恐怖純愛!被害者の逆襲
試合を終えて家路へ向かうサッカー部員達。
疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。
後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、
車の主、暴力団員谷岡が言い渡した示談の条件とは・・・
悪夢の昼休みに入った。
みんな昼ごはんを食べていた、そして3人ももちろん昼ごはんを食べている。
「ノルンちゃーん!」
「気持ち悪いです!しっし!」
ノルンの足元にまるで愛犬が飼い主に引っ付くかのように来たヴェルをハエをどかすかのようにあしらっていた。
だいぶ一方通行の愛だとクリート自身目に見えてわかる。
「気になったんだけどさ、どうしてヴェルはノルンに一方通行な愛情があるんだ」
「貴様、一方通行では無い、お互い愛し合っている」
「どこをどう見ても一方通行なのですが」
多分ヴェルは話が通じにくいと何となくわかるようになるのが少し辛い。
「もう、その一方通はたから見たら本当に愛し合ってるように見えるからやめて欲しいのでとりあえず消す」
「待て待て待て」
「庇ってくれるのか貴様」
「ここで消したらバレるだろ、違う場で消すんだ」
「信じた私が馬鹿だったよ貴様」
若干呆れの声がヴェルから出た。
「まぁ一応クリートさんのために教えると一応私達この職場で出会ったんです」
「そこで私達が悲劇の恋愛をしていて」
「悲劇の恋愛もしてませんですしやった記憶もありません」
「私達愛し合ったじゃない、疲れからか、不幸にも黒塗りの人に追突して私をかばい全ての責任を取ったじゃない、命をかけて守ってくれた姿に惚れたの」
「なんだその立教混じった理由は」
ネタが分からない方はホモビを買いましょう。
「あの時庇うんじゃなかった」
「ノルン、仲間思いなんだな」
「最初は大事な仲間だから守りましたが今となったら公害になってしまったから凄く後悔しているよ」
ノルンは頭を抱え本当に後悔している様子だ。
ノルンはサンドイッチを掴むと何故かずっとヴェルが見ていた。
怪しいと思い中を開けると錠剤がたくさん入っている。
何となく予測はできていたが本当にあるとは思いもしない。
思いっきりヴェルの顔にサンドイッチをスパーキングさせた。
今の模範解答はこれが正解だろう。
「何入れてるんですか!」
「媚薬」
「ヴェルその純愛雑巾絞りしたぐらい歪んでる」
「これが愛なの」
「だとしたら歪みすぎですよ、それが最期の言葉にさせてあげますよ」
ノルンは銃を構えだした。
トリガーに指がかかっている。
まじで撃ちそうなオーラが滲み出てきている。
「待て待て待て!」
「何です、クリートさん!」
「ここで消すな、バレたら面倒だ」
「わ、分かりました、あら手が滑って」
ピストルから弾が出たが当たりはしなかった。
「ちっ!」
「おい、完全にやってるじゃねえか」
「証拠がない犯罪は犯罪にならないのよ」
ドヤ顔で言われてもという内容なのでなんとも言えない気分だ。
「ここに証言者2人いるし腐っても警察官がそれを言うな、倫理観どうなってるんだ」
そうこうしているうちに悪夢の昼休みが終わりそして学校も終わった。
もう完全にクタクタなクリートとノルンそれに対比するようにあるまだまだビンビンなヴェル。
完全にヴェルが浮いていた。
家に着くと手紙が置いてある。
怪しさ満点の手紙だがクリートは恐怖よりも好奇心が勝り手紙を開けた。
「手紙と写真だ、なになに」
【愛しのマイハニーへ、元気ですか?生きてますか?
私達は無事旅行も終わりそうです、父は即仕事なので私だけ帰ってきます、そしてもう1人家族が増えます、それは帰ってきてからの
オ☆タ☆ノ☆シ☆ミ】
クリートは手紙を破ると叫んで
「ちくしょう!親のそう言う話聞きたくないんだけど!なんだよ新しい家族が増えるって!そして妊娠確定してねぇ状態じゃねえか!」
もっと疲れた。
親のこういう話を聞くのは苦痛で仕方の無いことだ。
一応クリートの母はレスとは無関係の夫婦だ。
そしてそれらを見てきた男はもう恋愛は懲り懲りと感じそれが人間性にも影響し、今に至る。
「クリートさん、何かあったのですか?」
「あ、ああ、もう忘れたい」
「あ、すみません」
「そういうことだから私達も子孫繁栄しましょう」
ヴェルがノルンを後ろから抱きつき胸を触ろうとしている。
「何がそういう事ですか!一気にぶっ飛ばしてきて!」
ノルンは1度ヴェルを話しその勢いで膝蹴りをヴェルに与えた。
「ぐぇー!こ、これも愛?」
「だとしたら歪んでる」
「あれ、クリートさん、写真も」
「多分中身はお察しだ、後で燃やしておく」
「あ、可愛い写真、これは」
と言い切る前に写真を取り上げ破った。
「なんでこうなんだ」
きっと家に戻ってくると100%悪夢のような話が始まると感じさらに疲れてしまった。
そしてひとつ初歩的なことを忘れていることに気づいた。
「そうだ、お前たちどうやって親に説明しよう?」
「うーん。とりあえず任せて嘘は得意なの」
「ま、まぁ信じるしかないか、今は」
「私は」
「ヴェルはやめよう、喋れば余計なことになる」
「クリートさん、私取っておきの必殺の技があるの」
と言うと耳に何かを囁いた。
「貴様、ずるいぞ!」
内容自体使えないことは無い言い訳だ。
「まぁ、確かに使えなくは無いけど」
「実際これまでたくさんの人をこれで落としてきたので」
それに関しては嘘くさいがもうツッコむ体力がないので乗ることにした。
「じゃあ頼むよ、ありがとう」
そう言って家に入り部屋で着替える前に寝る。
きっと、いや100%今まで生きてきた中で多分1番濃密な1日を堪能した気分だったというかしんどいこと満載な日だ。
「我が息子は待っているかしら、まさか彼女を連れ込んだりなら、我が息子もそんな歳か!」
クリートの母は電車に乗りながら家の中がどうなっているのかを考えていた。
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やる気と気合いがムンムン上がりますので