納得したか?
「さて、どの町に行こうか・・・」
彼が次に行く町を考えていると、突然肩に手を置かれた。
「よ!にいちゃん、これから出立か?」
「ん?ああ!だがちょっと決めかねていてな・・・」
「ほほう!それなら漁港の町がいいぞ!名前はフィリーだ!」
「おお!そんな町があるのか!」
「おう!魚は美味くて治安も良い!良い町だぞ!」
青年の言葉を聞き、少し考えると
「よし!んじゃ!そっちいってみるわ!」
「おうよ!お勧めもあるんだぜ!リーナスって宿屋の飯がうまいんだ!」
「よし!そっちにもいくぞ!」
「ははっ!いいぞいいぞ!人生、半分はノリと勢いで生きないとな!」
「ちがいない!ん・・・?」
話に花を咲かせていると、突然彼が何かに気づいた。
「なあ?フィリーって町はここから遠いのか?」
「ん?そんなことはないぞ?」
急にどうしたんだ?と青年が思い始めたと同時に次の質問が飛んできた。
「そのわりにさ、この町の市場って魚売ってないよな?」
そう、この町には魚介類が一切見当たらないのだ。
「あー・・・それはな、鮮度の問題なんだ。」
「ん?でも遠くはないんだろ?」
「ああ、遠くはない・・・・遠くはないんだがな」
青年が一呼吸置き、呟いた。
「この町の周りは、湿気が酷いんだ、それに気温も高い」
「ああ・・・」
「納得したか?」
「おう!んじゃさ!折角だから新鮮な魚、貰ってくれないか?」




