表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電験三種と過ごした日々  作者: 37,5or9
36/52

⑤車幅灯交換、車について

 今回で車編も最後になります。間が空いてしまい申し訳ないです。

 最初の方で車幅灯交換の話をして、後の方では車についてつらつらと書こうと思います。

 


『車幅灯交換』


-2022年5月-


 帰り道、車幅灯が切れていることに気づいた。

(ポジションランプ、小さな豆電球みたいなもの。自分の車の場合だとヘッドランプと同じライトのユニットの中に収まっている。チューリップの花のような感じでリフレクターを花びらだとすると、めしべに当たる部分にヘッドランプが付いていて、車幅灯はその斜め下側についている)


 夕暮れ時、ヘッドランプは点けずに車幅灯だけ点けているつもりだったのだが、前の車に反射する明かりが一つしかなかった。要するにまた電球が切れていた。ただ今回は切れていたのは右側の車幅灯だったのが不幸中の幸いだ。左側だとまたバッテリーを外さないといけなかっただろうから。


【車幅灯はどういう時に使うかと言うとロービーム点けるほどではないが、自分の存在が他人に認知されているか不安になったときに使うことにしています。ですが、すぐにロービームにした方が安全かもしれません】


 いつも通りホームセンターに寄る。

 駐車場で電球が切れていることを確認し、さっそく売り場へ向かったのだが、なかった。売り切れていたのだ。そのため車用品店まで足を延ばすことにした。そこには置いてあった。『12v5w』と表記されていて、1個で200円くらいだった。口金のない豆電球のような形で、フィラメントがそのまま電球の底の部分から表面に露出している。これをそのままソケットに差し込むようだ。


 次の日、ボンネットを開けて半ば手探りで車幅灯を外した。リフレクターに右回しで止まっていたので逆に回して外し、ソケットから電球を引き抜いて交換する。今までで一番簡単だった。工具も特に必要ない。ソケットのはまる切り欠き部分が左右対称かと思ったら微妙に大きさが違っていたので注意してほしい。(自分の車の場合です)


 反省点としては電球をソケットに差し込んだり引き抜く際、割れ物だという意識がなく電球部分を強く握りすぎていた。(とはいっても触れられる部分はそこしかないのですが)下手をすれば割れていたかもしれない。危険予知すべきだった。

挿絵(By みてみん)


□□


『リモコンキーの電池交換』


-2022年6月-


 もう本当に最近の話だ。

 私の車の鍵はリモコンキー(鍵の持ち手の部分に施錠と開錠、2つのボタンがついている)なのだが、このリモコン機能がかなり前から使えなくなっていた。……なっていたのに、全く直そうとしていなかった。ちょうど使えなくなった時期、バタバタしていて後でやろうと先延ばしにしたことは記憶している。実体の鍵もついているので正直そこまで問題はなかったのだが、不便と言えば不便だ。それ以上に先延ばしにしていたことすら忘れかけていた事実に恐怖を覚えた。


 とりあえず電池を交換してみることにした。プラスネジ1本を外してフタを開けるとすぐに電池が見えた。防水のためなのかボタン電池の周りにはセロテープが巻いてあった。はがして電池交換をした。こんなにすぐ済むことを先延ばしにし続けていたのか。


【豆知識:ボタン電池の数字の部分が4桁のものは最初の二桁が電池の直径、後ろの2桁は電池の厚みを示しています。例えば『2022』というものがあれば、直径20㎜、厚み2.2㎜ということになります】


 車に近づいておそるおそる開錠のボタンを押してみる。

 ウインカーランプがチカチカ光る。それと同時にガショッと音がして鍵が開いた。


 喜んでくれてる……。(※喜んでいるわけではないです)


 久しぶりに見てみるとすごい技術だと感動した。そして既にリモコンで鍵が開いているにもかかわらず、いつもの癖で鍵穴に鍵を差し込んで回してしまった。もしかすると単なる電池切れではない可能性もあるのではないかと危惧していたのだが、杞憂で済んでよかった。



