしながら、何か歌えるものがあるか必死に探していると……イントロが流れる。

それは、俺でも知ってる歌でヨアソ○のとあるアニメの主題歌だった。

アップテンポでめちゃくちゃ難しい歌だったはず。

そして、松浦さんが歌いだす……。







……凄かった。


振り付けまでして、音程もリズムも完璧だった。


というか、声も可愛くて貴女がアイドルですかって感じだ。


「おおっ……めちゃくちゃ上手かった」


「ほんと? ……き、緊張したぁぁ〜」


「えっ? 松浦さんでも、緊張することってあるんだ」


「むぅ……当たり前です。私だって、初めて行く人と歌う時は緊張します」


「なるほど……でも、それを聞いて安心したよ」


松浦さんでも緊張してるなら、俺が緊張するのは当たり前だ。

それなら、当たって砕けよう。


「うん、そうしよう」


「それに、私だって男の子と二人は初めてなんだし……密室だし」


「うん? ごめん、何か言ったかな?」


「な、なんでもない! ほら、早く選んで!」


「わ、わかった」


アニソンでも良いとわかった俺は、安心して機械を操作する。

そして、スパイ家族の主題歌を入れた。


「あっ、有名なやつ……歌えるの?」


「多分……家で鼻歌とかは歌ってたから」


そして歌詞が出てきたので歌い出す。

めちゃくちゃ緊張してるので、手汗がすこいことになったけど……どうにか歌い切る。


「ふぅ……お、終わった」


「わぁ……上手!」


「そ、そう?」


「うんうん! 声も高いし、音程も合ってた! これ、めちゃくちゃ難しい歌なのに!」


そう言い、身をぐいっと寄せてくる。

近いので、慌てて離れようとすると——


「わわっ!?」


「きゃっ!?」


「………」


「………」


俺が押し倒された状態で、上に松浦さんがいる。

何故かじっと見つめられ、俺は動くことができない。

吸い込まれそうな瞳、俺の頬に触れる綺麗な金髪。

そのどれもが、魅力的で目が離せない。


「えっと……」


「……はっ!? ご、ごめんなさい!」


「い、いや、平気」


「うぅー……つ、次を歌おっ!」


松浦さんが慌てて起き上がり、そっぽを向いて機械の操作をする。


気のせいか……その後ろから見える耳が赤い気がした。







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