0話
どうも始めまして。ライと申します。なろう投稿や小説を書くことは初めてなので、そこの所はよろしくお願いします。後、基本的に更新ペース遅いです。理由として、僕のの文語力の低さもあり、中々進まないからです。
街にはその街独特の文化がある。そう聞かされたのは私が四歳くらいの時だ。ある所では年に一度漁を祝う宴を開き、またある所では、生贄の儀式という文化が存在すると両親が教えてくれた。
そして、私の住むこの街にもまた、「魔力測定」という文化が存在する。この文化は、十三歳になった子供が初めて専用の機械で自身の魔力を測り、それをパラメーターで表すというものだ。
魔力測定自体には特に意味はないという。只々、自分の魔力を知ってもらうというだけの文化だと両親はいう。
そして、十三歳を迎えた私は、この文化に触れることになった。
魔力測定に使われる機械は、古代昔の遺品だと言う。それを管理しているのは、発見したギルド基地なのでわざわざギルドに行って計測をしにいった。
そして、私を計測するに、機械は様々な音を発し、そのまま煙を上げ始めた。そんな機械の出した計測結果はこうだった。
「不調和、計測不能」
「壊れた……のか? この機械が壊れる?」
その時、私は何が起こったのかさっぱりわからなかった。
隣の人が機械が壊れたことに驚いていると、重装備の人達が銃を構えて入ってきたのだ。個人的には、そっちに驚きであった。
「手を上げろ!」
「は、はひ!」
「お前の身柄を拘束する。この機会を壊したお前の罪は重い。最低でも死刑は確定している」
「死刑が最低って……」
私は両腕を掴まれた状態で拘束された。そして、そのまま城内に連れて行かれた。
取り締まりの人から当然の様に死刑判決を言い渡された私は、両親に最後の会話をすることになった。
そして、私の家に連れて行かれて両親に最後と思われる会話をした。
会話をする際、両親はこっそり抜け道を教えてくれた。それと一緒に後ろに見える様にパンもくれた。その際に両親は「最期に私達のプレゼントだよ」と言った。
両親との会話が終わると、私は抜け道の方向に向かって走り出した。必死な気持ちで室内から秘密の通路を使って城の外へ出た。どうして、秘密の通路があったのかは謎なのだが。
城の外に出た私は山の方向に向かって走り続けた。
そして、山々を歩き続けて四日が経った今、パンも底をつき、全く力が出なくなったので木に身体を預けている。
ーーなんだこれ!?
取り敢えず関係してそうな話をダイジェストで並べると圧倒的理不尽さが際立つ。
それをあざ笑うかの様に鳥たちが鳴いている。私はそれがとても不愉快に感じた。
「……歩かなきゃ」
例え、理不尽な事だったとしても、過ぎてしまった事は仕方ないと感じてしまう。なにせ、逃亡という行動をしなければ、今こうして過去話の理不尽さを考えることすらままならない状況にあったからだ。
私は木から身体を離し、ゆっくりと歩き始める。
ーーこれは私にとって始まりとなるのだろうか?
そう考えてしまうのは人間の性というものなのだろうか。いや、これは只々エゴなだけだろう。
そんな事を考えつつも私は前に、前に進んでいった。
そして、今日も夜を迎えた。