前の世界 今の世界
ついに終わりました
バルドルとラルーは部屋から出るとみんなが扉を叩いている光景を目にした。
バルドルは疑問に思いノルンに聞く、その口からは想像を絶することを言い出し戦慄した。
「どうしたんだ！？」
「クリートさんが、クリートさんが、クリートさんが1人で戦いに行ったのですよ！」
「まさか！あいつめ！あいつトドメでも刺しに行ったのか」
「違う、バルドルさんたちが部屋に籠って戦っている最中に別の敵が来たの」
「なに！？」
「その敵と戦い扉を閉じたの」
「くそ！覚悟の使い方が間違えてる！」
バルドルは考えている、別の入口が無いのかと。
だがそう考えている時ものすごい轟音が当たりを包んだ。
「あいつ！戦闘が激しくなってる！」
ラルーが音から色々なことを推測して今の状況の予想をバルドルに言った。
「多分外にでた気がする」
「なんでだ」
「あの場所広い理由は大量のものをそこで一時的に保管したりする場所なの」
「ていうことはまさか、あそこは」
バルドルは察した。
きっと外に出たのだということに。
「そう入口に近い、だから多分外に出たと思うよ」
それを聞くとクリートの母はバルドルに縋るように願ってきた。
「私の息子は助かりますよね！」
「助けますよ、俺たちが」
「お願いします！」
今までに見た事ないぐらい必死に縋ってくる。
まずバルドルは近くの部屋から行けないか探した。
部屋はあるが壁は壊せなさそうだ。
出口探索に難航している時ラルーがタイムマシーンの全体地図を見せる。
それが脱出に大いに役に立ってくれた。
その地図を見ると現在地から出口までの地図が見えた。
だが今は近道が閉鎖されており普通に行こうとするととても長いし遠回りになる。
バルドルは何とかして近道を考えているが策が出てこない。
脱出に難航しているとノルンが天井を撃ちだした。
正気でも狂ったのかと思う。
「ノルン、正気が狂ったのか？」
「壁を壊すよりも天井を壊して行けばいいじゃない」
「それが成功したら苦労は、あれ？」
すぐに天井に穴が空いている。
「このまま撃ちまくるよ、ヴェル糸を出して！」
「わかった」
2人でノルンは穴を開けヴェルが糸を出し上に登れるようにしていった。
高いと見せかけて以外に階が少なくてびっくりだ。
ミレニアムファルコンみたいな構造なのだと思う。
横にデカくて縦にでかい。
まぁ中の人スターウォーズ見たことないんだけどね。
遂に天井に到達しみんなは遂に外に出れた。
外は青みがかった昼だ。
日差しはなく周りがとても見やすい。
やはり予想通り横に広い形をしていた。
かなり端の方に繋がっていたのですぐに下を見れた。
下を見るとクリートと鉾槍の男が倒れている。
ノルンはすぐに下に降りクリートに抱きつく。
まだ心臓は動いている。
「良かった、良かった、死んだのかと思った」
だが意識はないままだ。
続々とみんなが下に降りクリートの方へ集まる。
だがやはりクリートは目覚めない。
よく見るとガントレットが着いているのに気づいた。
バルドルはそのガントレットを興味本位で触ってみた。
身体中に電流が走る感覚だ。
だが予想外のことが起きた。
鉾槍の男が先に目覚めた。
鉾槍を使い体を起きしている。
みんなはそちらに目を向けると鉾槍の男は
「ま、まさか全員逃げたのか」
その反応にノルンはピストルを構えて一発足に撃った後に答えた。
「そうよ、で、貴様クリートさんをどうしたのです」
「くっ！口よりも先に手が出るとはな公務員として失格ですよ」
「答えなさい！」
今までにないくらい真剣に怒鳴っている。
さすがに鉾槍の男も黙った。
「答えなさいと言ってるでしょ、ならまた」
またピストルを構えたがバルドルがノルンの腕を抑え
「やめろ！そんなことで目覚めるわけが無い、あとアイツには色々と聞くべきことがある」
「はい」
ノルンもバルドルの怒声で少し正気に戻った。
また事態は違う方向に向かう。
遂にクリートが目覚めた。
「お、俺はな、何なんだ、はっ！」
ノルンはクリートが起きたことにとても喜んでおり起きた瞬間さらに抱きついた。
「クリートさん！良かった！本当に！」
「ノルン！みんなも、ごめん」
クリートは変身を解除しみんなに頭を下げる。
バルドルは倒れている鉾槍の男に手錠を着けて
「この場で現行犯逮捕だ」
遂にこの長きに渡ったように見せかけて長くなかった戦いが幕を閉じた。
だが謎はさらに増えた。
前の世界、テロリストの目的などが謎だ。
他にもある。
テロリストが未来人ということだ。
バルドルの聞いた話と全く違う。
そういうことが引っかかっている。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)
