beyond the past(過去を超えて)
この話に車が出てきますがこの世界の車は現実世界と少し見た目が異なるよ(デザインは書かない模様)
追記
フォロー減少の件は大変申し訳ございませんでした
わたしの不注意で起きてしまった事故です
元に戻すのにとても時間がかかりますがこれからも「突然ですが殺しに来ました」のご愛読を良ければよろしくしていただくと嬉しい限りです。
この件は本当に申し訳ございませんでした。
フェークは何とか尋問を耐え抜きクリートの家から帰ることに成功できた。
辺りはもう夕方だ。
「うわ、もう夕方じゃん!」
フェークは急いで走って家に帰ろうとした。
しかし家の近くの店の前にフレドとフレイヤが居る。
フェーク自身フレイヤの存在を知らないため彼女かと考えた。
だがもしそれが本当だとしたらフレイヤの見た目的にフレドを通報しなくちゃいけない。
身の潔白を知るためにフェークはフレドに接触した。
「よ、フレド」
「おーフェークじゃん」
バレて死ぬほど焦るのかと思っていたが実際は対応が普通だ。
少し感心している。
フレイヤが気まずそうにフレドに聞いている。
「あの、あの人って誰です?」
「あの人は俺の友達だ、紹介するよ、フェークだ」
フェークは急に紹介されたので一応対応はした。
さすがに何も反応しないのは第一印象が最悪になるためだ。
「どうも、フェークっす。こいつのクラスメイトだ」
「よ、よろしくお願いします、わ、私はフレイヤです、よろしくお願いします」
とても礼儀がありフレドにも少し見習って欲しいところがある。
フェークはさすがに空気を読み足早に帰ろうとしたがプレドに止められた。
「ごめんな・・・お楽しみ中・・・」
「違う違う、この子は行き場がないから一緒に暮らしてるんだ、親も居ないしどうしても見逃せないんだ」
そう、フレドは4、5歳ぐらいの時に親を亡くしそのため親の愛情を忘れてしまっている。
だがその対応の良さや空気を読むなどはおじいちゃん、おばあちゃんから受け継いだのだ。
その為フレドはフレイヤの境遇に自分と重なるものを感じ家で一緒に暮らしている。
その言葉にとてもフェークは感心した。
「お前にも真面目な理由があるんだな」
「おいおい、俺の信頼度今までどれだけ低いんだよ」
2人はそう笑っているとフレイヤが少し嫉妬したような顔で
「お兄さん、確か今日早く帰らないといけないって言ってませんでしたっけ」
と言った、「お兄さん」その言葉を聞いた時フェークはフレドに
「お前、「お兄さん」って言わせてるのかよ、そういうプレイか?」
「違う違う違う違う違う違う、フレイヤと会った時からずっとこれだよ」
「初対面でこれか、ちょっと連絡するわ」
「待て待て待て待て」
フレドにとって最高の助け舟をフレイヤは用意してくれた。
過去一嬉しい助け舟だ。
「これに関しては私がずっと言いたくて言ってるだけですので怪しくは無いですよ」
「そうか、さすがに同級生が無理矢理言わせてたら恐怖覚えてたわ」
「そんなことは無いですよ、優しいしずっと頭撫でてくれる・・・」
フレドは命の危機を感じたのかフレイヤの口を塞ぎ言い切る前に口を無理やり止めた。
これがもしバレたら学校生活が終わるという感覚が身体中からする。
フェークはもちろんその様子に疑問を抱いた。
「なにか、あったのか?」
「いえ、何もありません、じゃあ帰るか!」
フレドはフレイヤを連れ店の前から後にした。
フレドはよく見ると滝のような汗が流れている。
よっぽどやばい話だったのだろう。
とりあえず深く掘り下げるとなんか嫌な予感がするのでこれ以上は聞かないことにするよう決意を固めた。
家の前につき少し考えた。
(絶対怒られるじゃん、一日中遊び歩いてたって言われるやつじゃん)
さすがに一日中ずっと家の中に居させたのは罪悪感で死にそうだ。
とりあえず言い訳を考えながら階段を上りきったが言い訳など思いついている訳もなく。
「あぁ、もう素直に非を認めるか」
