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できるぞ?
「おーい!きまったかー?」
突然ドアが開き、少年の声が響く。
「おお!君か!問題なく決まったぞ。君は・・・そうか。」
言葉を続けようとした老人だが、考えるまでも無くわかったようだ。
老人は一瞥すると
「リーナス、今日はこの少年を連れて戻りなさい。」
その声に、一組の若い男女が歩み出た。
「わかりました。ではいきましょうか。」
歩きながら話していると、この男女はリーナスを経営する夫婦である事がわかった。
「フィリーの魚は身がパサパサしてることが多いのです。」
と、ご主人が吐き出した。
「それをなんとかするのが地元の人の役目でしょう。」
奥さんが返す。
「まあ、難しい問題だよな!俺も思い出せなかったら捨ててたし!」
少年の返答に夫婦は目を見開いた。
「パサパサしてても美味しく食べる事ができるのか?」
「いや・・・そんなことあるわけ・・・」
夫婦は期待したりガッカリしたり、短時間で随分と急がしそうだが。
「できるぞ?」




