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不安  作者: 佐山 人
1/1

始まり

突然ですが、皆さんは奇妙な現象を信じますか?




…私は信じます。目に見えているモノが全てとは限らないわけです。


実際に心霊写真やら心霊現象やらが昔から今に至るまで伝わっております。UFOを目撃した人だっております故。




しかしそれは本当に存在しているのでしょうか。


心霊写真はたまたま人の姿に見えるよう写っただけかもしれませぬ。


心霊現象は本人の幻覚かもしれませぬ。もしくは気候等の条件が重なって起こりうる現象かもしれませぬ。


UFOは太平洋戦争中に見られたそうです。それは、人々の恐怖から生まれたのかもしれませぬ。




どちらかは決められません。はっきりとした証拠も確信もありません。


私は自分の意思で生きております。しかし、他の人間はどうなんでしょうか。もしかしたら宇宙人が全て操作しているのかもしれませぬ。はたまた、私も操作されているのかもしれませぬ。


もしくは、「運命」とでも言いましょうか。




では、このようなお話はどうでしょうか。ごく一般的な、成人男性のお話。







ふう、今日も疲れた。


いつもの仕事帰り。いつもと変わらない道を車で走る。

途中にあるコンビニで夕食を買い、殺風景な住宅街の中にあるマンションに着いた。


彼はごく一般のサラリーマン。一人暮らしでマンションに住んでいる。


何事もない、平和な1日を終えた彼は今日もぼんやりとテレビ画面を眺めていた。



『一昨日から続いている連続殺人事件について、警察は一刻も早く調査を進めると共に、犯人の特定を急いでおります…』



俺がこう暮らしている間にも、殺人とかで死ぬ人がいる…。なんとも悲しい事だ。


外国では戦争なぞ日常茶飯事だというのに。人はどうして醜いものか…。


まあ、俺のような非力な人間には殺人者をなだめる事も出来ないし、戦争を終わらせる事も出来ない。


せめてサラリーマンとして社会に貢献するだけだ。本当に貢献されてるのかは知らんが。


…やめよう。こんな事考えてたら明日が辛くなる。早めに寝よう。




彼は夢を見た。終わる事のない夢を。

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