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幼なじみと電車

視線がめっちゃ集まっている気がする。

正確には俺にではなくて、こちらを見上げながら終始ニコニコしている幼なじみに対してだけど。


今、俺と真輝は電車の中に乗っている。


誘いは真輝からだった。


あれから一週間、真輝は平日は日中はご両親と一緒に出掛け、夕食を終えてから寝るまでの2~3時間は俺の部屋に入り浸るという生活を送っていた。


まぁ俺も話したい事も聞きたい事もいくらでもあったし、初日と違って一緒に寝たりお風呂に入ろうとしてきたりするわけでもなかったので、一緒にのんびりした時間を過ごしていたわけだけど。


正直初日のアグレッシブさが治まったのは助かった。こっちも健全な男なんおであんなどこもかしこも柔らかい体を押し付けられたり風呂に突撃されたりするといろいろと辛抱がその……うん。


きっと五年ぶりの再会でいろいろと感情が高ぶっていたんだろう……


んで、そのちょっと落ち着いてきた真輝の方から買い物に付き合って欲しいという要望があったわけだ。


買い物は両親と済ませたんじゃないかと聞いたら、服とかはいろいろ買ったけど小物とか部屋に置きたい私物とかはまだとのこと。


そりゃそうか、前部屋を使ってから5年もたっているんだ、いろいろ必要になるよな。


俺は別に部活動はやっていないし、あまり社交的なタイプでもないから土曜日の予定は問題なく空いていた。

一応とある道場には通ってるんだけど、今週は平日しか予定入れてなかったしな。


なので真輝に付き合って今こうしているわけだ。


行先は、二駅先にあるデパート。いろいろ買いたいものがあるなら、そういった場所の方が便利だしな。


「えへへへへ」

「楽しそうだな、真輝」


真輝は電車に乗った辺りから終始ニコニコしっぱなしだった。いや、家を出たあたりからすでに楽しそうではあったけど、電車に乗ってからはより一層だ。


真輝は割とすいている電車の中でぴょこぴょこ動き回りながら、俺を見上げてくる。


「えへへ、だってゆーくんと電車でお出かけなんて初めてじゃない?」

「あー、確かにそうだな」


当時の俺達はまだ小学生だったし、遊ぶのは地元だった。大きなデパートとかそういのはないとはいえ、子供が買う物くらいなら普通に地元に揃ったし、そこそこ施設もあったからわざわざ電車に乗って遊びに出かけるなんてことはなかった。それに家族含めて出かける時は車だったしな、言われてみれば一度もない。


「ふふ」


……こうしてみると、本当に女の子だよな。


小学生の頃の真輝も見た目は女の子だったけど、体は線が細いし成長途中だったとはいえ男のそれだった。だが今の真輝はもう完全に女の子だ。……うっ、体の感触がフラッシュバックをいかんいかん。


今日の真輝の格好は白い長袖のブラウスにネイビーカラーのニットベスト、それに膝までの長さの白のフレアスカートだ。ご両親が選んだらしく派手さのある恰好ではないが、それでも電車の中で明らかに視線を集めていた。


素材が良いからなぁ……髪色とかだけでも目立つのに顔はどっからどう見たって美少女、胸元はベスト大きく押し上げており、スカートからスラリと伸びる白い足も魅力的に見えるだろう。


とりあえず、途中から明らかに深く座るように体勢を変えた露骨なスケベ男がいたので、俺はそいつを軽く睨みつけた後真輝をそいつから隠すように移動させる。俺の体は無駄にでかいからこういう時便利だ。


「どうしたの? ゆーくん」

「いや、なんでもないよ」

「? ……あ、もしかして見られてた?」



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