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夜迷言

選択

作者: Qoo

人生には無数の選択肢が存在する。


どの会社に入社するかという大きな選択もあれば、今日の夕食は和食と洋食どちらにしようかという小さな選択もある。


ゲームでは選んだルートごとにストーリーがあるように、人生においても選択により多くの“未来”の可能性があるわけだ。


つまり、今日の夕食を和食か洋食にするかで悩んでいる場合、「もし和食にしたら」「もし洋食にしたら」の2ルートが主に目の前で枝分かれしていることになる。


そして脇道には、「その他」「食べない」といった“その時想定外であったルート”もちゃんと存在する。

さらに「その他」の中にも無数の選択肢が存在している。夕飯一つでここまで枝分かれ出来るのだ。人生なんて長い時間だと、もはや考えられる範疇をとうに超える。


今我々はその人生の途中である。

すなわち、先を見れば無数の分岐点がずらっと並んでいるのだ。


では、後ろはどうだろう。

今まで通ってきた分岐点の、選ばなかった方はどうなっているのだろうか。


夕食に和食を選択した時点でそれ以外の選択肢は消えてしまうのだろうか。


トーナメント表のように、選ばれなかった方はそこで止まってしまうのだろうか。


否、と私は考えたい。

分岐点に立った時、私達は分岐の数だけ分身し、それぞれ別の選択肢を歩んでいく、と考える。

“あなた”は選択をしたあなたの中の1人に過ぎず、別の選択をしたあなた達は別次元でそれぞれのルートを進んでいる。


つまり、あなたは選択肢において選択などしていないのだ。

分岐点から全てのルートに進んだあなた達の中から1人が“選択”され、その中に“あなた”がいるに過ぎない。


選択されていたのはあなた達の方なのである。

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