・車のランプ交換編【終わり】 


 ありがとうございました。


■■


・突然ですがここで問題です。間違っているものを選んでください。


①ディーゼルエンジンの車なのに、ガソリンスタンドで『レギュラー満タンで』と給油を頼んだ。


②軽自動車なので軽油を給油した。


③夜、雪の降り始め。トンネルを抜けた先がどんな路面状況になっているのかを考慮せず減速せず車を走らせた。


④スタッドレスタイヤが固くなっているけれど、溝が十分残っているのでそのまま使用した。


 正解は『①、②、③、④』です。

 要するに全部間違ってます。①と③、④は実際にやってしまいました。


 ①の時は店員さんが聞かなかった振りをして何事もなかったかのように軽油を給油してくれたので事なきを得ました。③はこれは事故を起こしてしまいました。正直あまり書かない方がいいかなとも思ったのですが、反面教師にしてください。


 冬に隣県まで出かけた帰りの夜、高速代をケチり下道を走り、峠道を通っていたのですが、ちょうどトンネルの多い箇所で雪が降り始めていました。トンネル区間が終わったところで路面にパウダースノーが浅く積もっており、それに加えてトンネルから抜けた先は下り坂になっていて、そんなわけで事故を起こしてしまいました。不幸中の幸いだったのは他人を巻き込まずに済んだということです。巻き込んでしまっていたら、多分このことを書かなかったと思います。


 トンネルを抜けた先でスリップしながら持ち直せないかと頑張ってみたのですが、駄目でした。

 山側の方に積まれた雪山に衝突し、その反動で今度は崖側の方に突っ込んでいきました。これは死んだな、と思ったのですが崖側も雪山ができていたため、また跳ね返って、最終的に山側の雪山に突っ込んだところで止まりました。


 警察と保険会社に連絡して、どうにかなりました。

 

 今になって考えてみると、『雪の降り始め、トンネルの出口、下り坂』と役満みたいなものなのだと思います。皆さんお気をつけてください。


 ちなみに隣県まで何をしに行っていたかと言うと映画を観に行っていました。その映画は私の県では上映されていなかったので隣県まで行ったのですが、事故を起こした2週間後に地元でも上映し始めました。


 言うまでもないことかもしれないのですが、雪道は本当に気を付けてください。あんまりひどいときは外出しない、と決断するのも大切だと思います。


 ④についてですが、スタッドレスタイヤと言うのは溝が残っていても古くなってくると硬くなってしまって、上手く雪をとらえてくれないようになります。なので溝が残っているからと言って安心せず定期的に(4シーズンくらいらしいです)交換してください。


 なぜこんなことを言うかというと私も昔溝が残っているからいいか、と思っていた時期があったからです。古いタイヤから新しいタイヤに交換すると、やはり柔らかいです。ちょっと言い過ぎかもしれないですが、新しいタイヤだとポヨンポヨンと弾むような感じがします。


 ご安全に。


■■


【オマケのオマケです】


 上記の事故で車を壊してしまった後、自分のような人間は車を運転するべきではないのではないか、と悩んだ。しかしそうはいっても、車がないと田舎では生活できないし、当時やっていた仕事でも近場なら自分の車で移動しなければならないこともあった。


 という訳で車を探すことにした。


 壊してしまった車は修理工場へレッカーされていく際、多分直せるだろう、と言われていたのだが後日、実際持ち帰って中を見てみたところやっぱ無理だった、と連絡をもらった。


 修理代に回そうと考えていた車両保険の30万円、それを元手に車を探すことにした。(1度大きな事故を起こした車と言うのは、よほど思い入れがない限り、直して乗らない方がいいかもしれません。その時は判らなくても後になってから、事故が遠因となった故障が出てくるかもしれないからです。※飽くまで個人の意見です)


 当時の私は維持費の安い軽自動車しかない、と考えたのだが、毎日結構な距離を通勤で走る今の状況だと、普通車でもよかったかもしれないと思う。確かに維持費は間違いなく安いのだが、肉体的な疲れがすごい。高速道路に乗ろうものなら生きた心地がしない。(そのため上り坂の区間がある場合は高速には乗らないことにしている)健康や時間は金では買えないから、この辺りは難しい問題だ。


