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血塗れ湖畔が嗤う ~25 HOURS ― 30人の生き残りを懸けた地獄のサバイバル~  作者: 霧原零時(orすっとぼけん太)
はじめに

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プロローグ/登場人物

✦✦✦ 【プロローグ / Prologue】✦✦✦


――夜半。


諏訪湖畔の作業現場、その片隅。


仮設トイレのドアが、

()()……と軋んだ音を立てて開いた。


中から現れたのは、

作業ズボン(ニッカポッカ)に、

(さらし)を巻いた巨体の男だった。


冷えた夜気。

静まり返った湖。


見上げれば、

昨日の雨が嘘のように、

諏訪湖の空には満天の星が広がっていた。


そして、その湖畔には――

引き上げられた“石箱”があった。

五百年前のものだという、巨大な石の塊。


男はあくびを噛み殺しながら、

そちらへ歩き出す。


――その時だった。


足元で、何かを踏んだ。


「……ん?」


ぐらりと体勢を崩す。


暗がりに転がる、黒くて丸いもの。


石かと思った。


つま先で、軽く転がす。


ぬるり、とした感触。


ころん、と転がったそれを、

月明かりが照らした。


――顔だった。


人間の頭だった。


「うぇっ……!」


思わず後ずさる。


その足が、何かに引っかかった。


尻もちをつく。


――グチャ。


尻の下。

嫌な音。


慌てて、辺りを見渡す。


その先。

二つの影が横たわっていた。


「二つ?」


恐る恐る、尻の下へ手を伸ばす。


掴んだのは――人間の頭髪だった。


「……っ!」


男は跳ね起きる。


足元の二つの影。

警官の制服。


そして――

首が、無い。


理解した瞬間、背筋が凍る。


男は、首の無い腰に手をやった。


ホルスター。


革紐が、指に絡む。


外れない。


もう一度。


指先が、震える。


外れない。


◆◇◆◇◆


――◇―― ――◇―― ――◇―― ――◇―― ――◇―― 


✦✦✦ 【登場人物 / Character Profiles】✦✦✦


■主人公チーム / Main Cast


 ◎白鳥 碧(しらとり あおい)(25)

  売れっ子の美人レポーター。強気で行動派。元・陸上選手。


 ◎神童 時貞(しんどう ときさだ)(28)

  跡見大学の若き歴史考古学者。変なイケメン。飄々とした天才肌。


 ◎牧瀬 一織(まきせ いおり)(19)

  お嬢様助手。跡見大学1年生。牧瀬コンツェルンの令嬢で、時貞を慕う。


 ◎賀寿蓮 龍信がじゅれんりゅうしん(27)

  建設会社「賀寿蓮組」二代目。豪快で熱血な昭和魂の現場監督。


■賀寿蓮組 / Construction Crew


 ◎羅生門 源次(らしょうもん げんじ)(現場責任者)・吉田 彗(よしだ さとし)(作業員)・森川 翔太(もりかわ しょうた)(作業員)

 ――現場の“汗と根性”トリオ。

 源次のタフさ、彗の覚醒、翔太の勇気が物語を大きく動かしていく。


■田辺研究所 / Research Team


 ◎田辺 広信(たなべ ひろのぶ)(博士)・丹波 三郎(たんば さぶろう)(助手)・日向 陽子(ひなた ようこ)(助手)

 ――古代生物を研究する冷静な三人組。

 理屈を超えた“存在”に直面し、科学の限界を試される。


■水篠物産 / Corporate Team


 ◎水篠 大蔵(みずしな たいぞう)(会長)・岩城 雅也(いわき まさや)(部長)・東峰 隆造(とうみね りゅうぞう)(部長・現場統括責任者)・

 林 道夫(はやし みちお)(発掘員)・山本 誠(やまもと まこと)(発掘員)

 ――諏訪湖発掘の出資元チーム。

 金とロマンの狭間で揺れ、五百年前の“石櫃”の真相を探る。


■報道チーム:チャンネル9 / Media Crew


 ◎一条 義春(いちじょう よしはる)(常務)・風見 麟太郎(かざみ りんたろう)(カメラマン)

 ――碧を現場に送り込んだテレビ局の人間たち。

 スクープか、真実か――その選択もまた血にまみれる。

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