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しるし2(詩集)

炭酸水

作者: さゆみ


コーラもサイダーもジンジャーエールも嘘

レモンスカッシュもメロンソーダもみんな嘘

甘ったるい砂糖水

泡はどうせ消えるから


お腹をくすぐる風はブランコの精

紅玉みたいにコロコロ火照る

わたしはわたしがわからない

きになる美

たとえば……


ぷつ ぷつ ぷつ

炭酸が向かうのはどこ?

キャップを開けさえしなければ

くろい妖精は生まれない

わたしあわになりたい

きれいにうしなうの


優しい妖精なんていない

みんなスパイだった

何も話しちゃダメ

無色透明の妖精は少しだけ

遊んだら還っちゃうんだ

淋しいけど儚いってすき


ガンコナーが言ったわ

すきってかなしいことが多すぎて

それでもやめられないもの

すきって震えてる尊いもので

保てないやわなものなのに

ちからを与えてくれる


甘くない炭酸水に

好きなフレーバーを垂らす

それだけで夢心地

ライムの薫り

ぷつり

泡が消えてもいい

甘くないから





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― 新着の感想 ―
[良い点] しゅわしゅわで淡い感じがよく出ています。ありがとう
2019/10/02 01:19 退会済み
管理
[良い点] ポップな感じで良い。 子どもの頃は甘くない炭酸水は苦手でしたけど、今は甘くなくていい気分です。
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