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第四話

電波ちゃん登場です。

あの不良達との邂逅の後俺と愛川はなんとかホームルーム前に学校に到着した。



で…………ホームルーム後の休み時間。



「#%@&/^*₩£"|$¥$&@~~~~~~!!!!」

「落ち着け義之! 先ずは人語を話せ!」

俺は愛川と手を繋いで(大半の生徒にはそう見えたらしい)登校したのを見て狂戦士と化した義之と死闘を繰り広げていた。




「え、え~~~~~と……右が風君!」

「残念でした! 僕が風だよ!」

因みに俺と義之が死闘を繰り広げている教室では六ノ宮兄弟との出会いイベントをしている愛川がいた。



…………あいつ、風じゃない、景だな。確かに風は左利きだが右頬が若干ひきつってる。

嘘をついたときに右頬が若干ひきつるのは景の特徴だからだ。

そんな些細な違いから双子の名前を覚えた愛川に興味を抱いて……って言うのが双子の分岐だった筈だ。






「キシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

「いい加減に人語を喋れってのこの宇宙人が!」

俺は未だに狂戦士である馬鹿の鳩尾に右ストレートを叩き込む。



「だっちゃんぷる!?」

義之は腹を押さえて轟沈した。

やれやれ……やっと解放された……



『す、凄い……』

『理想的な右ストレートだぜ……』

「お前らちょっと此方に来い、何で義之を止めなかったかその理想的な右ストレートを叩き込んで聴いてやるから。」



………………………



昼休み

何とか遅刻寸前になったことで発生した空腹に打ち勝った俺は義之と一緒に食堂に昼御飯を食いに来ていた。



「うあ~~腹へった~~~~~」

「たく……遅刻しかけるからだろ?」

「半分はお前のせいだろうが!」

大体こいつが襲いかかって来なければ俺はもっと耐えられた筈だしな。



「は? お前がギャルゲーに出てきそうな美少女と登校したからだろうが!」

「んな無茶苦茶な…………」

ん? 待てよ……そういや義之も……



「お前、隣の儚い系の美少女に話しかけられてたけどどうかしたのか?」

「ん? ああ、『猫田』さんか。登校途中で苦しそうに踞ってたから保健室まで連れてっただけだ」

………………何ですと?



「人の事を言えねえじゃねえか、なんだそのギャルゲー展開は…………」

「………………あ!?」

「気が付かなかったのかよ!?」

俺は『しまった!』という顔になった義之にそう突っ込みをいれた。



「ん? 食堂がなんか騒がしいな?」

「だな」

俺は食堂でのイベント……弓晴夏海と景の仲の良さがわかる通称『景の攻略に対する躊躇いイベント』を思いだしながら歩き……硬直した。




「何であんたみたいなオドオド女が景の婚約者なのよ! 可笑しいじゃない!」

「夏海ちゃんを悪く言わないで下さい! 幾ら先輩だからって怒りますよ!?」

「うっさいわね結局は景を寝とるビッチが! イケメンは全員私のものよ!」

そこには恐らくこのゲームの女性で人気ナンバーワンの弓晴夏海が六ノ宮景の為に作ったであろう弁当が無惨にぐちゃぐちゃにされていてしかも泣いている弓晴夏海を罵倒している素で美人な今時の女子高生な先輩と愛川が言い争っている場面だった。



「…………あり?」

「圭介、呆けてる場合じゃねえ。」

あれは……誰だ?つか何時の間に愛川は弓晴夏海と仲良くなったんだ?



「あ~~~~~……早速やってくれやがった」

俺が振り向くとそこには眼鏡をかけた女子生徒がため息を吐きながら立っていた。



「誰だよ!?」

「あ~~~~~私は『相川久遠』宜しくね。(同じ『転生者』の斎藤圭介君?)」

…………え?



「お、おう。ところでこれはどういう状況だ?(お前もかよ!?)」

「ああ、『雨音礼』先輩が好き合う婚約者の好意を無にしただけさ。(まあね。私は『傍観系』だけどね。あ、因みに彼女も転生者だよ……それも自分がヒロインだと思ってる『電波系』。生徒会長の婚約者も転生者だよ。)」

しかも俺を合わせて四人もいるのかよ!?



…………これからどうなっちまうんだ?

如何でしたか?

次回もお楽しみに!

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