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コンコンコココン
「さて、俺はこの辺で宿に向かう。が、あんた達は決めなきゃならないことがあるだろ?」
食事会が終わり、余韻に浸っていた人々が意識を戻す。
「そうだな・・・」
爺さんが呟いた。
「それでは、わしが進行役をかってでようかの。」
周囲をさっと眺め、反対意見が無い事を確認してから続けた。
「では・・・」
「ふー!リーナスはここか!」
扉の前に立つ少年は、何かを考えているようだ。
コンコン コンコン コンコンコココン
「あーれー?」
ノックしても開く事のない扉。
鍵が掛かっているようだ。
「あ、そっか。そういえば話し合いの最中だもんな!」
少年は、さっさと出てきてしまったが、あの場には町人のほぼ全員がいたのだ。
ならば当然のように他の建物に人はいなくなる。
「やらかしたなー・・・、しゃーない!もどるか!」




