表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍翔記  作者: GIN
12/692

0012話 母親

アイリスの気迫に押された子供たちは、意気消沈して座っている。


頭から湯気を出すくらいに怒ったアイリス。


さぞかし怖かっただろう。


「えーと、君に聞けばいいかな?」


俺は体格のいい男の子に声をかける。


「どうしてこんな事したんだ?」


泥団子を投げるくらいはイタズラのレベルの話しだ。


ただ、もし、ぶつけた相手が貴族だったりしたら、不敬だの、不快だのと理由をつけて


殺されてしまいかねない。


「…からだ」


ようやく男の子が声をだした。


「なんだって?」


「お前らがまた父ちゃんをイジメにきたからだ!、追い返そうと思って俺…」


目に一杯涙を溜めながら、声をあげた。


「そうか、父ちゃんを守ろうとしたんだな…ただ、俺たちは父ちゃんをイジメに来たやつとは違うぞ」


「嘘だ、二人組の剣を持ったやつだって聞いたぞ」


後ろの子供たちもウンウンと頷いている。


「たしかに俺たちは剣を持った二人組だ、だけどこの町にはギルドに用事があってきた。普段は郊外に住んでいて、この町に来たのもほとんど初めてなんだ」


「ねぇ、イジメられたってどういうことなの?」


アイリスも男の子の様子を見て怒りが引いたようだ。


「俺たちの父ちゃんはいま病気で働けないんだ、だけど貴族のやつが税を納めろって、取り立てに!」


「…なるほど、その取り立て屋が剣を持った二人組ってわけか」


「それならやっぱり私たちは関係ないわ、さっきリュウ言ったとおり、私たちはギルドに用事があるだけだもん」


ウンウンと頷く俺。


その様子を見て嘘ではないと感じたのか男の子は項垂れた。


「ご、ごめんなさい、俺間違ったよ」


「だって、どうする、アイリス?」


「うーん、まぁ、しょうがないわね…」


「あ、あの!」


不意に声をかけられる。


慌てて俺たちと子供たちの間に入ってきた女性。


状況や態度、言った言葉からすると間違いなく、この子供たちの母親だろう。


「すみません、私の子供たちが何かしましたか!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