プロローグ
始まり始まり~~~~~
「(誰か……助けてくれ。)」
俺『斎藤圭介』はそこら中から漂ってくる殺気に必死に耐えながら歩いていた。
「圭介……どうしたの?顔色が悪いよ?」
俺の隣を歩いている『愛川由美』が心配そうに俺の顔をその神に愛されたような顔で覗き込んでくる。
うん、何時も通り可愛い……
……いやいやいやいや、この状況の原因の顔に見とれていちゃダメだろ。
大体只でさえ一部を除いた『攻略対象者』達に睨まれていると言うのに……
「あの野郎……!俺の由美に心配されやがって……!」
「ふふふふふ……斎藤圭介……許しませんよ……!」
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?俺様生徒会長と腹黒副会長に更に誤解されているぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?
それから俺様!心の中で言うが由美はお前の物では無い!由美の相手を決めるのは由美自身だ!
「んな無駄にギャルゲー染みた事を言うから悪化するんじゃ?」
「ナチュラルに心を読むなこんちくしょう!」
通りすぎた友人の一人に半ば八つ当たり気味に突っ込む。
「やっほ~~~~~由美!相変わらず彼氏とラブラブだね!」
「け、圭介の彼女だなんてそんな………」
「待て!俺は彼氏じゃ無いぞ!そして由美は何故顔を赤らめる!?」
つうかそんな事を言ったり答えたりすると……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?更に殺気が増大したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「本当にどうしてこうなった……」
俺は自分の中で色んな意味で命の危険な日々になった切っ掛けを思い出していった……
「さっさと付き合わないからそうなったんじゃ?」
「うるせーよ!」
茶化してくる俺様生徒会長の婚約者の先輩に突っ込みながらだけどな……
如何でしたか?
次回もお楽しみに!