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新階層
「ま、おっちゃん。案内してくれたし奢るよ。」
「お!それはいい!ちょうど昼時だからな!」
席に着き大なまこの刺身を2つ頼むと話を続けた。
「海底都市は相変わらずか・・・。」
そうだ、と呟き
「なあおっちゃん、新しい海藻とかさ、新種の魚介とか見つかったのかな?」
この質問に魚のおじさんはニヤリと笑い
「ああ、飛びっきりのヤツが見つかったぞ。」
と答えた。
それを聞きヨヅルも笑い
「と、いうことは階層が増えたってことか?夢が膨らむな!」
「ああ!そうだろうとも!この年になっても夢は捨てられないさ!」
「ダンジョン・・・新階層か・・・」
「それだけじゃないぞ!」
「え?」
「未到達エリアができてるんだよ!まだまだ奥深くまであるそうだぞ!」
「ちょっとまってくれよ!俺が前にここに着た時は15層でとまってたぞ?」
「ははは、今は踏破エリアだけで47層だ!」
「と、いうことは軽く見積もれば60層まではあるってことだな!」
しかし、そんなヨヅルを止める声が横から入ってきた。
「大なまこの刺身2人前だよ!ダンジョンに行くなら食べてから行きなさいね。」
ふわりと笑う人魚さんだった。




