復讐の果てに
やりたかった展開できて満足
ライアとフレドの競り合いは激しい。
だがフレドは怒りに満ち触れた戦い方だと思ったがその中にも冷静さがある。
「ライア!俺は貴様を殺して全てを終演させる!」
「そんな実力どこにあるんだ!」
「1人は無理でもな、「2人なら」どうだ?」
「2人?」
ライアが後ろを振り向くとクリートが居る。
クリートは銃剣を構えると
「1人なら無理でも2人ならいけることだってあるさ、もうお前を見放すことは出来ない」
「いくぜ、相棒」
「あぁ、やろう!フレド」
2人はライアに向かい走り出した。
だがやはり戦闘のプロ。
2人でも容易に捌けている。
「2人でも弱いな、どれだけ集まっても・・・ぐはっ!」
クリートがついに攻撃を当てることに成功した。
ライアは斬られたところを抑え
「・・・こいつ!」
「ここからは俺の領域だ!」
「面白い真似を!」
ライアはそれでも負けじとフレドやクリートを斬っているがクリートの戦力差でやられそうだ。
「こいつ!蛆虫のように湧き出やがり!」
「その蛆虫みたいなやつらにやられる気分はどうだ!」
「こいつ!がはっ!」
クリートの銃剣の銃の部分を初めて使った。
火力がとてもあり使いやすい。
ライアはその衝撃で転がってしまった。
その行為が隙となってしまった。
クリートはライアを思いっきり蹴り飛ばす。
ライアはさっきよりも激しい爆風で周りを包んだ。
だがライアは剣で防いでいたのだ。
「はぁはぁはぁはぁ、あぶねぇとこだったぜ」
「そ、そんな!?」
「終わりだ」
ライアはそう言うとクリートを斬り飛ばした。
今回の攻撃はかなり強めだ。
その攻撃でクリートは木に叩きつけられてしまった。
フレドはその様子を見かけ
「クリート!」
「ま、待て!こ、こいつは」
だがフレドはクリートの静止を聞かずにライアの方に走ってしまった。
完全に冷静さを失っている。
「てめぇー!」
「これで一人減ったな」
フレドの剣の扱いはさっきとは打って変わって雑に力任せになっている。
だがフレドの方が攻めになっているため相手に攻撃を与える隙がなくなっていた。
だがライアはフレドがひとつたった一瞬の隙を見せてしまった。
それがあだとなりフレドは腹を斬られてしまった。
「ぐっ!」
フレドの少し痛そうな声が聞こえる。
クリートはフレドの戦闘を止めるため立ち上がろうとするが胸の傷やさっきからの戦闘でできた傷で動けない。
2人とも満身創痍状態だ。
フレドはそれでも斬るのを諦めない。
多分失う物が無いからだと予想はできる。
フレドは遂にライアの剣をたたき落とすことに成功した。
「俺は失った、家族、守るべき人、全て!」
「くっ!こいつ!やる!」
「でもな、友達は残っている……最後にひとつでも守りたい、信じてくれている友を、もうこれ以上失いたくない!」
その一言が多分フレドを最後の手段を使おうとするのが感じた。
クリートはフレドがもし死ぬようなことをしようとしていることを感じ
「やめろ!……もうやめてくれ……フレド……ごめん、ごめん、ごめんなさい」
「クリート、泣くことは無いよ、多分俺はクリートが勧めなくてもこの道に進んでいたと思う……守りたいものがある以上守らないといけないからね」
「……こんな道には進んで欲しくなかった、でも、やるのなら最後まで応援するさ!」
「……ありがとなクリート」
と言うとフレドはライアの方へ走り出した。
フレドはライアを剣で斬り飛ばすと2人は小さめな崖から落ちてしまった。
これ以降の出来事はクリートには分からない。
でもフレドならやれるという信頼だけはある。
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フレドは崖から落ちるともう一度剣でライアを斬る。
ライアはかなり動きが鈍くなってきている。
その様子からライアはもうほとんど限界を迎えていることが理解できた。
だがライアも諦めずに格闘戦に攻撃を始めた。
もうこれで終わらすという意味でフレドは剣を構えた。
きっとその意思がライアにも伝わったのか足に装甲が着き出した。
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
フレドがそう叫びながらライアに向かい走り出すとライアも走り出した。
2人が激突した時巨大な爆風が辺りを包んだ。
それはクリートにも見えたしその爆風で飛ばされてしまった。
クリートは声も出なかった。
フレドは剣をライアに当てることを成功したいたのだ。
だがそれと同時にライアのキックも受けていた。
ライアも同じくだ。
だがダメージ的にはライアの方が重かったようで先に倒れた。
ライアは最期に細く小さな声でフレドに
「お、お前が俺を超えたのか、・・・面白いな・・・最期に・・・」
と言うとライアの変身は解除され意識も失ってしまった。
だがそれを聞き終わるとフレドも限界なようだ。
剣を杖代わりにし「あるところ」へと向かった。
いつ変身が消えてもおかしく無さそうだが中々消えない。
フレドの固い意思かは分からない。
1歩1歩ゆっくり歩き数十分後遂に「あるところ」へと着いた。
場所はフレイヤが亡くなった倉庫だ。
フレドは最後にフレイヤと会いたかっただけだ。
「ふ、フレイヤ・・・仇は・・・とったよ」
幻覚か走馬灯か分からない、だが目の前に笑っているフレイヤが居た。
フレドはその幻覚を触ろうとするがもう触れるほどの体力はなく変身も解除され倒れてしまった。
解除された時の姿はとても見るに耐えなく、体から血が大量に出ていておりもういつ死んでもおかしくは無さそうだ。
フレイヤの幻覚は
「お兄さんはまだ来ては行けないよ、でもきっとすぐ会えるよ、本当にすぐに」
「・・・フレイヤ、それは本当なのか・・・でも最後に会えて嬉しかっ・・・」
もう力が残っていなく遂に何かが切れた。
フレイヤの幻覚に手を伸ばしていた手は力無く落ち地面に倒れてしまった。
(すぐに会えるから、本当にすぐに)
どこでいつ会えるんだ。
教えてくれフレイヤ!
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割れ目が出現し数十分が経っただろう。
遂に援軍が来た。
100に近い人が割れ目から現れてきている。
バルドルが読んでくれていた特殊部隊だ。
バルドルが援軍を見ると指示を始めた。
「みんな!よく来てくれた!とりあえずこの近辺がテロリストの船だらけだ、だからその船を破壊してくれ、できる限り周りを傷つけずにお願いだ」
と言うと特殊部隊は腕時計型バックルを使い変身した。
姿はとてもシンプルなデザインであり武器は銃にもなれてナイフにもなれる物を持っていた。
ここから少し戦況が楽になるのか。
だがクリート、フレドは生存しているかは不明。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




