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みんなで喰おうぜ!
ジャッジャッ カンカン
鍋を振り、石で作った炉の上に置く。
「ふ・・・ふふふふ!料理なんて久しぶりにしたぜ!でもうまそう!さすが俺!」
そして、少年は気づいた・・・・周囲をぐるりと馬車が囲み、その視線、全てが自分に向いている事を。
「ん?どったの?」
少年は知らなかったのだ、旅先で、ましてや森の中で、新鮮な食材を惜しみなく使った料理など食べられない事を。
「んー?あ、そっか!」
少年が何かを思いつき、言葉を発する。
「みんなで喰おうぜ!」
提案した。
しかし、言葉は返ってこない。
彼らは、その匂いに魅了されてしまったのだ。
少年が首をかしげる。
少しの間が空き・・・・
「「「うぉおおおおおおおおおおお!」」」
という声が森に響いたのだった・・・
「うるせーよ!」




