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第二話

久々ですが続きです。

テンプレの俺様生徒会長『一ノ宮蓮司』の挨拶の後俺とバカ(義之)は一年四組に来ていた。



で……

「お隣宜しくね斎藤君!」

何で主人公(愛川)の右隣が俺なんだ?


因みに左隣はこのゲームの主人公の親友兼情報役である『新居紗良』だった。

あ、義之は……


「おのれ斎藤屋……俺に隠れてフラグを建てるとは……謀ったな~~~~~!」

先生の真っ正面の席で後ろを向いて俺に嫉妬の視線を向けていた。

バカだろこいつは……俺みたいなフツメンが愛川みたいな美少女とフラグを建てられる訳が無いだろう?



『は~~~~~い、皆さん静かに。今日は皆さんに自己紹介をして貰います』

あ、忘れてたがこのゲームでは教師の攻略対象はいない。サポートキャラやバッドエンド要員の教師ならいるけどな。


……て、誰に向かって説明してんだ俺は?


「愛川由美です! 好きな食べ物は苺とケーキで趣味は読書です。これから一年間宜しくお願いします!」

あ~~~~~趣味は読書か。

因みにこのゲームは趣味を自分で選べるんだ。この趣味の選択肢は攻略対象者達の趣味で趣味が一致した攻略対象は好意が少しブーストされる。


読書って事は……六ノ宮景か。


『次は……斎藤くん。』

おっと、俺の番か。


「斎藤圭介だ。好きな食い物はハンバーガーで趣味はギャルゲー、これから宜しくな!」

俺は無難に自己紹介をする。


そして席に座ると既に愛川は新居と話していた。

うん、此処まではゲーム通りだな。


で、今回の授業は自己紹介と明日の予定だけだったから帰ろうとしたら……


「斎藤君、校門まで一緒に歩かない?」

??? 何で俺と歩こうとするんだ?まあ、愛川みたいな美少女と歩けるなら役得だし……そして、この後登場する隠しキャラの内の一人のルートを潰せるしな。


「は~~~~……晴れて良かったな。」

まあ、イベントの都合上だってわかってるがこんなに綺麗な桜並木を見れるのは本当にラッキーだとしか言い様が無い。


「うん……綺麗な桜並木だよね……」

愛川も見事な桜並木にみとれているのかその綺麗な横顔を俺に無防備にさらしていた。


と、そろそろか。


「あの、す……」

「愛川、行くぞ」

「え? え? え?」

俺はスーツを着た胡散臭い男……『黒河計』に話し掛けられる前に愛川の手を握ってさっさと離れる。



「よし、もう大丈夫だな」

「………」

俺は最悪の鬱バットエンド(監禁後精神崩壊後洗脳)の可能性のある攻略対象である黒河が見えなくなったのを確認すると愛川が無口になっているのがわかる。



「愛川、どうかしたか?」

「………………手」

「手………? あ!?」

俺は愛川の手を握ったままだったのを思いだし慌てて放す。



「わ、悪い!」

「う、ううん。良いよ!それよりもさ、さっきの人何か聞こうとしてたみたいだけどどうして逃げたの?」

う……それを聴きますか。


「ほら!愛川って可愛いだろ?だから誘拐とかナンパとかそんなのがいるかもしれないじゃないかよ?

だから………」

「か、可愛いって!そ、そんな事………」

言葉のチョイスをミスったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?



「じ、じゃあ俺は此処で!」

俺はこれ以上傷口を広げない為にダッシュで愛川から逃げ出した。




だから俺は気付かなかった。

「うわあ……ギャルゲーみたいな好感度の上げ方をしてるよ、あいつ。」

ぼそりと呟く女が近くの木にいたことに………

如何でしたか?

次回もお楽しみに!

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