 また、私はローンで支払いをするということに漠然と不安を持っていたのだが、それも悪くなかったのではないかと今なら思う。新車なら長く乗れるだろうし、車自体の性能も上がっているだろう。中古車のように暫くしてからあれもこれも交換しないといけない、とはならないだろう。

 

□□


 とは言っても当時の私は当時の私でしかないので、中古の軽自動車をインターネットで探した。

 中古車屋の車には、フロントガラスの所に大きく『○○万円』と張り出されているのを見かけると思うが、実はあの金額で買えるわけではなく、別途整備費等がかかったりする。(お店によって違うかもしれませんが)


 整備費用なども含めて30万円とすると、なかなか思ったようなものがなかった。そのためしばらく預金通帳を眺めて考え、50万くらいまでならヨシとすることにした。


【条件】

・中古の軽自動車で50万円くらい

・ターボ車ではないもの(自然吸気車の方が壊れにくいと聞いたため。ただターボの方が間違いなく加速はいいと思います。当たり前ですが)

・MT車ではなくAT車(運転が下手なため)、4速まであるもの

・走行距離は10万キロいかないくらい 

・あまり丸っこくなくて、『凸』みたいな形をしていて欲しい。(四角い方が角がどこにあるか判り易くて運転しやすい) 

 

□□


 ネットでこれは、と思ったものを見つけて、中古車サイトを経由してメールをしてみた。(支払い額の確認も兼ねて)それから自転車で中古車屋に向かった。


 実際に見せてもらう。当たり前だけど写真で見るよりも実物の方が大きく立体的に感じた。

 昔流行した車をクラシック調にアレンジしたもので自分が乗るには洒落過ぎている気もしたが、まあ自分のことは誰も気にしないだろうと判断した。


 お店の方は開けられる扉は全て開けて中を見せてくれた。


 運転席。10年前の軽自動車と言っても上位のグレードだったようで、インパネが大理石調(?)に塗装されていてすごい、と思った。ただ、天井は自分には低いかもしれない。


 右後ろ。後部座席は左右一体になっていた。まあ後部座席を使うことは滅多にないだろうし、正直左右の後ろのドアはなくても構わないと思っていた。


「後ろはこんな感じですね」バックドアが開けられた時、それが目に入った。


 トノカバー(スピーカーボードかもしれない)がちゃんと残っていて、その上に2つ左右に楕円形をしたスピーカーユニット(おそらくは後付け)が載っていた。写真では気づかなかった。


「……え!? スピーカーついてるんですか!?」

「そうですけど」


「スピーカーユニットが付いていても値段は据え置きなんですか!?」と訳の判らないことを口にしそうになったがやめた。


 一度検討すると言って帰ったが、心の中ではもう決めていた。


【トノカバーというのは後部座席の背中の辺りについている板のことで、荷室の中の物を隠す効果があるようです】


□□


 支払いは銀行振り込みだった。

 結局、総額は50万円を少しオーバーすることになった。当時私の利用していた銀行だと、50万円を超える場合は2回に分けて振り込まないといけないことになっていたのだが、それを知らなくて少し手間取った。自分できちんと吟味して決めた物の中では一番高い買い物だった。


 お店の方はアパートまで車を持って来てくれて簡単に説明してくれた。自分の駐車スペースにこの車があるというのがなんだか不思議な感じがした。


「これがライトで、こっちがワイパー……」

「あの小さいライト(フォグランプ)はどうやって点けるんですか?」と聞くとハンドルの右手側のスイッチをパチンとONにして見せてくれた。そういうスイッチなのか。


「CDはここに入れれば……」と言って色々触っていると、オーディオユニットからCDがウィーンと音たてて出てきた。おそらくは前の持ち主が入れたままにしていたのだろう。……今思うとそんなことあるだろうかとも思うが、多分考えすぎだ。


