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これはまずいな・・・

ザクッ ザクッ ザクッ・・・


雪道を歩く音が聞こえる。


「ん~・・・、確かこっちだったと思うんだけど・・・」


何度か来たことのある道だけに、順調に進んでいた。


だが、突然の吹雪で道が見えなくなってしまったのだ。


「ふむ、これはこれでいいな!銀色の世界!普通の人間だったら絶望的だな!」


はははっ!と笑いながら歩をすすめるヨヅル


だが・・・


「ん?なんだあれ?」


雪に埋もれているのは、どうみても靴だった。


「んー・・・」


しばらく悩んではみたものの、当の持ち主が解らない以上どうしようもないのだ。


「ま、一応もっていこうかね。」


片手で靴をぷらぷらさせながら歩き出す。


「あ!いた!」


しばらく歩くと雪で固められた半球状の建物があった。


「こんにちわ!これはあなた達のですか?」


建物に着くと、ヨヅルはすぐに中に入り質問する。


「あ!僕の靴だ!」


中にいた少年が声を上げた。


「そうか!君のか!こんな所で靴をなくしちゃダメじゃないか!」


ヨヅルは少し強めの口調で言い放った。


「ああ、うん・・・。ちょっと化け物に襲われて・・・」


「化け物?そんなのいなかったはずなんだが・・・」


「いたよ!白くてでっかいやつ!」


首をかしげ考え込んだが、呟いた一言に今度は女の子が返してきた。


「そっか、二人が見たって言うなら本当のことなんだろうね。」


納得してからもう一つ質問をする。


「この建物も君たちが?」


「ちがうよ!元からあったの!」


「え・・・」


あるわけがない、雪でできているのだ。


今がいくら寒くても日が出れば今度は暑いくらいになるのがこの山だ。


「つまり・・・」


誰かが意図的に彼らを襲い、この建物に誘導したという事になる。


「これはまずいな・・・」


一人でぶつぶつ喋りだしたヨヅルを変な目で見つめる二人だったが、次の瞬間に表情を変える。


グォーンという衝突音に立っていられないほどの揺れ。


そして目の前に現れたのは・・・

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