NAROちゃんフィードバック再び!掴みかけてきた変化の予感!?
「……よし、送信っと」
短編第2作目、『その正しさは恋になるか』。
エンターキーを押したとき、画面の向こうで何かがひと区切りついたような気がした。
「ふーん……へぇ〜……」
さっそく隣でNAROちゃんが、腕を組みながら僕の書いた原稿を読みふけっている。
「カレン、やっぱいいキャラしてんね〜。
しっかり者でツンツンしてるのに、恋には超ウブってギャップ、サトウうまく書けてたじゃん」
「ありがとう。あの子は、たぶん僕が昔から“描いてみたい”って思ってたタイプだった」
カレン。
真面目で、完璧主義で、口数も多くはないけど、正しいことを貫こうとする女の子。
だけど今回書いてみて、分かったことがある。
「……カレンって、“自分の気持ち”よりも、“相手のためになること”を優先しようとするんだよね」
「うんうん。あの告白シーンとか特にそう。
“生徒会長だから”“相手の未来のことを考えるべきだから”って自分を抑えちゃう。
でもそれって逆に、“感情”が強い証拠なんだよね〜〜〜!」
NAROちゃんはそう言いながら、机の上にノートを開いた。
> ● カレン編・良かった点 ・“理性で抑える感情”の描写が自然だった ・強がりと不器用さのバランスがリアル ・サトウ自身がキャラに寄り添ってた
> ● 今後の課題 ・“理屈を超える瞬間”がもう一押し欲しかった ・カレンが“自分から踏み出す”描写が少し弱い ・あえて読者を驚かせるような感情の爆発が欲しい
「つまり、今回のカレン編は“きれいにまとまった”けど、
あと一歩、“彼女が自分の心を解き放つ瞬間”を入れられたら、もっと良かったってことかも」
「うっ……耳が痛いけど、確かにそうかも」
「まぁでも、ツンデレ会長ってのはさ、“緩み”と“焦り”をどう描けるかが鍵なんだよね〜。
そこ、長編化したときにやればいいじゃん?」
「……うん、やってみたい。カレンの“自分を崩す瞬間”、今度はちゃんと書きたい」
NAROちゃんがにっと笑う。
「その意気! よっ☆ 恋愛創作レベル2.5にアップ!」
「それ微妙に半端だな……」
「それより次、ユナね。アンタ、たぶん一番“難しい”って思ってるでしょ?」
「……どうして分かるの?」
「だって“幼なじみ”って、日常が長い分、劇的な変化が描きにくいからね〜。
でもそこにこそ、次の創作テーマが眠ってる気がするよ?」
「創作テーマ?」
NAROちゃんはピンクのペンをくるくる回して、にやりと笑う。
「次の課題は――“決定的な変化を描くこと”。
日常を壊さずに、それでも“今までとは違う”って空気を作れるか、勝負じゃん?」
僕は、少しだけ緊張した気持ちでうなずいた。
ユナは、ずっとそばにいた存在。
だからこそ、“新しい一面”をどう描くかが、僕にとっての次の壁だ。




