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私が愛した?モダンホラー小説たち。極私的なベスト10、作品。

作者: 舜風人





ところで、、、、、、、、、、、


ホラー小説の歴史は古代にさかのぼる、

ギリシャローマの時代の古典小説にもコワイ話はたくさんあるし

まあ怖い話を聞きたいというのは人間の根源的欲求?なんでしょうね?


それから中世・近世と延々と受け継がれてきて、

大々的に花開いたのが、いわゆるイギリスの「ゴシックロマンス」であろう。

「オトラント城奇譚」「ユードルフォの怪」「イタリアの惨劇」「マンク」

「バセック」「放浪者メルモス」などなど

いわゆるゴシックムード全開の小説が大ブームとなったのである。

そしてこの流れはその後も受け継がれて

ミステリー小説もホラー的な要素満載のものが主流となっていった。

その主流派?はエドガーアランポーであり

マッケンであり

ラブクラフトであり

ブラックウッドであるわけだ。


これらの伝統を受け継いで一九六〇年以降に再びホラーのブームともいうべき

現象を起こした中心人物といえば

スチーブンキングでしょう。

彼は精力的に作品を次々に送り出した。


それらの作品はゴシックホラーの伝統を受け継ぎつつも

心理学的な最新要素を加味したり

或いはごくありふれた一般人が突然いわれなき怪現象に巻き込まれたり

不条理さやシュールさを前面に押し出したり

血や暴力の要素をどぎつくしたりと

新しい味つけを施したのである。

そしてその語り口は絶妙です。

そして現実生活に潜むであろう現実的な恐怖を描くこと、

これが彼の大成功の秘密である。


こうした彼の作品群のテーマは


ズバリ


「呪われた運命」


「不条理」


「破滅」


「血と死」


「いわれなき突然の災難」



です。




このキングの成功に刺激されて

幾多のホラー作家が輩出してきた。

彼らはこのキングの成功の秘密を自家薬籠中の物にして

つまりパクって、

新しい味のホラー小説を書いたのだ。


それらをまとめて「モダンホラー」と呼ぶのだ。


そうしたいわゆるモダンホラーの中から私が偏愛してやまない作品を


いかにご紹介してみようと思う次第である。




(キング登場以前のホラー作品も取り上げていることを始めにお断りしておきます。)





〇サイコ   ロバートブロック作


   言わずと知れたヒッチさんの映画の原作です。映画化で有名ですね。

   アンソニーパーキンスのあの繊細さがコワイ?ですよね。






〇山荘奇譚  シャーリージャクソン作


    映画「タタリ」の原作です。いわく因縁のある山荘に来た女性が遭遇する恐怖。






〇悪魔の収穫祭   トマストライオン作

 

    田園ホラー(そんなジャンルあったかな?)のエポックメーキング作品。






バーント・オファリンクス   ロバートマラスコ作


  なんでこの邦題が「家」なのか安易すぎないか?

  原題は「焼かれた生贄」聖書由来の言葉です。?である。こっちの方がいいと私は思うけどね。

  映画化されてますよ。家自体が生命?を持ち住人の精気を吸い取る?という、、、。




〇小人たちがこわいので  ジョンブラックバーン作


イングランドの古い童謡、

「小人たちがこわいので誰も森へ入らない、、、」に基づく恐怖譚。


 「空高くそびえる山へも


  藺草いぐさにおおわれた谷へも


  だれも猟に行く勇気はない


  小人こびとたちがこわいので』  



ウエールズ地方の民謡(童謡)だそうです。







〇ゴーストストーリー   ピーターストラウブ作


  映画化されたのでそれを見た人もいるかも?本邦劇場未公開ですけどね。

  それまでの幽霊譚をうまく取り入れて昇華し、アタラシイゴストテイルに仕上げた作品。







〇ジュリアの館   ピーターストラウブ作


ジュリアにまつわる恐怖と因縁

映画化されています。日本未公開ですがDVDがあるはず?、、、。






〇暗い森の少女   ジョンソール作


  少女に襲いかかる過去の因縁ですね。結構雰囲気在ります。

  ゴシックホラーとしても出色ですね。少女をめぐる一族の因縁と呪い、






〇ゴルゴタの呪いの教会  フランクデフェリータ作


 いわゆる聖書モノホラー(そんなジャンルあったっけ?)

 いわく因縁ある古びた教会に赴任した神父を襲う悪魔の

 呪いとは?その教会に秘められた秘密は?







〇蜂工場   イアンバンクス作


 後味の悪さにかけては隋一のホラーです。




以上、、、私の好みでチョイスしてみました。



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