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龍翔記  作者: GIN
25/692

0025話 砦攻略開始

「あそこか…」


「そうだね、砦の表にもアンデットがウロウロしてる…」


俺たちは50メートルほど先にある砦の様子を伺っていた。


中に大量のアンデットがいるとみられ、すでに表にもウロウロしているアンデットがいる。


いまは朝。


日光に弱いアンデットだが、日陰でも活動できると見え、砦の影の部分だけウロウロしている様子だ。


「おい」


一緒に様子を伺っていた男に声をかけられる。


宿屋ですれ違ったオーガの男だ。


サイカは俺たちだけでなく、ガイルと名乗ったこのオーガにも声をかけていたらしい。


ガイルはオーガらしい逞しい体躯をしているが、顔つきは端正だし、服もキチンと着ている。


背中に背負っている大剣2本を武器に使う生粋の闘士<ウォーリア>のようだ。


「どうした?」


「ここままじゃ埒があかない、ハンフリーというやつは中にいるんだろう?」


「いや、中にいるのかどうかははっきりしていないはずだ」


「そうね、砦の様子を見に行ったというだけで中にいるとは限らないはずよ」


ハンフリーの居場所について話す俺とアイリス。


「とはいえ、1週間でしょ、逃げてないならいつまでも外にいるとは思えないよね」


もう一人の獣人の少女が話す。


少女の名はミコトといい、豹の獣人らしい。


同じく宿屋ですれ違ったうちの一人だ。


2本の短刀を使う補助士<サポーター>とのことだった。


「サイカちゃんの話しだと逃げ出すような冒険者じゃないって感じだよね…だとすると…」


アイリスは最悪の事態が頭をよぎったのかもしれない。


そこで言葉を止めた。


「とにかく、俺とミコトで正面を引き受ける、お前たちは裏から回って中の様子を見てきてくれないか」


「正面を引き受けるって…見えているだけで10体以近くはいるぞ」


「問題ない、あの程度のアンデットごとき俺とミコトの敵じゃない」


「確かに二人は強そうだけど…」


アイリスは心配しているようだ。


「強そうじゃなくて本当に強いの、あたしとガイルは!」


「どうする?、リュウ」


アイリスは困った顔で俺を見る。


「ガイルたちの強さを疑いわけじゃない、だけど正面突破なら全員で行った方が早く片付くんじゃないか」


俺も思いきった案を出す。


「ほう、言うじゃないか」


「俺たちは攻撃魔法も使える…足手まといにはならないよ」


「…分かった、一緒に正面突破に向かうとしよう…ただし、自分の身は自分で守るんだぜ」


「分かっている、邪魔なら置いて行ってもらって構わない」


「はっ、気にいったぜ!、遅れんじゃねぇぞ!」


言うとガイルは大剣を両手に持ち、一気に駆け出す。


「アイリス!」


「うんっ!」


俺たちもガイルに遅れないように駆け出す。


ガイルが俺たちから見て一番近い敵を一薙ぎする。


それだけで対象のアンデット【ゾンビ】は真っ二つになっていた。


続けて…


「風属性魔法:風斬≪ウインドカッター≫」


アイリスが魔法を発動する。


風の刃によって4体のゾンビが切り裂かれる。


ガイルはさらに大剣を振りまわし、3体のスケルトンを葬る。


そしてアイリスに続いて、俺も負けじと魔法を発動する。


「火属性魔法:火球≪ファイアボール≫」


正面にいた2体のスケルトンが火に包まれて倒れる。


風切リ音とともに矢が飛んでくる。


俺はそれを刀で弾く。


「よっ!」


そのスケルトンアーチャーはミコトの投げた短刀に頭部を砕かれて倒れた。


こうして俺たちは瞬く間に砦の正面を制圧した。


〇ガイル

  種族:オーガ

  性別:男

  年齢:???

  ジョブ:闘士

  利き腕:両

  身長:220cm

  体重:150キロ

  武器:大剣二刀流

  防具:一般的な服

  得意技:???

  得意魔法:???


〇ミコト

  種族:豹人

  性別:女

  年齢:???

  ジョブ:補助士

  利き腕:両

  身長:155cm

  体重:???

  武器:短刀二刀流

  防具:一般的な服

  得意技:???

  得意魔法:???

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