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ガゼルの手品師  作者: ドアノブ
8/10

7 ダラス様

「ダラス・・・?」


思わず呟いたその単語。

どこかで聞いたことがあるような・・・?


(ダラス様を守れ!)(ダラス様になんと無礼な!)


ああ、そうだそうだ!俺が公園でマジックショーをしていた時の観客がそんなことを言ってたっけ。


「あのさ、そのダラス様って何?」


その質問にチロルは目を丸くする。


「ホントに知らないの?え~っと・・・」


あ、そうだった。俺の自己紹介がまだだったな。


「長谷川だよ。長谷川悠」

「ハセガワ・・・?ハセガワはダラス様を知らないの?」

「うん、知らない」

「じゃあ調査団の人の勘違いかなぁ」


チロルがダラス様についての説明を始める。

ダラス様とは、数百年前に実在した大魔道師のことらしい。

そしてこの世界に様々な影響を及ぼし、今となっては伝説として現代に語り継がれている。

そして今では、”大魔道師の代名詞”として、”ダラス様”という言葉が使われているとのこと。


「チロルも魔法を使えるってことだよね?」

「うん、・・・ほら」


チロルの手のひらには、ピンク色で小さく可愛らしい炎が灯っていた。

チロルの話を聞いている内に様々なことがわかっていった。

ここは日本では無いと言う事、俺がダラス様、つまり大魔道師だと周囲から思われているということ、ここは魔法を専門とした学校のある学生街”ガゼル”だということ。



そしてそれらを大前提として一つ。



この世界には魔法が実在しているということ。



「ちょ、ちょっと待て!俺は魔法なんて使えないぞ!」

「え?でも公園で魔法使ってたよね?」

「いや、あれは・・・・ッッ!!!」


悟った。色々な事、すべて悟った。

繋がってしまった。訳も分からず、線が一本になってしまったのだ。

まさか、まさかそんな!!でもでも、そんな馬鹿な!!


「あれは手品だ!魔法なんかじゃない!!ガゼル?ダラス?知るか!!俺は魔法なんて・・・」

「ねえ、」

「何だ!?」

「!!ひゃあっ!」


チロルは叫び声を上げ、少し震えている。

まずい、つい感情的になってしまった。

折角こんなに小さい女の子が俺のために頑張っているのに、俺が怖がらせてどうする。


「ごめんな、つい大声を・・・で、どうした?」

「うん・・・あのさ、手品って何?」

「・・・!?」



ここまで見てくださった方々、ありがとうございます。

文章力が乏しく、飽きっぽい私ですが、頑張って完結させてみたいと思います。


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