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異能協会×ワールドプレット  作者: 来栖 稚
異能協会の問題児
12/42

幕間 いつか、ちいさな世界

「開放前の秘密結社の代表例は」

「フリーメーソン、イルミナティ、聖堂騎士団……」

「やっぱ名前だよ。SEEPなんて。並べても全然押し負けちゃうじゃん」

「名前で勝負してるんじゃないんだから」

「分かってるよ。だーっ、協会なんてつまんないなあ」

「また出たよ、瑠真のぶう垂れ」

「試験前恒例だね」

「うるさいぃ」

「秘密にするなら、仰々しい名前は付けないんじゃないのかなあ」

「どうだろうね。秘密だからこそ、ネームで集めないと人が来ないと思うけど」

「彼らは結局どこか目立つことが目的だったと思うんです。わたしは好きだな、協会って、シンプルで」

「協会はとびきり目立ちたがりの癖して」

「目立ったじゃない、『リヴィーラーズ・ライト』なんて仰々しい名前の間に」

「あはは、美葉乃ちゃん、怒られるよ」

「協会の偉い人に? 新野さんは怒らないもの」

「じゃあ怒ろうかな。勉強に戻りなさい」

「うぅ」

「開放前の秘密結社の……」

「ねえ、それって今、どうなったの」

「さあ。解散したんじゃないの?」

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