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龍翔記  作者: GIN
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0033話 王都ルーラーンへ

アイリスとガイルとミコト、そしてレム。


5名になった俺たちは一路、王都ルーラーンを目指していた。


「へへへ」


「なんか嬉しそうだな?、アイリス」


自然と笑顔がこぼれるアイリス。


「えーだって、ガイルやミコトと一緒にパーティ組めるなんて嬉しいじゃない」


少し前を歩いているガイルの背中を見ながら俺は言う。


「確かに…偶然だったがいい仲間と出会えたと思う」


少し後ろではミコトとレムが話しながら付いてきている


「ねぇねぇ、レムってなんで浮いてるの?」


「ジュウリョクケイマホウノオウヨウデス」


「ふーん、収納魔法も含めて便利だね」


「オソレイリマス」


空は快晴だ。


「王都へ向かう道ってすごいんだねぇ」


アイリスが思い出したように漏らした言葉。


そう、王都へ向かう街道は快適そのものだ。


足元は石畳が敷き詰められており、所々に巡回兵の姿もある。


皆が安心して行き来できるように工夫がされている。


「もう少しで王都だぜ、見ろよ」


先頭を行くガイルの声が聞こえる。


顔を上げると、少し遠くに町にある塔のような建物が微かに見える。


「あれは王都のイーストタウンにある明り塔だ」


「ふーん」


「もうすぐだね!」


ミコトが元気に走り出す。


それから暫く歩くと王都の正門が見えてきた。


見上げるほどの巨大な門だった。


「うわー、スゴイ門だね」


アイリスは見上げながら言う。


「ああ、これはすごい…」


そして、王都に入ろうとしている商人や冒険者などが列を作っていた。


入り口で厳しいチェックが行われており、それをクリアしないと王都には入れないらしい。


「あれ、私たちって入れるのかな?」


今更ながらの疑問を愛しるが口にする。


「あー、俺たち今は無所属だしな」


「ダイジョーブだよ!」


「ああ、俺とミコトは冒険者登録を済ませてる、そのパーティメンバーってことで入れるはずだ」


「それは助かる」


「ありがとう、ガイル」


俺たちは列に並んで順番を待つことになった。


「リュウよ、王都に入った後、まずはギルドへ行くぞ」


「身分登録…か?」


「そうだ、俺たちのパーティメンバー予定ということで登録のために入るって名目だからな、登録前にウロウロするのは得策じゃねぇ」


「どうだな、分かった」


「ジーナのところは、その後だね」


「うん、ありがとう、ミコト」


ガイルとミコトにはアイリスの薬のことも既に伝えている。


というかアイリス自らが二人に話をしたみたいだ。


「ジーナが王都にいることは分かっているし、ギルドのあとで構わないよ」


「ジーナの所に行った後でいいんだが、リュウに会わせたい奴が2人いる」


「会わせたい人?」


「ああ、一人はエルフの男で、もう一人は…まぁ、会う前に説明するよ」


ガイルが何か言い淀んでいるような気がしたが、今問いただしても無駄だろう。


「分かった」


列は少しずつ進んでいた。


会話も途切れたので、改めて列に並んでいる人たちを見る。


ヒューマンだけでなく、エルフやドワーフにライカンスロープ<獣人>たち。


それに、バーズ<鳥類人>、リプタイルズ<爬虫類人>などの姿もある。


王都は様々な種族を受け入れているようだ。


冒険者が多いだろうか、武器を携帯している者が多い。


「これだけ冒険者とかがいて、よくトラブルが起きないな」


素朴な疑問だ。


「ああ、まぁ、ここでトラブル起こせば王都へ出入りできなくなるしな、そっちの方を嫌がるので我慢して並んでるんだ」


「なるほど」


冒険者ってのも思ったより窮屈な職業のようだ。


守秘義務やギルドの方針には逆らえないし、商人たちを敵に回すわけにもいかないだろう。


ましてや国には逆らえない。


そんなことを考えていると俺たちの順番が回ってきたようだ。


「すみません、少しお待ちください」


と思ったが、なにやら門番や検閲官がバタバタしている。


王都の中から走ってきた騎士らしき男たちが俺たちを押しのけて門の前にスペースを作る。


「なんだなんだ」


「きゃっ」


俺たちを押しのけて作られたスペースを豪華な馬車が通り過ぎる。


車を引く馬も目を見張る名馬だ、立派な体格をしているし、肌つやもいい。


車にも豪勢な装飾がなされている。


「…貴族の馬車だな」


状況がよく分かっていない俺たちにガイルが説明してくれる。


「貴族…?」


「ああ、王都のセントラルタウンに住んでいる特権階級の連中だ」


「そうか…」


いわゆる身分の高いものということだろう。


貴族をのせた馬車は王都に入るために並んでいた俺たちの目の前を優雅に通り過ぎて行った。


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