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龍翔記  作者: GIN
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0066話 鉄蠍生息地到着

鉄蠍の生息場所まで1日の行程だったが思ったより順調だった。


魔獣の襲撃もほとんどなく、普段なら多数見られるはずのサボテンの姿も殆どなかった。


「へっ、随分聞いてた話と違うじゃねぇか」


「しょーがないよ、ハンフリーさんも随分昔のことだったみたいだし」


ガイルは先頭を進んでいる。話しながらも警戒は怠っていない。


ミコトは熱さが少し辛そうだが、こちらも周囲の警戒は怠っていないようだ。


「…」


ラウルは何か考え込んでいる。


「でも、魔獣の襲撃がないのは助かるね、余計な体力を消耗しないでいいし、予定より早く着けるかも」


「そうだな」


アイリスも少し熱さに弱っているようだ。


確かに魔獣の襲撃がないのは有難い。


さんじゅーろーはラウルの肩の上でぐたーっとノビてしまっている。


レムは特に変わらずだ。


そうして、予定の7割のほどの時間で鉄蠍生息場所近くまで到着した。


道中で魔獣の襲撃は一度だけだった。


「へっ、どうするよ、このまま行くか?」


ガイルはやる気になっているようだ。


だが。


「いや、予定通り今日はここで野営しよう、鉄蠍は明日だ」


俺の言葉にミコトとアイリスの様子を見てガイルが言う。


「へっ、そうだな、そうしよう」


「レム、頼む」


「カシコマリマシタ」


レムの収納魔法からテントなどを出し、俺たちは野営の準備を行った。


準備が終わるころには日も落ち、俺たちは食事だけ取ると明日に備えて早々に休むことにした。


ラウルが焚火の傍で考え込んでいた。


「どうした?」


「リュウ…いや、少し順調すぎることが気になってね」


「魔獣の数か?」


「気づいていましたか…さすがはリュウです、そうなんです、いくらなんでも魔獣が少なすぎます」


魔獣の数については俺も引っかかっていた。


俺たちの直前に強い冒険者が通っていたということでもあれば理由付けになるのだが、そうした事実はないはずだ。


俺たちの他にオアシスを利用していた冒険者はいなかったし、それより前に出発しているのであれば今日の魔獣の数に影響を与えるとは考えにくい。


「うーん、はっきりした理由は分からないが魔獣が減るような理由があったということだな」


「そうですね、他の冒険者でなければ別の何か…」


「へっ、もっと強い魔獣がいるとかじゃねぇのか」


ガイルも俺たちの会話に参加する。


「ガイル…」


ラウルが何か言いたげだ。


「それはフラグだな」


俺が代わりに言ってやる。


「フラグ?」


「そうだ、砂漠の魔獣はもっと強い魔獣にやられたか逃げたかしたのかもな」


「へっ、知るかよ」


「ははっ、でもまぁ、リュウの言う通り魔獣が減った理由としてはそれが一番説明しやすいですね」


「そうだな」


「どうしする、リュウ?」


ラウルが俺に聞く。


ガイルも俺を見ている。


「関係ない、俺たちは鉄蠍を倒すだけだ」


「そうだな、その通りだ、私も作戦を考えておくよ」


「へっ、どんな奴が来てもぶった斬ってやるよ」


「男子ー、うるさーい」


ミコトが怒っている。


俺たちはラルガンスに後を任せると、テントへ潜り込んだのだった。


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