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再生の前奏曲(プレリュード)

神に(そむ)く者よ

何故(なぜ)に己を捨て

闇に消えるさだめ

(あがな)いは地獄か


自らの絞首刑

キャンドルが揺らめいて

メイドへの手土産は

恨み辛みの手記か


黄泉への旅を望む

飛び立つ翼求め

だが地獄とは浮浪

天へなど昇れない




(エレジー斉唱)


ここは牢獄 この世なり

浮かばれぬ者 さ迷って

恨みのために 時使い

いつかは消えて 忘れられ




誰もが平等

虚構に包まれ

不幸に目覚めて

自ら命を




自由求む者よ

何故(なぜ)に命を捨て

闇に溶ける身体

欲望を実行




(セリフ)


臨死体験者の証言


鎮魂歌(レクイエム)が奏でられる時、虹の女神・アイリスが降臨して人々を『エデンの園』へ(いざな)うという。


回想 回想


神示


己ガ命ヲ絶トウトスルナラバ、驚天動地ノ大峠ヲ経テ、『シャングリ・ラ』ヘ向カウコトガデキル。

『シャングリ・ラ』ハ理想郷デハナイ。自ラ冥界ノ扉ヲ開イタ浮浪者ガ行ク所ダ。




自らの命断つ

この心揺らめいて

死に際は化け物か

醜く歪んだ顔


キャンドルが燃え尽きた

後戻りはできない

浮浪者に成り果てて

漂泊(ひょうはく)の旅に出る




いつか見た夢

叶わなくてもまだ生きてる

ありふれたもの

幸せと感じられるまで

羽を休めて

最期の時、飛び立てるから

幸福な旅

いつかあの空へ行けるとき


命の針が自動で止まる時、笑顔が溢れるように


さあ、幸せを探しに行こう

生きていれば何度でも

いつもおつかれさま。

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