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最強の相棒はスライム  作者: ニコラス
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第15話 作戦遂行中

今回はキング視点です。

キャラクターが基本敬語なので、作文っぽくなっちゃいましたね。

どうすりゃえぇのん?

しばらく他者の視点が続くと思います。

ボクは今、女の子です。

ご主人様の指示で囮作戦中なのです。

少女行方不明事件の解決のためなのですが、どう考えても誘拐でしょう。

たぶんご主人様は気付いています。

突然消えるということが自然に起きるわけがないですから。

ボクは村の住居区に残り、適当にブラブラしてます。


「ねぇ、ちゃんと女の子に見えてる?」

「はい、ちゃんと見えてる見えてる!」


ボクの後ろには見えないけど、追跡と連絡をしてくれる魔物がいます。

彼は見えなくなることが得意な魔物なんです。

追跡にはピッタリ!


「もうちょい人目のつかないところ歩かないと意味ないっすよ!」

「あ、そうだった!」


ボクは影が濃いところをメインに歩きます。

といっても、村なので高い建物もないしそこまで密集もしてません。

どうしようと思っていたら、誰かに肩を触られました。

振り向いても誰もいないので不思議です。

姿の見えない彼も黙っているので、どこにいるかわかりません。

けれど、黙っているということはかかったのでしょう。

ボクは不思議に思った雰囲気を出しながら、進みます。

すると突然、頭からなにかを被せられました。

真っ暗で何も見えません。

そこで怯えないのもおかしいので、驚いた振りをします。


「えっ?!えっ?!」

「よいしょっ!!今日はかなりの上物、二人も捕れたぜぇ!!」

「早く連れてこうぜ!村の住人が冒険者雇ったらしいからよ!」


男の声が聞こえます。

どうやら犯人はボク達が来たの知ってるみたいです。

ボクが女の子になってるのは知らないみたいですけど。


「いくら冒険者だって見えなきゃ何もできねぇよ!!」

「そ、そうだよな!この指輪があれば見えないもんな!!」


魔法の指輪でしょうか?

話からすると、見えなくなることができる指輪を持ってるみたいですね。

道理で、突然消えるはずですよ。

触れているものも一緒に見えなくなるのでしょう。


ボクは犯人の一人に抱えられてどこかに連れていかれました。




しばらく抱えられたままになっていると、ひんやりする場所に着きました。

乱暴に放られて、硬い床にぶつかりました。

ボクはスライムなんで全然痛くないけど、今はただの女の子です。

演技をしなければいけません。


「痛いっ!!」

「あんまり騒ぐなよ!ここでみんなと仲良くしてな!」


みんなと?

ボクは頭に被せられた物を取ると、鉄格子の檻のなかに、布一枚羽織っただけの女の子がいっぱいいました。

全部で二十三人です。

ほとんどが生きる気力がなくなったような眼をしています。


「ここはどこなのです?!ここから出しなさい!私が誰だと思っているのです!!」


綺麗な薄いピンクの髪の少女が叫んでます。

さっきの男が言っていた、ボクの他に今日誘拐された少女でしょうか。

男は彼女の声を無視して消えていきました。


「お姉さん、落ち着いて!」

「こんなことになるなんて……ここの領主に催促しにきただけなのに……」


彼女は頭を抱えてしゃがみ込んでしまいました。

ボクは彼女の肩に手を乗せて話しました。


「大丈夫だよ!ボクはご主人様と一緒に、みんなを助けに来たんだから!」

「えっ?!ホントに?」

「ホントだよ!でもねみんな!一つだけ約束してね!」


ボクは少女達を見回しました。

さっきまでの少女達の眼に気力が戻ったように見えました。


「わかりましたわ。皆さんもよろしいですか?」


ピンクの髪の少女がみんなに問いかけます。

全員が静かに頷きました。


「じゃあこれから起こることに驚いて、大きな声を出さないでね!それじゃあ行くよー!変身!!」


ボクは可愛い感じにみんなにお願いして、元の男の子の姿に変わりました。


「「「んっ?!!」」」


みんなが驚いて大きな声が出そうになり、口を手で覆っていました。

ピンクの髪の少女も同様です。


「あ、あなたは何者なんですの?」

「ん?ボクはキング!ご主人様の最強の相棒だよ!スライムなんだ!」


スライムという言葉に、みんなが少し怯えたように見えました。

ちょっとショックです。

でも普通の人からすれば、魔物は危険な生き物ですから、しょうがないですね。


「す、スライムですか……私達を食べたりはしないですよね?ご主人様という人のご飯になったりは……」

「大丈夫!ご主人様はヒューマンだよ!ご主人様はテイマーなんだ!それもCランク冒険者だよ!」


ピンクの髪の少女は何故か納得したような表情をしていました。

ご主人様のことを知っているのでしょうか。


「アンファングで最近聞いた冒険者ですわね?すごく強い魔物を使うそうですね。」

「知ってたんだね!魔物の仲間はたくさんいるよ!この檻の外にも一匹待機してるよ!」

「それってどこにいるのです?なにも見えませんが……」


少女達はキョロキョロしている。

彼を探しているみたい。


「そろそろ姿見せてよ。みんな不思議がっているから。」

「わかったっすよ、キンちゃん!みんなよろしくっすぅ!」


彼は姿を見せてくれました。

口から少しはみ出たチョロチョロした舌と黄緑のザラザラした皮膚、左右が別々に動く目が特徴的です。

みんな少しビビってます。


「どうもっす!オイラはリザードマン、タイプカメレオンのメレメレっす!みんなを安全に逃がす為に来たんすから、ビビらないでほしいっす!」

「め、メレメレさんですわね……失礼しました。突然表れたので、ビックリしてしまいました。」


他のみんなもコクコクと頷いてます。

役者の挨拶も済ませたから、作戦を続行しますか!

ボクは、鉄格子を無視してヌルヌルっと檻から出ます。


「ほら、みんなも早く出なよ!」

「「「無理だよ!」」」


軽い冗談のつもりが、みんなに全力で突っ込まれました。

もしヒューマンにこれができたら、少女達は捕まってないだろうし。

あんまり時間をかけられないので、続行します。

ボクは、鉄格子の鍵穴にスライム状にした指を入れました。

鍵穴の形に広がったら、ボクのスキルの一つ、硬化を使います。

このスキルは文字通り硬くなるスキルです。

本来は防御の為に使ったり、カウンターに使うスキルです。

指が鍵の形になったので、そのまま回しました。

檻の鍵はガチャっと音を立てて開きました。


「静かに出てね!じゃないとバレちゃうから。」

「わかりましたわ。」


少女達はぞろぞろと檻から出てきます。

衰弱している子には、まだ元気がある子が肩を貸してます。


「これから、みんなは手を繋いで固まってください。メレメレがみんなを見えなくしてくれます。」


みんなは黙って手を繋いでくれました。

ピンクの髪の少女は私に手を伸ばします。

ボクはそっと手を握りました。


「キミは嫌じゃないの?スライムって女の人に嫌われてるんだけど……」

「嫌なはずありませんわ!あなたは私達を助けようとしているんですもの。」

「ありがとね!」


ちょっと照れくさいです。

ご主人様以外に普通の友達ができそうです。

みんなが手を繋いだのを確認したら、ボクはメレメレの手を握りました。


「では、皆さん!注意事項っす!絶対手を放さないでほしいっす!オイラのスキルの透明化は、自分と触っている物にしか効力がないっす!だから放したら……わかるっすね?」


みんなの手を握る力が強くなったように見えます。


「では行くっすよ!声を出さないでくださいね!出発!」


ボク達は静かに、脱出開始しました。



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