そう呟きドアを開け家の中に入ると寝ている。
「またか、いやそうさせたのは自分だったわ」
さすがにこのままだと風邪をひくというかいつから寝ているのかが分からないためとりあえずベッドに寝かせておいた。
寝室からゲームのステージを見ると最終面まで進んでいる。
「着実に上手くなってるな、努力家なのは良い事だよ」
とだけ言うとセーブをし電源を落とした。
(やりたいっていうタイミングでやらせるか)
フェーク自身も連日の夜更かし、戦闘等があり少しちょっとだけ仮眠をとることに決めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目が覚めると目の前にはよく動いている妹が居る。
「お、お前!」
「あ、お兄ちゃん!」
だがその会話が最後でまた周りが変わった。
フェークは何故怪盗を始めたのか。
妹を助けるため最初の方は真面目にコツコツ働いていた。
年齢も若いのにコツコツとただ働いていたがある出来事により人生が大きく変わった。
それは会社の上司が大きな事故を落としそのまま夜逃げしたのだ。
そこまでは良かった。
だがフェークが会社に行くとその事故の賠償金の契約書がある。
会社には誰もいない。
というか荷物ひとつもない。
あるのはフェークの席一つだけだ。
そう、会社の計画は全ての借金を1番の若手に押し付け別のところで会社を開こうとしていたのだ。
契約書を見て絶望していると外から入ってきた。
警察だ。
「あ、あなたたちは」
「君?フェーク君かな?」
「はい、そうですが」
「ちょっと署まで来てください」
そこからフェークの人生の最悪の時期に迎えた。
会社がなぜ押付けたのかと思っていたが。
真の会社の目的はフェークに罪すら押し付けていたのだ。
これでいつもテキパキできる上司は無罪になりミスが多かったフェークは有罪になった。
会社は有能人材と無能人材を天秤にかけていたということだ。
この事を知り人を信じれなくなってしまった。
人は裏切りそして押し付けたりする。
そういう固定概念ができてしまった。
妹の治療費も稼げないおろか自分のことすらまもならない状態になっている。
証拠も無いので勿論ながら刑務所行きだ。
もう意味がわからない感じでいっぱいだった。
どれだけ生きても辛いことばっか、もういっその事故のうかと思ったその日に人生最大の起点を迎えることが出来た。
「おい!1412面会だ」
「あ、はい」
もうこの頃はただの木偶の坊のような人間になっていた。
拷問されようが殺されかけようが何も感じない人間へと進化している。
何も考えず面会に向かうとそこには謎の男が1人でいる。
とりあえずなぜいるかを聞きたい。
「なぜいるのです?」
「我々が君を助ける重要な手がかりを持っているんだよ」
「手掛かり?」
「君の無罪を主張する物をね」
そう言って渡すと事故の時車に乗っている上司の顔が見える。
その写真をつき出せば即刻勝てるぐらいの写真だがまだまだ証拠がありそれらは全てフェークの無罪と上司の有罪を裏付ける重要な証拠だったのだ。
その写真を見るとフェークは目から涙がこぼれ落ちてきた。
今まで貯めてきた何かが音を立てて崩れ落ちたように感じた。
「ううううう!」
「よく耐えた、ここからは俺達がやる、もし出れてらここに来てくれ」
その後1枚の紙を渡され面会は終了となった。
そしてすぐに裁判は始まり無事フェークの無罪が認められ釈放の身になることができたのだ。
会社は再度立ち上げていたようだが倒産。
上司は逮捕。
社長は永遠にこの冤罪事件のことを後ろ指つけられること間違いないだろう。
言われた通りその紙に従い向かうとなにか事務所のようなところに着いた。
その事務所こそフェークを怪盗の道に進ませた組織だ。
フェークは身体中で感じた、ここなら人生をやり直せることが出来て妹も助けれると。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