 私はなんのCDだろうかと身を乗り出して見ようとしたのだが、車屋の方は急いでそのCDを上着のポケットに突っ込んでしまった。妙に焦った動作だったので、気にはなったのだが直感的にこれは知るべきではない事なのだと察した。


 ざっと説明が終わると、店の方はもう1台の車に乗って帰っていった。


 1人残って、今さっき自分のものになったばかりの車に乗り込んでみる。やはり天井が近かったので少しシートを少し寝かせる。鍵を回してエンジンをかける。かかりにくいということはなかったので安心した。それからルームミラーとサイドミラーを調整する。


 オーディオのスイッチを入れてみる。CDは入っていないからラジオにしてみる。ディスプレイのLEDがチカチカ光りイルミネーションのように流れる仕様になっていた。学生の時の友人の部屋にこんなふうに光るコンポがあった気がする。車のスピーカーは運転席、助手席側のドアの下に1つずつ、そして後ろのトノカバーの上に2つ、全部で4つ、車の四隅についている。メインの音は後ろから聞こえてきた。あのスピーカーユニットからだ。車内全体に響いている感覚があった。


 以前に乗っていた車よりも音がはっきり聞こえた。ただでさえ小型の軽自動車で室内空間が狭いのに加えて、トランク(と言っていいのか判らないのですが)と室内がトノカバーによって仕切られていて疑似的にセダン車のような室内空間になっている。セダン車はトランクがきっちり分かれているためロードノイズなどが響きにくいと聞いたことがある。それと似たような効果もあるのではないかと思った。


 アパートだとイヤホンで音楽を聴いているけれど車に乗っていればそんな気遣いはいらない。(もちろんそんな大音量を出しているわけではないです)


 それからなんとなく歓迎会のつもりで、海まで走らせてみることにした。だが、途中で道に迷ってしまったので辿り着くことはできなかった。


□□


 こんな感じで今に至る。


 路上の運転は楽しいことばかりではない。ハラハラドキドキの連続だから無事に目的地に辿り着ければ、もうそれで十分だと考えるようになった。ただ運転が嫌いかと言うとそういうこともなくて、好きでもあり苦手でもあるというか。


 酷い気分になる時もあるけれど、そういう時はCDに合わせて歌を歌うようにしている。それでいい。音楽や歌の力というのは偉大だ。誰が最初に車にオーディオを載せようと思いついたのだろうか。

 

 今の車を買ってもうすぐ8年くらいになる。8年の間に無職になったり働いたり、無職になったり働いたりしていたが、どんな時も彼(車)は文句を言わずに自分の運転に従い傍に居てくれた。家族や、他のどんな人たちよりも助けになってくれた。本当に感謝している。


 最近は雪が酷かったり、コロナ禍だったりでやってないけれど、昔は元旦の0時ちょうどに花火が打ちあがっていた。それを見るために河川敷の公園に駐車して車の中で年を越していた。


 夏は暑いし冬は雪が積もる青空駐車場で申し訳なく思う。

 たまにコイン式の洗車場(200円くらいで高圧洗浄機が使えるような所)で洗ったりする。洗った後はなんとなく車の機嫌がいい気がする。具体的に言うと回転がスムーズになっている気がする。まあ汚れが落ちただけということかもしれないけれど。


□□


 ヘッドランプを交換した日の夜、ちゃんとライトが点くかを確認するというのを兼ねて少し車を走らせることにした。


 好きな歌手の最初のワンマンライブのCD、それを初めから終わりまで聴きながら走らせる。聴きながら、というよりも聴くために走らせると言った方が正確かもしれない。途中でCDをまたぐので、24時間営業しているスーパーで少し休憩した。そこの駐車場でもう一度ライトがちゃんと点いていることを確認して、コーヒーを買い、CDを2枚目に交換する。


 好きな車に乗って、好きな音楽を聴くことができる。幸福な時間だ。


あとはもう少し書きたいことを書いていこうと思っています。電気はあまり関係ない感じになると思います。最近暑いのでお気をつけて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