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守るべきものを守る手

今までフレドを主役に書けなかったので今回の回は気合い入りましたよ

ライアは領域(ゾーン)


フレドとラルーはその領域(ゾーン)の対応をしなければならない。


「俺がレベルを上げてやるよ!」


ライアは完全に領域内に入ってしまった。


フレドは決死の思いで立ち上がるが鋭い攻撃で体を斬られまた倒れてしまった。


ラルーは小型ナイフを投げ動きを防ごうと動いたが全て見られていると言われてもいいくらいすぐに見抜かれ防がれてしまう。


ライアは今居るとイラつくところに居る。


ラルーは思うように戦闘が進めれなくライアの手のひらで踊らされているように感じた。


フレドはまだ気づいていない。


実際戦わないと領域(ゾーン)は分からない。


フレドは援護の意味でリボルバーを撃ったが良けれれてしまった。


やはりこの近くのことを完璧に見ているような動きだ。


この公園ないの2人の位置を完璧に把握、なんなら近くのオブジェの位置も把握しているように感じる。


ラルーも薄々気づいてきた。


領域(ゾーン)のことに少しづつだが気づいてきている。


そのため1つ芝居を打つことにした。


内容は


1追い込まれる演技をし相手の隙を突く。


2領域(ゾーン)が弱まりその間に叩き込むもの叩き込み倒す


といっただいぶ脳筋に近いように見せかけて少し頭を使った戦法だ。


ラルーはやられない程度にライアの攻撃を受けた。


「どうした?今までの勢いが嘘のように消えてるぞ」


「くっ!速いね」


「そうか、もう限界なら死にな」


斬撃がどんどん早くなる。


ラルーもその対応で精一杯だ。


斬撃一つ一つが正確で適当に戦っているように見えてその中は計算づくしの戦いとなっていることを気づいた。


だが1つ、たった1つ不正確な斬撃が飛んできた。


ラルーはもうこれしかチャンスは無いと思いそのチャンスを使った。


だがライアは小声で


「引っかかったな」


と言った。


その一言で背筋が凍る。


もしそれがカマかけじゃなく本当だとしたらこの作戦も計算済みだということになる。


だがやはりそれはカマではなく本当だったようだ


「俺が油断したと思うこの瞬間攻撃が鋭くなるだろ、攻撃が鋭くなるということは防御は疎かになるんだよ」


「ま、まさかね」


「戦闘のポイントを100で例えてやるよ」


「・・・」


「俺はずっと攻撃と防御のポイントを半分ずつで割っている、だがお前のさっきの攻撃は9対1にしている・・・それがどういう意味か分かるか?」


「・・・!?」


「要するにお前は防御を疎かにしたのが運の尽きだ」


と言うと剣を振り払いラルーの腹装甲を斬り飛ばした。


「がはっ!」


きっとその攻撃が致命傷になったであろう。


近くの茂みにラルーは倒れてしまった。


ライアは何から何まで見通していたということだ。


フレドは絶望で一杯だ。


(これじゃあ本当に対応できない、隙を探さなくっちゃ死ぬ!)


フレドは全身からそう感じている。


きっとラルーもだったであろう。


だが以外にもライアは戦闘を辞めどこかへ向かおうとしていた。


フレドはボロボロの体を引きずりながらライアの方へ向かい


「ま、待て!お前に、世界を、潰されて・・・たまる・・・ものか」


と言い切るとその場から意識が無くなった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ライアは近くの高台まで行き手に持つ何かを見つめ


「ここから良い「ご主人様」を見つけてきな」


と言うと何かを放り投げた。


それが後々何になるかはまだ分からない。


だがそれが誰かの心を深く傷つけるという予感がする。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


しかしそのような事も知る訳もなくみんな過ごしている。


フレドが起きた時、きっと救急車の中だ。


近くにラルーは居ない。


目の前を見るとバルドルが居た。


フレドは口を開けた。


「あ・・・あの、ら・・・ラルーさんは」


「ラルーか、ラルーなら少し前に運ばれた、怪我はまぁまぁ酷いから先にそっちを優先にした」


「・・・良かった」


「遅れて申し訳ない、この騒動だから救急車もあちこちに行ってしまっていたみたいなんだ」


「わかってますよ・・・こんな騒動でこんな事になって・・・」


「とりあえず今はゆっくりしておきなさい、体がボロボロなうちは何も考えないのが1番だ」


「・・・・・・」


何か詰まっている。


敗北の悔しさ、何かされているのではないかという焦燥感。


全てがフレドに降り注ぐ。


こうやってゆっくりしている間にクリートやフェークは戦っている。


罪悪感で体が潰れそうだ。


本当にこれでいいのか。


何が本当で何がいけないのか分からない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


もう失いたくない。


俺もあいつ(フレイヤ)もきっとこの日常を失いたくない


今のフレドの気持ちだ。


かなり弱気になっている。


そんな時この言葉が聞こえた。


だいぶ昔に言われたことな気がする。


「何弱気になってる、お前のその手は守るものを守るためについてるんだろ、守れないなら斬り落としな」


聞き覚えのある声が聞こえる。


そして懐かしい。


言った人物は・・・


フレドの1番尊敬している人物。


フレドのおじいちゃんだ。


フレドは4、5歳の頃突然の事故で親を失った。


そこからおじいちゃんと一緒に住むことになる。


おばあちゃんも亡くなっておりでかい家に1人でフレドのおじいちゃんは住んでいた。


ある時おじいちゃんは言った。


「守りたいものも守れない人にはなるな、そして常に人には笑顔で明るく生きろ、ジョークなど言ってな」


おじいちゃんは優しく面白い人物だ。


しかし生き方は常に決めておりそこから外れたことは1度もない。


そのためフレドはおじいちゃんをとても信頼している。


だが今は居ない。


亡くなったのだ。


寿命で亡くなった。


フレドは絶対におじいちゃんの意思を継ぎ今を生きている。


フレドは病院に着くと急いでベッドから降り外に走った。


「俺は、もう失いたくない!だから戦う!」


もう迷いは捨てた。


今逃げると全て失う。


そういう気がしたからだ。



ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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