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A heart that should have been broken(壊れたはずの心)

心が壊れる1歩前だった。


もし高校でも孤独なら多分、いや100%心は壊れていたのだと自分でもわかる。


心が壊れると何も感じなくなる。


苦しいことも悲しいことも嬉しいことも楽しいことも全て。


そうなると人間は何を思う。


今考えると全く分からなかった。


でも高校入学前のクリートはいっその事心を壊し過去に対応しようとしていただろう。


それでも友を作る気は無い。


過去を恐れているのか・・・それとも今の自分に自信が無いのか。


それとも過去を乗り越えようとするのか過去と共存するのか。


時々クリート自身自問自答をすることがあった。


(俺の中の俺ってなんだっけ)


本当の自分が全く分からなかった。


自分の中の自分は何がしたいのだったけ。


本当の気持ちが分からない。


心に聞いても心は開けてくれない。


固く、そして重く開かない心のドアを開くことは出来ない。


いや、開けることが嫌だったのかもしれない。


また幼稚園の時みたいに大切な何かを目の前で奪われ壊されるかもしれない。


その恐怖があったからだ。


でも本当は・・・


フレドウィズ


こんなクリートに唯一話に来てくれる人だ。


「よろしく!クリートシンク」


「あんた、フレド・・・ウィズ」


「わかってくれてたんだ・・・嬉しいなぁ」


「何か用か?」


クリートの声は氷より冷たい声だ。


もう失いたくない。


「冷たいなぁ・・・もっと明るくいこうよ」


「俺は・・・明るくいく気なんかない、サラサラない」


「もったいなぁ・・・自分の顔鏡で見ろよ、お前以外にイケメンなんだぜ」


フレドはこんなクリートでも話しかけてきてくれた。


本当は嬉しいことなのだが壊れかけてきている心には響かない。


「・・・嫌だな」


「じゃあ俺の手鏡で」


「俺は自分が嫌なんだ・・・俺は」


「・・・教えてくれ」


「・・・お前に教える義理なんてない」


「冷たいこと言うなよ・・・自分の悩みくらい誰かに打ち明けろよ」


フレドの言うことは正論だ。


しかしどうしても言いたくない・・・どうせ疑われるだけだ。


「・・・どうせ言っても気分が晴れるわけない」


「馬鹿だな・・・言えば軽くなるんだよ・・・言うだけ言えよ」


「・・・言うわけない」


フレドの顔がどんどん険しくなってきている。


また自分の手で失うだけだ。


この目で見たくない、これ以上友達を作りたくないのか本当は作りたいのか自分でも分からない。


「あ、そう!ならさなんで暗いんだよずっと!」


痛いところを突かれた気分だ。


1番聞かれたくないことだ。


「俺は・・・過去を1番聞かれたくないんだ・・・そっとしてといてくれ!」


「・・・だいたいわかったぞ」


「何がだ!」


「お前過去にトラウマあるだろ・・・それも強いトラウマ」


ドキッとした。


心が読まれた気分だ。


「・・・それが悪いのか」


「別に過去に囚われるのは良いがそれで自分を殺すのは間違えてるからな」


「・・・知ったような口を!」


「俺はたしかにお前の過去なんて知らない!でもなそんな俺でも助けたいんだ!」


フレドの胸ぐらをつい掴んでしまった。


無意識のうちにそのことを禁句にさせていたのでそれがどうも気に触ったようだ。


しかしフレドは胸ぐらを掴まれてもその言葉を辞めない。


「過去に囚われるのはやめろ・・・今を生きろ・・・過去は過去だ・・・お前に何があったのかは知らない・・・でもな過去をずっと引きずってそのまま破滅するくらいならそんな過去を捨てろ!」


フレドも真剣な目付きだ。


しかしクリートは胸ぐらに力を入れ苦しくなるように掴んだ。


それでもフレドの口は止まらない。


「お前は過去に生きてるんじゃない・・・俺と同じ現実に生きてるんだ・・・もしそれを受け入れるのが怖いのなら俺が助けてやる!だから今を生きろ!」


その時この十数年間囚われていた何かから開放された気分に襲われた。


体の芯から力が抜ける感覚がある。


それと同時にフレドの胸ぐらをがっしりと掴んでいた手はどんどん力を緩め最終的に力無く腕はプランと垂れ下がった。


「・・・俺は・・・この十数年間・・・」


「ようこそ今へ」


「・・・ありがとう・・・そしてごめん」


本当に馬鹿だった。


これだけ悩み永遠に見つからなかった解はすぐ目の前の男に簡単に解かれてしまった。


自分の心の崩壊がその瞬間止まった。


それ以降心にヒビが入ることは無い。


過去から解き放たれた世界はとても明るく・・・そして大きい。


自分の知らない楽しいものがたくさんある。


今まで見ていた世界は小さくそして狭かったのだと嫌という程わかった。


現実は昔の自分の思う100倍は綺麗だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


殻にこもる虫もいつかは成虫となり外へと放たれる。


それと同じく過去にこもっていたクリートは遂にこの瞬間長い期間の末外に放たれた。


外は自由だ。


殻みたいに行動が制限されるわけもない、どこに行くかも自分の自由だ。


自由を手に入れた。


過去からの呪縛を解き放たれれた。


過去と共存することも時には大事だ。


しかし過去を乗り越えようとすると見える景色が一気に変わる。


過去と共存は対応。

過去を乗り越えようとするのは成長だ。


クリートはそれ以降表情が前から増えたと親からも言われるようになった。


自分でもそれはわかる。


しかしいじめを許せない正義感はあったらしく腕時計型バックルの作成を再開した。


(過去は超えた・・・このことを良いことに使える人間になる)


腕時計型バックルは思う数倍早く完成できた。


そうしている間にあの「出会い」があった。


「いえ、あなたを殺しに来ました」


白髪が良く似合う美人な女性がいる。


今となったら居ないと落ち着かないぐらい求めているのだろう。


知らず知らずのうちに彼女を求めていた。


きっとこの気持ちを伝えないといけない。


伝えないと自分は後悔する。


後での後悔はしたくない。


自分は超える。


この気持ちをはっきりと彼女に伝える。


それこそ最後に過去の自分にピリオドを打つことが出来る。


「あれ、なんで俺こんな昔の夢を・・・」


辛いはずなのに最後は自分の良い方に解釈していた。


でもそれができるくらい自分は成長することがでいたということだ。

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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