炎の戦士
イケおじっていいよね
ノルンは撃たれた場所をかばいつつハンドガンを構えた。
だがAI兵は大型ライフルを構え放とうとしていた。
そしてついにトリガーが引かれた。
引かれた瞬間ノルンは目を閉じてしまった。
(何も出来ない、私は結局!)
だが引かれた瞬間クリートはノルンを突き飛ばし庇った。
ノルンはその瞬間何も理解出来ていなかった。
「え」
「うぐわぁ!」
クリートの体が悲痛な叫びと一緒に爆発した。
「クリートさん!」
ノルンは叫んだ、だがクリートの体はゆっくりと倒れた。
クリートは最後の力を振り絞って立ち上がりノルンの方を見た。
「の、ノルン、に、逃げろ」
装甲はボロボロになり箇所によっては装甲が無くなっていたりしていたし刺さってもいた。
顔の装甲も穴が空いていて血塗れのクリートの顔がそこにはあった。
ノルンは無言になりAI兵に向かって歩き出した。
今ノルンの中にある感情は怒りだけだった。
復讐の鬼となっている。
ノルンは無言でワイヤーをAI兵につけた。
そこからノルンは高速攻撃が始まった、今までに見た事のないくらい速い。
目では到底見えないくらいだ。
AI兵はどんどんふらついてきた。
AI兵も応戦するためにナイフを出したが到底当たる訳もなくノルンの高速攻撃をずっと受け続けていた。
だがAI兵が適当に振り回していたように見えていたものは全てノルンに完璧では無いが当たっていた。
どんどん目に見えてスピードが無くなっているのをクリートは感じた。
ついにスピードがなくなりノルンが倒れた。
「ノルン!だ うぐっ!」
クリートは急いで向かおうとしたが割れた装甲が刺さっており上手く歩けなかった。
立ち上がろうとしたが逆に刺さった箇所の痛みで倒れてしまった。
AI兵はノルンの方に行きナイフで刺そうとした。
ノルンは気絶していたので抵抗もできない。
そして何も出来ずにただ見るだけしかできないクリートは絶望だ。
結局自分は何も変わっていない、何も変われなかった。
自分は成長したという謎の自信があったがその自信は音を立てて崩れ落ちた。
ただ叫ぶしかできなくなってしまった。
クリートは全力で叫んだ、今まで使ったことの無いくらい大きな声で
「やめろーーーーーーーーー!」
だが現実はそう甘くは無くノルンは刺される寸前になった。
だが次の瞬間目を疑うような光景があった。
刺される寸前にどこかから銃撃が来た。
その攻撃はナイフを持っていた腕に当たりAI兵の持っていたナイフは地面に落ちた。
クリートは銃撃の方向へ向いた。
1人のおじさんがいた、顔はかなりのイケおじみたいな雰囲気だ。
ポケットから何かを取りだしAI兵に見せた。
「未来犯罪取締官、係長のバルドルだ!今すぐ武装を解除し親玉の所まで俺らを連れていけ!」
出した物はデジタルな警察手帳のようなものだ。
明らかに未来感がする。
AI兵はそれを見ると腕を上げて地図を渡した。
バルドルはそれを受け取った後AI兵の頭を撃ち抜いた。
それを見たクリートは恐怖で声が出なかった。
「あ、ごめんなクリート、こいつは自動操作されているんだ戦闘用にな、だから潰さなくちゃいけないんだよ」
「そ、それもビビりましたけどあなたは誰ですか?」
「ノルンの上司の者だ、ノルンの傷も酷いが1番酷いのはお前の傷だな」
「俺は大丈夫です、先にノルンを助けてやってください」
「まずお前だ、何!?」
物凄い物音がした。
バルドルの後ろの大きな扉が開いた。
大量のAI兵の変身した姿が居た。
「俺達も神に捨てられたのかな、だいぶ運が悪いみたいだな、どうやら「アレ」を使わなくちゃァいけないみたいだ」
と言うと立ち上がり腕に着けている腕時計を構えた。
クリートはそれを見てかなり驚いた。
「クリート、驚くと思うが俺はお前のファンなんだ、初めてテレビで見た時心撃ち抜かれたんだそして!俺の何かが燃え上がるような感覚だ、いわゆる厨二病だ!」
と言うとボタンを押し変身した。
姿はクリートの変身した姿のトールにかなり酷似している。
なんなら変身シークエンスも一緒だ。
色合いはクリートのトールの色が全部少しだが濃くなった感じだ。
バルドルはかっこよく構えると決めゼリフを言った。
「さぁ、ここからがクライマックスだぜ、名前はブライトトールだ!」
と言うと両腰に着いているハンドガン2丁を取り構えた。
さぁここからバルドルとクリートはどうやってピンチをくぐり抜ける!
そしてこのタイムマシーンを使った者の正体とは!?
1時間後に会おう(リアタイ勢の皆様へ)
ブックマーク、ポイント等して欲しいなぁ|ω・)