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おまえは、誰だ!?

しばらくして…、目が覚めた。


俺は、まだ生きているようだな…。


女らは…、まだ眠っているようだ…。


良かった…、女らよりも先に目覚める事が出来て…、




先ほどの行為を思い出して、俺は少し顔がニヤけてしまった…。



もう一度… ヤリたい… キスしたい…



んー、


…起こしたら、また面倒な事になるか…、




少し惜しいが…、



かなり惜しいが…



非常(ひっじょー)に惜しいが…、




俺は、色々と悩んだ挙句、

自分の心に沸き立つ思いをじっと我慢して…、


眠っている女らを起こさぬように静かに部屋をあとにした。




…知らない場所だ。




直感任せで出口を探す。




『さぁ、脱出ゲームの始まりだ!』




まぁ、すぐに出口を見つけて建物の外に出る事が出来たのだが…、




ここは、何処だ? 知らない場所だ…




今いた建物の外観は、廃ビルのような工場のような薄暗い建物だ。


そして、周りを見回す…。




すると…、一人の男がこちらへ近寄ってくる。




恐らくというか、100%敵だよな…。


どうするか…



今いる場所も状況も、未だにまったくわかっていない…。



そう考えている間も、男は少しづつ近づいてきている。




逃げる…?


戦う…?


どうする…?




色々考えている間に、男は目の前まで来ていた。



次の瞬間、何も言わずに男が俺に攻撃をしかけてきた。



「ちょっ、、、待ったっ、、、ポーズ!」


と俺は叫んだ…。







は、へ、?!


あ…?


あれれ…?


おかしいぞ…?



時間が… 止まっているのか?!



目の前の男が、攻撃モーションのまま(とき)が止まっていた。




俺は、更に状況が理解できなくなった…。


ど、どういう事だ…!?


ど、どういう状況だ…!?


ポ、ポーズが発動したのか…!?


(ポーズとは、オフラインゲームで少しゲームを中断したい時に使うやつだ。)


時間が止まっている…。


なんだ、これは一体、どういう事なのだ…?


全く理解が追い付かない…




身体は、動かせるのか…?


動かない…。



目は、動かせるか…?


動かない…。目の前に見える物が固定されている状況だ。



どうすればいい…?



とりあえず、ポーズの事は後で考えるとして目の前の男をなんとかしなければ…




…男が、俺に向かって殴り掛かってきている。


右に行けば、回避できそうだ。



とりあえず、ポーズ解除して回避できるか試してみるか…



ところで…、ど、どうやってポーズ解除するんだ…?




心の中で「ポーズ!」と叫んでみた。


次の瞬間、ポーズが解除された。



みっ、右に回避!



まさか、本当にポーズ解除されるとは思っていなくて回避するのが少し遅れ攻撃を食らってしまったが急所を回避する事には成功した。



これなら、完全に回避しようと思えば回避できるかもしれない…。



次の瞬間、また男が攻撃をしかけてきた。



「ポーズ!」



おー!ちゃんと(とき)が止まった!


正直、今度は止まらなかったらどうしようかと思ったけれど止まってくれて安心した。

さっきのは、たまたま奇跡が起きただけかも?とか思うじゃん?



今度は、左に避ければ回避できそうだ。



ポーズ!と心の中で叫びながら、俺は左に回避した。




よし、今度はちゃんと攻撃を回避する事が出来た…。




そして、ある事に気づいた。


これ、上手く合わせればカウンター決めれるんじゃね…?





また、男が無言で攻撃をしかけてくる。



「ポーズ!」



よし、(とき)が止まったな。



この角度で、こうやってパンチを入れればカウンター決まるだろ。




よし、やるぞ。



心の中で「ポーズ!」と唱え、カウンターを返す為にパンチを繰り出した。




俺のパンチは、男の顔面にクリーンヒット!


見事にカウンターパンチを御見舞する事に成功した!


が…、


手が物凄く痛ぇよ…。こぶしが赤くなり皮が剥けたよ…。



さっきの男はというと、目の前で地面に倒れているが直ぐに男は立ち上がり、再び俺に攻撃を仕掛けてきた。


そして、俺はまたカウンターを繰り出す。


この繰り返しを何度かして、男はあきらめたような顔をした。



俺は、その男に問いただした。


「お前らは、一体なんなんだ?」



男は、しばらくして…、


「教えて欲しければ、屋上へ来い。」


そう言って、建物の中へ去っていった。




正直、さっきの建物にはあまり戻りたくないのだが…


ここに居てもしょうがないので、少ししてから男の後を追う事にした…。



---------------------------------------------------------------------



…屋上に到着



何故か、そこにはロケットらしきものがある…。


さっきの男は、そのロケットに乗り込もうとしている。




俺は、男に話しかける。


「おい!お前らは、一体なんなんだ!?」




しばらくの沈黙の後、男は俺の問いに答えた。



「…もうすぐ太陽が消滅する。この星は永遠の氷河期に突入するだろう…。

近い将来 人類は絶滅する…。我々の政府は人類の保護をすると言い出した…。

俺はお前の事など、どうでもよいと思っている…。生き残りたければ我々と共に来る事だな…。」



そう言い残し、男はロケットに乗り込んでいった…。


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