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断罪だ

「とりあえず縛り上げておくか。」


そう言うと、ヨヅルは勇者を蔓で縛り上げた。


「うし!じゃあもどりますかね!」


冷たい目つきはどこへやら、そこには少女に向けていたときの優しい目をしていた。




「おっす!ってあれ?なんかふえてる?」


「あ!お帰りなさい!どうでしたか?やはりまだ・・・」


「ああ、勇者だろ?」


ヨヅルの返答を聞くと、増えていた人々がざわざわと騒ぎ出した。


「勇者だと!?」「勇者・・・また俺達から・・」


「みなさん!安心してください!勇者はこの方が倒してくださると約束してくれました!」


ざわめく衆人の言葉を遮り少女が声をあげた。


だが、強大な力を持つ勇者を退治など出来る筈がないと、信じられるものかと


そのような声があがり始めた。


「いや、勇者なら連れてきたぞ?縛り上げてな!」


ヨヅルの言葉に周囲から音が消えた。


「ん?どうした?コイツだろ?」


ドサッ!という音を鳴らし、顔の部分だけ蔓の外れた勇者が転がった。


「こ・・・こいつだ!間違いない!」


近くにいた男が答えた。


「よし、ならそろそろ断罪の時間だ。」


「そうだそうだ!そんなやつ殺しちまえ!」


「いやいや、こいつは俺が再利用するからダメだ、ころさせはしないぞ?」


畑に埋め込むには生きていなければいけない、殺しても勇者は素の世界に戻るだけ。


犠牲も時間も無駄になってしまうのだ。


その説明をしていると疑問を口に出す人もいる。


「でも断罪だって・・・」


「ああ、断罪だ。」


言葉を区切り、悪そうな顔で口角を吊り上げる。


そして


「宴を始めるぞ・・・俺が振舞ってやる!勇者放逐祝いだ!どんどん飲みやがれ!」


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